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2025年4月30日水曜日

愛着と期待と発見と・2025年4月の3香




鮮烈でありながら

柔らかなトーンを持ち

ドラマティックな予感を抱かせながら

クールな繊細さで

簡単には解き明かせない

ミステリー好きな私には

長く付き合えそうな

新しい香りとの出逢い




日本で2025年4月17日発売となった LOUIS VUITTON の最新フレグランス

名前から謎めいて暗号のよう


昨年長い時間をかけて一読した

専属調香師による香料の本・・・

読後の余韻から生まれた

次なる香りへの期待は

新たな香り方への発見へ



4月の初めは新年度の始まり

ピュアな静寂感を持つ

柔らかな白に包まれたいときの

ELLA K  /MUSK K 

を纏っていた

来月はこのブランドから

新作AMBER Kが発売されるという





毎年4月の晴れた日には

緑の中の白い花にそよぐ風を想像し

L’Artisan Parfumeurの

LA CHASSE AUX PAPILLONS 

を纏っている

今春4月25日「グリーンテラス表参道」

1階にこのブランドの新店舗が

オープンすると知る





4月

再び始まるサイクルに向けて

経験への愛着と

愛着からの期待と

期待からの発見へ





…écrit par 《SAWAROMA》







2025年3月31日月曜日

初々しい高揚感と清涼感・2025年3月の3香




三寒四温のなかで

束の間の春のあたたかさや

幻のような初夏の眩しさ






柔らかな余白を纏うような

繊細なぬくもりを追いかけて

L’EAU PAPIER/DIPTYQUE

出逢って3回目の春を迎える



首筋の一点から漂わせると

初々しい清涼感を纏うことができ

上半身二点から香らせると

懐かしくも優しい高揚感に包まれる

シーサイドブルーム/メゾンレクシア


夏の海辺にそよぐ

ハマナスの花の清々しさが

イメージされた香り

ちょうど雛祭りの日に発売



春分の日も過ぎ

桜開花も間近という日


静かに流れる水の音を聴きたくなり

共に過ごしたのは

Parole d’eau/SERGE LUTENS




4月上旬には

今春出逢った興味深い化粧品や

記憶にとどめたいアートについて

記事を更新する予定です





…écrit par 《SAWAROMA》








2025年1月31日金曜日

フリージアの香りから・スパイシーからフローラルへの繊細なグラデーション


穏やかな2025年の始まり

年度末の忙しさが始まる中

一定期間続けてきたことに一区切り


フレッシュな香りの白い花が欲しくなり

迎えたのはフリージア(ベルヴィル)


次々と開くつぼみから

軽くスパイシーな透明感と

繊細で清々しいフローラル感

心が洗われる








思えば年末から

まろやかなスパイシーさが優しい

“white”という名のオードトワレを

愛用しながら

自身の心地良さを第一にしていた


身にまとう香りに

軽やかさと躍動感を

求めたい気持ちは高まり


「良い香り」を意味する”parfum “ではなく

フラットに「匂い」を意味する”odeur”を

名乗るYohji Yamamotoのコロン5種から

自身と親和性を感じた1種を選んだりして


「甘い」という形容詞や

具体的なモノを想起させずに

抽象的な優雅さを感じることを

密かな喜びとしていた


そして月末

とある展覧会鑑賞に出かけた折

濃紺に白を合わせた装いのベースに

大好きな”LUXE CALM VOLUPTE"を


複雑な魅力に満ちたこの詩的な香り

グリーンやスパイシーな一瞬もあれば

なめらかさが絶妙な優雅さに

思える余韻も






香りの魅力は

いつも変化していること

すぐに消えていく可能性をもつこと

生き物と同じ


早春の香り

フリージアさながらに


今年は毎月更新に加えて

季節ごとに

記憶に残したいアートシーンや

使い続けたい化粧品についても

記録していきたい





…écrit par 《SAWAROMA》






2024年12月30日月曜日

2024年12月の5香・軽やかな躍動感



寒さが増すごとに心は温かく


一人の時間を大切にしてきた一年の

ほんのささやかな手ごたえから

これからの自分を想像して


12月の5香




12月初旬

懐かしい再会の場に

新しい自分を感じたくて

フレッシュなスパイシーマリンウッドの

VETIVERA / LE COUVENT 

この香りを纏っていた或る日のこと

混雑する駅の中でまたしても

意外な懐かしき人に遭遇した


お気に入りの濃紺や黒に

透かし柄の白を合わせて

冬の夜空の繊細な煌めきのような

華やぎを描きたくなったら

Passiflora / JO MALONE

BARÉNIA / HERMÈS

Une Nuit Magnétique 

/ The Different Company


この3香に包まれる日が暫く続く


とある彫刻家の新作展を観に

表参道へと出向いた帰り道

久しぶりに立ち寄った

コムデギャルソン青山店にて

この本に出会う




1994年のブランド初の香りは

揺るぎないユニークな魅力を

今も確かに醸し出していて


その隣に置いてあった

Whiteの香りは

1994年のものよりも

ほんのり柔らかく雪のように

すぐに溶けてしまうような

幻想的な甘さも感じさせた




クリスマスからの年越しは

White EAU DE TOILETTE

/ COMME  des GARÇONS 

と共に過ごすことに決めた


どんな色にも染まれそうで

どんな色にも固定されない

しやなかで軽やかな躍動感

そんな白が好きなのだと


改めて感じた2024年の師走





…écrit par 《SAWAROMA》