2018年9月29日土曜日

シカゴ、アムステルダム、ロンドンの香りを聴く・ 〈CITY EXCLUSIVES〉par 《LE LABO》




『ルラボ』による「シティ エクスクルーシヴ」11種。

https://www.lelabofragrances.jp/creations

http://blog.vogue.co.jp/posts/2965926/

今年も日本で9月末まで体験できる。

私は GINZA SIXにて、シカゴ、東京、アムステルダム、ロンドンの香りを試した。




Les 11 parfums.

CITY EXCLUSIVESpar LE LABO

https://www.lelabofragrances.com/fr/city-exclusives.html

Au Japon, on peut en faire l'expérience jusqu'au 30 septembre. J'ai essayé le parfum de Chicago, Tokyo, Amsterdam, Londres au magasin GINZA SIX.



通常は各都市にのみそれぞれの香りが販売されているそうで、東京一箇所に全11種類が揃うのは貴重な機会。私にとっての地元東京の香りのほか、タイトル(テーマとなる香料名と使用香料数)と説明を読み、今年の気分で好奇心を寄せた3種の香りを「聴いて」みる。


すぐに試したくなったのは、最新作のアムステルダムの香り。Mousse de chêne ? 英語にすると Oak moss ? フレッシュなシプレ系を想像する。今の時代に馴染む軽やかさと達観できる深みを合わせもつ、何度も感じたくなる香り。

そしてシカゴとロンドン。シカゴはジャズが流れる背景を想像。いつでもなりたい自分でいることを応援してくれそうな自由な空気感。今年の私にはこの香りが特に響いた。ロンドンは、複雑な関わりの中から生まれる洗練。胡椒というスパイスの可能性が拡がる。

対して東京。自分が今東京にいる人間であるせいなのか、もっともゼロベースに近い。人肌に乗せると一人一人絶妙に違う香りを醸し出す可能性を感じる。東京の香りは常時、日本のルラボ店舗で入手可能。


ルラボ・シティ エクスクルーシヴで検索していたら、7年前に私が書いていた記事を発見。ここでもシカゴとロンドンに魅かれていた。このときは都市と香料のテーマの組み合わせに魅かれたのだろうか。面白い。

http://sawaroma.blogspot.com/2011/11/7-city-exclusive-collections.html



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2018年9月24日月曜日

講演『ブルガリア産ダマスクローズ – 香りの魅力とその背景』/『ラ コゼット パフュメ』



1028日、『ブルガリア産ダマスクローズ香りの魅力とその背景』をテーマに、六本木の国際文化会館にて講演いたします。


会の主催者はフレグランススペシャリストの地引由美氏。地引氏の主宰による、香りをテーマとした会『ラ コゼット パフュメ』10月の講師にと依頼されました。


講演では、2009年(ブルガリア日本外交復興50周年)にブルガリア訪問時の写真もご紹介しながら、ダマスクローズ、ブルガリア、ローズオットーについてお話する予定です。参加者にはいくつかの方法でブルガリアンローズの香りをご体験いただきます。



日時     :  20181028日(日)14:00 – 16:00

会場     :  国際文化会館(港区六本木)

参加費  :  一般 – 5,000   ラコゼット パフュメ会員 – 3,000

              (ミネラルウォーター & ミニスイーツ付き)


お問い合わせ、お申し込みは 

会の詳細が記された『ラ コゼット パフュメ』ウェブサイト内

(香りのおしゃべり会第18回)をご覧くださいませ。

http://lacausetteparfumee.com





……

On 28th October , Ill give a lecture on " Bulgarian Rosa damascena ~ Attractiveness of the fragrance , and its background~", at International House of Japan, Tokyo.

https://www.i-house.or.jp/eng/


The organizer of this event is Mrs. Yumi Jibiki, Fragrance specialist. I was asked to be a lecturer of October in the association "La causette parfumée" which is a series of talk event with fragrance theme presided over by her.


 I actually visited Bulgaria in 2009 (Bulgaria Japan diplomacy 50th anniversary).

In the lecture , I ll talk about Damask rose, Bulgaria and Rose Otto, introducing the pictures that I took in 2009 too. Participants will experience the aroma of Bulgarian Rose by several ways.


I am so pleased to be able to tell the charm of Damask Rose to lovers of fragrance . 

I would like to thank Mr.Filip Lissicharov (Enio Bonchev Production Ltd.)who provided us wonderful Rose Otto, and Mr. Motobayashi (Motobayahshi Co., Ltd.)who managed to sell it in Japan.




東京にて、sawaroma より。

…written by SAWAROMA at Tokyo.



