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2021年7月15日木曜日

爽やかにガーデニアの花香る・GARDENIA BLOSSOMS/ FORMULARY55




夏のバスタイムに。

爽やかなレモンやプラムとの調和で、

梔子の花の香りが優雅に漂う石鹸です。


Pour l'heure du bain d'été.

C’est un savon qui parfume gracieusement les fleurs de gardénia en harmonie avec la fraîcheur des citrons et des pruneaux.





なめらかな泡。心地良い残り香。





アメリカ発ボディケアブランド

FORMULARY55(フォーミュラリー55)

のフレグランスバーソープ

「ガーデニアブロッサム」。


2016年日本上陸時、

限定販売にて人気を博した

このフレグランスバーソープが

定番として202177日より

CIBONE(東京・表参道)、

CIBONE CASE(東京・銀座)にて

リバイバル発売されると知り、

早速入手しました。


TOP: レモングラス、リリー 

MIDDLE: ガルデニア

BASE: ガルデニア、プラム、レモン


まさに梔子(クチナシ)の花。

夏の暑さも吹き飛びそうな

麗しい香りです。





Ce papier d'emballage de savon. 

Ce visuel aussi m'a attiré.

Ça sent très bon.


この包み紙。

そのヴィジュアルにも

魅かれました。

良い匂いです。



フォーミュラリー55 

日本総代理店

リグルジャパンのホームページは

こちら です。


 

…écrit par SAWAROMA




2020年5月14日木曜日

タイムレスな気品とフレッシュなエナジー香る Bond No.9 GOLD COAST・6月10日デビュー





無限に進化し続ける街、ニューヨークをテーマに香りを創り続けるフレグランスハウス「Bond No.9」から、メタリックなローズゴールドがきらめくボトルの新作が誕生しました。


『ボンド・ナンバーナイン ゴールドコースト オードパルファム』が2020年610日(水)に全国発売されます。








クラシカルなフルーティーフローラル、と思いきや、フレッシュなきらめきと繊細な柔らかさが最後まで軽やかに続く絶妙なバランス。私には特にこのモダンな香り方が印象的でした。まさしく、ボンド・ナンバーナインならではの洗練された抽象性を感じます。


トップノートには、弾けるようなライチとアプリコット、そして、ニューヨークのエスプリを象徴するみずみずしいレッドアップル。

ミドルノートには、南フランス産の芳潤なローズエッセンスとフレッシュなウォーターメロン。

ラストは、シダーウッドやバニラ、ムスクへ。


初夏の陽射しを感じる中、この香りのフレッシュな清らかさに包まれていると、内側から笑顔を導くポジティブなエネルギーが湧いてきそうです。








ニューヨークで最も歴史あるエリアのひとつ、「ゴールドコースト」。それは、街路樹が点々と植えられ、風格ある赤レンガや大理石の古い建物が立ち並ぶグリニッジヴィレッジの中心部であり、近隣の大学に通う学生たちの若々しいエネルギーが満ちている場所。


ボンド・ナンバーナイン創始者兼社長のローリス・ラメ氏は次のように語っています。


「ワシントンスクエア周辺にみなぎる、ダウンタウンらしく若者が持っているエネルギーを表現したいと考えました。楽観主義と優雅さ、いきいきとした空気感、無限に広がる可能性を香りに閉じ込めています。この香りを完成させるには、今まで以上に新鮮なローズの香りが必要でした。ロングラスティングでありながら爽やかで、柔らかくもエネルギーを感じさせるモダンなローズノートのシラージュ(残り香)が繊細に広がる、ボンド・ナンバーナインらしい香りです。」



2020610()全国発売

ボンド・ナンバーナイン

ゴールドコースト オードパルファム

100mL

61,300(消費税別)


ボンド・ナンバーナイン

(ブルーベル・ジャパン公式フレグランスサイト

「ラトリエ  パルファム」内)

https://www.latelierdesparfums.jp/brands/bond-no9-new-york


お問合せ先

ブルーベル・ジャパン株式会社

香水化粧品事業本部

107-0062 東京都港区南青山2-2-3 南青山MSQUARE 

TEL 0120-005-130

https://www.latelierdesparfums.jp/




…écrit par SAWAROMA





2020年4月13日月曜日

雨が洗う4月の匂い・CLEAN RESERVE rain Eau De Parfum の記憶





Il pleut aujourd'hui et j`imagine ce soit comme pour laver l'atmosphère.


