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2018年10月15日月曜日

37年目の新世紀へ・Burberry Her Eau de Parfum





先ずはボトルに眼を留めた。斬新なようで懐かしい。


The bottle of new fragrance《Burberry Her》,

reminds me of the design

of 《Burberrys for Men》(1981),

this brand’s first fragrance .

《Burberry Her》comes out on

October 17 in Japan.


Burberrys for Men(1981) / Fragrantica

https://www.fragrantica.com/perfume/Burberry/Burberrys-for-Men-1981--6830.html







フレグランスで淡いピンクはよく見る。だが中央にキャップを持たないこの形は最近あまり見ない。何処かで見たことがあったと記憶を辿ると、1981年に発売されたブランド初のフレグランス、Burberrys for Menのボトルだった。


よく見ると、この新作ボトルに刻まれたブランドロゴタイプが今までのものとは違う。このフレグランスからバーバリーの新しい時代が始まるのだろうか。

メンズフレグランスから始まったバーバリーフレグランスの歴史が、37年目にして”Her”とあえて女性に向けられた香りで次なる新世紀を目指すとしたら?


日本での発売は明後日の10月17日。

先駆けて先月の発表会でその香りを試した。

軽やかで自由なリズム。トップノートの香調自体はこの淡いカラーさながらにみずみずしい。だが決してシンプルではない。続きが聴きたくなる。その正体を奥深くまで探りたくなるような複雑なきらめきの片鱗が香るから。


そのラストノートが残る試香紙に、最初の直観が外れていなかったと感じる。多様な要素が深くしなやかな質感へと導かれていた。“Her”とはいうものの、そのイメージは旧来の「女性」ではない。未来へ「こうありたい」と願う指針を向けて行動し続ける人のようで嬉しい。




情報提供

ブルーベル・ジャパン株式会社

化粧品・香水事業本部

「ラトリエデパルファム」

https://www.latelierdesparfums.jp



東京にて、sawaroma より。

…written by 《SAWAROMA 》at Tokyo.



2018年7月25日水曜日

1927年のきらめき、今に香る・1927 EAU DE PARFUM / FLORIS




300年近くの歴史をもつイギリスの香水ブランドから

新たなフレグランスがデビュー。

それは、1920年代という一時代のきらめきが 

現代の洗練された感性で紡がれた香り。




1927 EAU DE PARFUM / FLORIS 

https://www.florislondon.com/en_usd/1927-eau-de-parfum



1927年(昭和2年)。想像することができるとしたらまずは香りから。1920年代に発売された、アルデヒドが活かされた拡散性とシトラスフローラルの輝きの奥に気品あふれる官能性をもつ生き生きとした香り。自由で活動的な装いとヘアスタイルに人生を謳歌しようとする女性たちの笑顔。さらに映画や物語から知っていた20年代は、音楽やアート、ファッションに新しいムーヴメントが生まれ、打ち上げ花火のように文化が開いたと思えば、直後に世界恐慌や世界大戦が控えていたという激動の時代。


この‘20年代ロンドンにオマージュが捧げられた新作

『FL オードパフューム 1927』は日本でも81日(水)発売。

新宿伊勢丹では本日725日(水)先行発売されます。

一昨日、そのプレス発表会にうかがいました。




60年代、’70年代、’80年代のロンドン3つの街のソウルと

ハートを表現した香りの記憶3部作

『ザ・フレグランス・ジャーナルズ』に並ぶシリーズ最新作





フローリスブランドの中心となるレディスライン





フローリス ブランド担当の大石さんと

美容ジャーナリストYUKIRINさんの

トークショー



命のきらめきとアンニュイな影が映されたようなグリーンカラーのパッケージ。

20年代を彷彿とさせるトップノートにはやはり

ベルガモット、アルデヒド、マンダリン。

肌にのせると次第に陰影深くまろやかな花のブーケが香ってきます。

2時間も経てばそこには

センシュアルで儚げなオーラが柔らかく残っていました。素晴らしい余韻。

まるで‘20年代から現代への緩やかな時間旅行を体験したかのような特別感。






創業1730年。ロンドン・ジャーミンストリート89番地本店、

英国王室御用達のフレグランスブランド『フローリス』の

日本公式サイトはこちら。

http://www.floris.jp

改めてゆっくりとこのブランドの香りを堪能したいと思います。

1920年代に活躍し、フローリスの顧客の一人でもあったイギリスの写真家、セシル・ビートン(Cecil Beaton)は次のように語ったそうです。

「大胆不敵であれ、人と違うことをしろ、常識にとらわれるな。冒険をせず、ありきたりで、平凡の奴隷になることに抵抗して、高潔な目的、想像力に富んだビジョンを押し通すためには何でもやれ。」


時のきらめきはその時代に生きた人の輝きであり、今という光そのものです。


東京にて、sawaroma より。



2016年9月30日金曜日

パフューマー、Timothy Han と旅



パフューマー、Timothy Han と
ラゲージシステム、Bugaboo Boxer。


Wallpaper & Bugaboo moving story
Perfumer and frequent flyer Timothy Han rolls with the new Bugaboo Boxer
http://www.wallpaper.com/w-bespoke/wallpaper-bugaboo-moving-story#170555

Wallpaper の記事で知った。

カナダ出身、ロンドンとパリで学び、ジョン ガリアーノのアトリエで仕事の後パフューマーとして2014年ブランドを立ち上げたHan。最初の香りの名前は
She Came To Stay。
シモーヌ ド ボーヴォワールの小説名でもある。

旅の魅力は匂いとの出会い、
と語るHan。
私もそう思う。

自由な旅を可能にするBugaboo Boxer。
自由な旅は匂いの散策であり
パフューマーにとって発想の源泉。
Hanについて、その香りについて知りたくなる。




2016年8月2日火曜日

SHAY & BLUE・2012年ロンドン生まれのBoutique Perfumery



まず魅かれたのはそのボトルカラー。
主要プロダクトのボトルカラーはスモーキーブルー。
次に魅かれたのは各フレグランスの名称。
「ブルーベリームスク」「ウォーターメロン」… 素敵。
web上の香りのフォーミュラ拝見。
各素材の配置、組合せが面白いのです。

2012年、ロンドン生まれの香水ブティック「SHAY & BLUE」。
経験豊かなクリエイティブディレクターの Dom De Vettaと
モダンでユニークな香りを創る才能を持ったパフューマー
Julie Massé によって創設。




First I was attracted to the bottle color .
Main product bottle color is smoky blue. 
Then I attracted the name of each fragrance. 
《Blueberry Musk 》, 《Water melon》…?  How nice .
I read these formulas on the website. 
The combination and placement of each material are so interesting!

In 2012,  the  boutique perfumery of London,《SHAY & BLUE》 
was born by  Dom De Vetta, a experienced creative director 
and Julie Massé a perfumer who has a flair for creating modern, 
unique scents.




ニューヨークにLE LABO、
ブエノスアイレスにFUEGUIA 1833 、
そしてロンドンにはSHAY & BLUE。
21世紀のニューウェイブ。
貼られた動画も要チェック。

CREATED BY PROFESSIONALS/ SHAY & BLUE
http://www.shayandblue.com/our-creators


経験豊富なクリエイティブディレクターが
自由な発想と確かな技術で香りを表現できる才能に出会い、
さらにファッションの世界で磨かれた視覚表現を活かすスタイリストの協力を得て。

ロンドンを訪れたら必ず立ち寄ってみたい場所です。

…written by 《SAWAROMA》at TOKYO.