2018年9月21日金曜日

香りの専門誌『PARFUM』No.187(秋号)発刊




香りの専門誌『PARFUM

http://parfum-specialist.com

秋号(No.187)発刊です。

パリ在住調香師の新間美也さんによる

連載「香水・パリ・エレガンス」や

伝説の香水紹介ページなど。


C'est le magazine d'information sur le culture des produits parfumés. 

Larticle de la série Parfums · Paris · Elegancepar Mme Shinya Shinma de la parfumeuse basée à Paris, Introduction spécialement des parfums légendaires, etc. 

À partir de N°174, son E-book a été publié aussi. Moi, je suis une des rédacteurs de ce magazine.








「芸術と香水123」は

東京都庭園美術館で10/61/14開催の

展覧会をご紹介しています。





特集「うっとり・しっとり・感動秋」ページでは

20世紀の名香が現代版として新たに誕生した2点、

ジバンシィのランタルディと

ジャック・ファットのエッセンシャルズ グリーン・ウォーターを含む

7つの香水が紹介されています。


香りの専門誌『PARFUM』は 定期(1年毎)講読制の季刊誌です。

全国の読者に年4回お届けしています。詳しくはこちらをご覧ください。

http://parfum-specialist.com/regular/




東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.




2018年9月19日水曜日

『顔たち、ところどころ』/ 《VISAGES VILLAGES》~一期一会のコラボレーション




風景も人も猫も

こんなふうに綴られると

もう忘れられません。

生きているものは

みな素敵。


Paysages, gens et chats , 

par cette expression unique , 

je ne peux pas en oublier .

Tout ce qui est vivant est magnifique.






……

87歳の映画監督アニエス・ヴァルダと、33歳の写真家・アーティストのJR

54歳差の二人旅。ノルマンディ、プロヴァンス、オー==フランス地方を巡る彼らは、村々の市井の人々と共に作品を作り残していくのです。

生きている人が作り出す、一期一会の風景たち。

ロードムービー・スタイルのドキュメンタリーフィルム。

 『顔たち、ところどころ』。9/15より全国で公開されています。

http://www.uplink.co.jp/kaotachi/

http://unifrance.jp/festival/2018/films/86/





若いアクティブな身体と柔軟な発想で写真を次々に驚きのヴィジュアルへと仕上げていくJRヌーヴェルヴァーグの巨匠の一人として映画を撮り続けてきたアニエスの、卓越した人の見方、話の引き出し方は圧巻。彼女に寄り添うなんとも愛らしい猫の仕草にもなごみます。


JRとアニエス・ヴァルダ。こういう二人の愛情関係、大好きです。互いに全く違うけれど自分には無い才能を持つ素晴らしい人、と尊重し合える気持ちが前提。違うからこそ思いやりも生まれる。感じたことは言葉で自由に問い合うけれど、決して相手を自分の思うように変えようとしないし、ましてや自分の満足のために相手を使おうなどとも思わない。そんな中で唯一緒に居ることが楽しい、違う二人が協力することで新しい素敵なものが生まれる喜びを分かち合えるそんな二人には年齢差も性別も国籍も関係ないのです。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2018年9月17日月曜日

未知への旅を続ける人へ・Attrape-Rêves /LES PARFUMS LOUIS VUITTON




新しい香りの名前が《Attrape-Rêves》(日本語で「夢をつかまえる」)であると知ったとき、私はかつてなりたいと願った自分になっているかどうかを自問した。さらに、今も常に自分を更新したいと願っているかどうかも。


Quand j'ai appris que le nom de ce nouveau parfum était Attrape-Rêves》,  je me suis demandée si je sois moi-même que je voulais être comme ça. Et j'ai également confirmé si je souhaite toujours me mettre à jour.




LES PARFUMS LOUIS VUITTON 新キャンペーン  websiteページより

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/stories/les-parfums-femme-louis-vuitton#



新しいフレグランスの顔となったのは、エマ・ストーン。イメージフィルムの中の彼女は、さまざまな場所へとアクティブに移動し、いくつもの表情を見せる。力強くしなやかに、目的を達成して、さらに前へと進もうとしている。


Le visage du nouveau parfum était Emma Stone. Dans le film dimage, elle se déplace activement vers différents endroits et montre un certain nombre dexpressions faciales. Fortement et souplement, elle atteind l'objectif, essaie de avancer encore.