今日は雨。

昨日までの空気を洗い流すかのように。

冷たい雨が降りしきる月曜日。


風が香りを運ぶように、雨も、

いつのまにか周囲にたちこめていた匂いを

あらわにする。


昨日までの不安な気持ち、

重苦しい不透明感。

そんなものが漂っていたとしたら、

どうかこの雨音とともに一掃してほしい。


天気予報では明日は晴れ。

雨の後は晴れ、のはず。

新しい空気に期待する。





CLEAN RESERVE rain

大気が映す、緑の透明感。

一昨年の夏に出会った香り。


昨年は、梅雨の季節に夏への期待と共に想い、

http://sawaroma.blogspot.com/2019/06/clean-reserve-rain.html?m=0



今年は、季節感のない春に思い起こす。

未知の、新しい時間へと切り替えるために。



…écrit par SAWAROMA





2020年3月23日月曜日

爽やかな風を楽しめる夏が訪れますように・Lavender & Lime Blossom / ANTICA FARMACISTA は2020年夏季限定の香り





先日、まるで初夏のような陽射しを感じました。このラベンダー&ライムの香りのように心地良い夏が来ることを願っています。 


L'autre jour, j’ai senti le soleil comme au début de l'été . J'espère qu'un été agréable viendra comme ce parfum lavande et citron vert.



シアトル発フレグランスメゾン

『アンティカ ファルマシスタ』の

https://www.anticafarmacista.jp/

「ラベンダー&ライムブロッサム」 

爽やかなハーバルシトラス調のルームフレグランス 2020424日より数量限定発売です。






ルーム&リネンスプレー(100ml



ルームディフューザー(250ml500ml

公式サイトのこちら

https://www.anticafarmacista.jp/?mode=grp&gid=2338072&view=smartphone


では先行予約も受け付けられています。



数日前のこと。寝室の窓を開けると軽やかな春の風を感じ、この香りを天井へ2回スプレー。最初のきらめく光のような印象が流れるようにと廊下へのドアも開けておきました。

隣室へと風に運ばれてくる、清涼感あふれるバーベナやライム、ベルガモットのフレッシュノートに、一瞬夏の陽射しを感じたようです。

ちょうどその日の気温は約20度。いつのまにか、やわらかなラベンダーやシダーウッド、ムスクの温もりが一体となって漂い、まるで洗いたてのシーツをセットしたときのような清々しさが拡がりました。

数時間後、ほのかな優雅さが余韻に…。


ひと足先に初夏の風。

この香りとともに。


世界的に拡大した感染症で辛い春を迎えてしまった人も多い2020年。一日も早く、幸せな次の季節が訪れますように。



写真画像&情報提供

株式会社 大同 http://www.daido-corp.co.jp




…écrit par SAWAROMA




2019年10月16日水曜日

欲望という本能の行方・『ゴールデン・リバー』 /原題 "THE SISTERS BROTHERS"





原題は『シスターズ兄弟』を意味する英語なのですが、映画のタイトルとして『ゴールデン・リバー』もそう悪くはない気がします。


Le titre original est "THE SISTERS BROTHERS", et comme le titre du film, "Golden River" n'est pas si mal.


フランス映画祭2019で見逃していましたが、ようやく下高井戸シネマにて鑑賞。フランス人監督による英語の映画です。原作のパトリック・デウィットによる2011年発表の小説『シスターズ・ブラザーズ』は、カナダの総督文学賞をはじめとした複数の賞を受賞、日本でも各種の年末ミステリーベスト10入りを果たしていました。



思いもよらない展開とは?

欲望という本能が生み出すものとは?


これから見る人のために、タイトルと

イントロとキャストだけを、パンフレットより。


https://gaga.ne.jp/goldenriver/












ジャック・オーディアール監督作品には、生きた人間のにおいと感情がリアルに感じられます。今回もまるで眠っていた本能を衝かれるようでした。


少なくとも私がこれまでに観たオーディアール監督作品(今回の『ゴールデン・リバー』、『君と歩く世界』、『ディーパンの闘い』)には、かならず、人が人のにおいを、絶妙なタイミングではっきりと言葉にするシーンがあるのです。また、忘れられない映画が一つ増えました。


『君と歩く世界』

鑑賞時のsawaroma 記事↓


http://sawaroma.blogspot.com/2013/08/de-rouille-et-d.html?m=0


映画.com 2013.4.6の記事↓


https://eiga.com/movie/77842/special/




今回、圧巻のキャスティングです。一言も話さないルドガー・ハウワー(提督役)の存在感や最新作『ジョーカー』主演のホワキン・フェニックス(チャーリー・シスターズ役)も勿論素晴らしいのですが、なんといっても印象深いのはジョン・C・ライリー(イーライ・シスターズ役)。彼自身が原作小説に惚れ込み、映画化権を獲得したというのですから、その情熱は相当なものだったのでしょう。

彼は2012年のトロント国際映画祭で上映されていた『君と歩く世界』の監督、ジャック・オーディアールに本作の監督を依頼。「…彼(ジャック)ならこの題材を人間味溢れる物語にすることが可能だと確信していた」とのこと。




écrit par SAWAROMA





2019年9月24日火曜日

ジューシーカラーを映す・COACH FLORAL BLUSH のプレイフルな香り





赤味を帯びた光が淡くきらめくボトル。底面からのグラデーションは、まさにフレッシュなブラッシュそのもの。ベリーの弾ける果実を思わせるレッドはコーチの新しいフレグランスを映す色。




925日(水曜日)に日本で発売される

「コーチフローラルブラッシュオードパルファム」。まずはそのボトルのジューシーカラーに私は魅かれました。



7月の「フレグランスマルシェ」by 

LATELIER DES PARFUMS

https://www.latelierdesparfums.jp

における新作発表ディスプレイ



フローラルフルーティーの香りとして親しまれる香調の骨格を有してはいるものの、どこか癖になりそうなコクのある酸味の面影は何なのでしょうか?

