フィレンツェには一度しか訪れたことはないが
素晴らしい街だった、とまたしても思い起こす。
とあるご縁から
あたたかなオレンジ色のパッケージが印象的な香りサンプルを頂く。
漂う香りに
古い時代の宝物が発掘されたようなロマンを感じ
とっておきの時間に試したいと思った。
髪と手にひとしずく。
ふわりと拡がるシトラスの爽やかさと
ネロリの優雅な花びらのような清楚さ。
ラストノートからは穏やかなヴァニラや木々の香り。
ぬくもりとともに穏やかに長い余韻が記憶に残る。
端正な書体の文字で Lorenzo-Villoresi 。
中東の香料に魅了された調香師のブランド。
Dilmun というのは古代メソポタミア文明にとっての要地であったらしい。太陽が昇る場所とも言われていたそうである。神聖なる場の厳かさと太陽の恵みを受けて輝く植物たちの躍動が海風にそよぐように漂う、まさしくパラダイスのような気分に浸れる香り。
オレンジ花の清楚な白・ネロリ 。
この花の香りをこよなく愛する人には特にお勧めしたいと思う。
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