私もこの香りを試してみた。新しい視界が開けるような、フレッシュでスパイシーなフローラル。斬新なフローラルの刺激。未知なる世界を歩み続けるアクティブな旅人に似合う。

私も、未だ行ったことのない場所で、なったことのない自分になりたくなった。


J'ai aussi essayé ce parfum. Floral frais et épicé ouvert une nouvelle visibilité. Stimulation florale innovante. Ça va bien avec une voyageuse active qui continue à marcher dans le monde inconnu. Jai senti que je veux aussi devenir moi-même nouvelle dans un endroit où je ne suis jamais allé.


Attrape-Rêves(アトラップ・レーヴ)香りの説明ページ

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/attrape-reves-nvprod1160017v

2018913日(木)より一部のルイ・ヴィトンストアおよびルイ・ヴィトン公式オンラインストアにて発売中。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2018年9月15日土曜日

日本の香を「RETHINK」 ・『館鼻則孝と香りの日本文化』展




1985年生まれの日本人アーティストが日本の香文化を「RETHINK」。その表現が1927年に3人の建築家によってつくられた歴史的建築空間で3日間限定披露されると知ったのは夏の終わりのこと。もうその情報だけで必ず体験したいと開催の日を楽しみにしていた。




アーティスト館鼻則孝氏の経歴も実に興味深い。東京生まれで歌舞伎町で銭湯を営む家系に生まれながら鎌倉で育ったという。母は人形作家。幼少期から手でものづくりすることをおぼえ、大学では絵画・彫刻を学んだ後に染織を専攻。





館鼻氏が大学の卒業制作として発表した『ヒールレスシューズ』(2010年)は花魁の高下駄をモチーフとした現代日本の厚底靴としてメトロポリタン美術館等に永久収蔵。今回の展覧会ではこうした作品とともに、『源氏香図蒔絵香炉』等の新作が披露されている。






会期中、2階の和室で聞香体験も可能であり、展示の中にも沈香木をはじめとする香素材の香りを確認できるエリアがある。3階では、遊女の煙管を現代的に表現した作品『Theory of Elements 』の展示や、作品創造の軌跡を追うドキュメンタリーフィルムも見られる。






3日間限定とはいえ、無料で開放された試みは素晴らしい。歴史的建築空間の中でこれらを鑑賞できた体験は貴重。昨日初日夕刻に訪れた際も平日にもかかわらず多くの人が鑑賞していた。写真のような源氏香モチーフが表紙となったカタログもいただき、有難い。




『館鼻則孝と香りの日本文化』展

Noritaka Tatehana &

the Art of Japanese Scents 

http://rethink.noritakatatehana.com

9/14~16まで

旧山口萬吉邸(九段下)にて

入場無料

入場時は館内用履物への履き替え有り



東京にて、sawaroma より。



2018年9月14日金曜日

無花果と金木犀の香りでリラックス ・par 2 produits de Roger&Gallet




ボトルに点描されたイチジクの木の模様。

今シーズンのリラクセーション・アロマの一つです。

子供のころからイチジクが大好きな私にとっては。


Le motif de la figuier pointillées sur le flacon. C'est l'un des arômes de relaxation de cette saison pour moi. Jadore les figues depuis mon enfance.





昨日の私のフランス語授業では、20代前半の学生たちにこの香りを紹介しました。彼らにはこの香りからイチジクを想像することは難しかったようです。ココナツ、あるいは甘い香りといった言葉は出てきましたが。彼らには生のイチジク、甘く煮たイチジクなどを身近に感じた経験が少ないのかもしれません。


Hier, dans mon cours de français, jai présenté ce parfum aux étudiants au début de la vingtaine. Il leur semble difficile dimaginer des figues de ce parfum. Noix de coco, ou un doux parfum… des mots sortirent . Ils ne se sont peut-être pas familiarisés avec les figues crues, les figues cuites, etc.




このブランドでは、石鹸もよく愛用しています。

1879年に、RogerGalletは世界で最初の丸い香り石鹸を作りました。


Dans le produit de la marque, j'aime aussi bien le savon.

En 1879, Roger&Gallet ont créé le permier savon rond parfumé.




秋の乾いた空気に香る金木犀を感じる前に、この石鹸の香りを楽しんでいます。


Je me suis amusée au parfum de ce savon, 

avant de sentir larôme de l'osmanthus dans l'air sec de l'automne .



関連情報 Informations connexes

フィグリーフのパフュームウォーター・FEUILLE DE FIGUIER / Roger & Gallet

http://sawaroma.blogspot.com/2018/07/feuille-de-figuier-roger-gallet.html



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2018年9月12日水曜日

NEW OPEN ・『世田谷百貨店』は上町駅前のShop&Cafe




世田谷線沿線に住み、25年。こんな素敵なお店がオープンしたことを本当に嬉しく思います。

92日にオープンしたこのお店。上町駅からスーパーオオゼキへの横断歩道を渡ってすぐ、銀行の向かい側にあります。壁には、タケウチアツシさんのイラスト。このほのぼのとするタッチで心和みます。


It has been 25 years since I began to live along the Setagaya Line. I am really pleased that such a nice shop opened on 2 September. It is across the pedestrian crossing from Kamachi station to Super-Ozeki and is opposite the bank.

Illustration of Atsushi Takeuchi on the wall. I feel relaxed with this touch of heartwarming.






店内には、食器類、調理道具、布製品、バッグ、美味しそうなドライフルーツ、オリーブオイル、フルーツジュースなどなどが販売されています。カフェではコーヒー、紅茶、抹茶をはじめ、アルコール飲料や軽食もサービスされています。

私はこの日、ジンジャーティーをいただきました。


In the shop, dishes, cooking utensils, fabric products, bags, delicious dry fruits, olive oil, fruit juice, etc. are on sale. Coffee, tea, green tea, alcoholic beverages and snacks are also served at the cafe. I got a ginger tea on this day.








私の買ったドライフルーツとブルー系の小皿。シナノスイートりんごと巨峰ぶどうのドライフルーツ。抜群の美味しさ!金曜日は夜10時まで空いているとのこと。また行ってみたいと思います。


I bought dried fruits (apples & grapes) and a small blue plate. Extremely delicious

I hear that Friday is open until 10 o'clock. I would like to go again.






『世田谷百貨店』

Instagram    @setagaya_100

Facebookページもあります。



東京にて、sawaroma より。

…written by SAWAROMA at Tokyo.



2018年9月11日火曜日

カランコエ(Kalanchoe)・八重咲きの花と蕾




曲線を描く茎の先で、踊る蕾たち。

Des bourgeons dansent au bout de la tige qui dessine la courbe.



le 3 septembre 


この植物の名前は、カランコエ。八重咲きに開いた赤い花は、まるで薔薇のよう。蕾たちも愛らしい。夏から秋への移り変わりを感じた2週間、私は毎日この花を眺めていた。


Le nom de cette plante est Kalanchoe. Les fleurs rouges qui s'ouvrent en fleurs doubles sont comme des roses. Les bourgeons sont aussi adorables. Deux semaines quand j'ai senti la transition de l'été à l'automne, je regardais chaque jour cette fleur.



le 26 août 

カランコエは多肉植物特有のしっかりとした葉と茎を持つ。マダガスカルなど熱帯地域が原産のようで暑さにも強い。様々な種類があるうち、私が共に過ごしたのは八重咲きの赤い小さな花が舞うように咲くタイプ。花言葉の中には「あなたを守る」というフレーズが見つかり、まさにこの2週間守られていたように感じた。




東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.




2018年9月9日日曜日

BOIS D’HADRIEN / 新ブランド GOUTAL より




洗練されたボトル。繊細な光を反射する縦のライン。

その箱は容易に開けることができ、綺麗な形を保てるもの。

この新しい香りから私は、

昔歩いたフィレンツェの午後の、柔らかな光を思い起こした。


Un flacon raffinée. Ses lignes verticales reflétant la lumière délicate. 

Sa boîte quon peut facilement ouvrir, garder une forme propre. 

De cette nouvelle odeur, je me suis souvenu de la douce lumière de l'après-midi de Florence, que j'ai parcourue il y a longtemps.







『ボワ ダドリアン』は、『グタール』の新作。

『グタール』。それは、フォトグラファーとしての背景を経て調香に携わるようになったカミーユ・グタールが、彼女の母によって1981年に創られた『アニック・グタール』の意志を継承し、再生させた新ブランド。

https://www.latelierdesparfums.jp/brands/goutalparis

https://www.latelierdesparfums.jp/news/goutal-campaign-0905/







96日、ブルーベル・ジャパン株式会社主催のトークイベントにて

新ブランドを語る来日中のカミーユ・グタール氏。

Camille Goutal parle de la nouvelle marque "GOUTAL".

A Shibuya, Tokyo.


フランス本国公式ウェブサイト

https://www.goutalparis.com



2018年の今は、1981年とは違う。アニックはピアニストとしての前身を活かしたクリエイションで20世紀末の空気を飾った。2代目カミーユが、21世紀を自由な感性で生きる人に向けてヴィジュアルアイデンティティを一新させた『グタール』。これからの時代も香らせていくことを期待したい。



情報提供

ブルーベル・ジャパン株式会社

化粧品・香水事業本部

「ラトリエデパルファム」

https://www.latelierdesparfums.jp




東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.