アメリカのフレグランスサイト、Fragrantica

https://www.fragrantica.com/news/Coach-Floral-Blush-11919.html

によると、トップノートにゴジベリー、つまり枸杞の実、とあります。あの独特な香りの紅い実が…。

枸杞、といえば私には癒しの果実。

http://sawaroma.blogspot.com/2017/11/thes-christine-dattner.html?m=0



2016年秋以来、コーチのフレグランスボトルは基本の定型を保っていますが、新作のカラーはひときわ鮮やか。いずれの香りにも「柔らかな愛らしさ」と「洗練された余韻」を感じてきましたが、今回の新作にさらに「明るさと楽しさ」が加わりました。秋晴れの中、色づく街を散策する笑顔にも似合いそうです。





écrit par SAWAROMA》




2019年8月24日土曜日

香水瓶コレクション・CHIC /CAROLINA HERRERA(2002)



2002年デビュー。ファビアン・バロンによるボトルデザインは、マーク・ロスコ(抽象主義)とドナルド・ジャド(ミニマルアート)の現代アートにインスパイアされたものだそうです。(香りの専門誌『PARFUM No.123の記事より)。

Un parfum sorti en 2002. Le design de ce flacon par Fabian Baron a été inspiré de l'art contemporain par Mark Rothko et Donald Clarence Judd. ( d'un article  dans le numéro 123 dePARFUM 》, le magazine d'information sur les produits parfumés.)







随分時間が経ち、中身の液体自体の香りは変化しても、ボトルの存在感はそのまま。たとえ最後まで使い切ることができなくても、このボトルはずっと眺めて、飾って楽しみたい… CHIC は私にとって貴重な香水瓶コレクションの一つです。



香りの専門誌『PARFUM No.123 裏面の広告


あたかも貴重な美術品でもあるかのように、白の紙箱に二重に包まれたボトル。まずは直方体の白い箱を開けると、プラスティックの赤枠に包まれ香りの名前が記された二番目の箱。赤枠をほどくとハラリ。CHIC のボトルが現れます。


キャップ部分のくっきりとした赤。うっすらと滲むようなピンクが本体を縁取ります。液体が流れるたびにオーロラのような印象を感じました。厳選されたものだけが的確に整えられたら、あとは自由な想像を偶発的に楽しむ、大人の洗練。


香り自体も、軽やかでありながらどこかあたたかく、親しみやすいようで複雑な余韻。当時においては確かにボトルのイメージそのものでした。フレッシュなフローラル からヴァニラやムスクのぬくもりへと、さりげなく流れていく程の良さ。


その後そうした香調が世の中に溢れていくにつれ、特別感は薄れてしまいましたが、このボトルの素晴らしさは色褪せることはありません。変わってしまった香りを皮膚につけることはしませんが、時々ムエットに吹き付け、ミドルからベースの名残を楽しんでいます。



écrit par SAWAROMA




2019年6月8日土曜日

雨音を聴きながら・CLEAN RESERVE rain




雨上がりの幻想的な空気のように。

透明感の奥に、湿った緑が密かに香る。


Comme un air fantastique après la pluie.

Derrière le sens de la transparence, 

le vert humide sent délicatement.



CLEAN RESERVE  rain  Eau De Parfum 

https://www.latelierdesparfums.jp/resclean-reserve/products/clean-reserve-rainerve-rain-edp-spray-100ml

https://www.cleanbeauty.com/collections/



梅雨入りした昨日

雨音からこの香りを思い起こす。

初めて出逢ったのも6月だった。

http://sawaroma.blogspot.com/2018/06/clean-reserve-acqua-neroli-7.html?m=0


Hier quand la saison des pluies a commencé, 

le son de la pluie m'a rappelé ce parfum . 

C'est aussi en juin que j'ai rencontré cela pour la première fois.



クリーン リザーブは、いずれもさりげない透明感が魅力的。レインの香りには、この一つ前の記事でフォーカスしたベチバーが活かされている。


écrit par SAWAROMA



2019年4月16日火曜日

新たにPARFUMS DE COLOGNE/LOUIS VUITTON・ ボトルは太陽・緑・水の色



それぞれのボトルカラーの上に、3つの新たな香りの名前。この3色を眺めただけでもう気分は夏。太陽、緑、水の色の順に香りを試しました。

Au dessus la couleur de chaque flacons de parfum,  3 nouveaux noms de parfum. En regardant ces 3 couleurs, je me sens déjà en été.  J'ai essayé le parfum dans l'ordre des couleurs du soleil, du vert et deau.




それぞれの香りへの私の第一印象SUN SONG》は、きらめく光。《CACTUS GARDEN》は、緑陰からのそよ風。《AFTERNOON SWIM》は、ゆったりと揺れる波。

Ma première impression de chaque parfum ... SUN SONGest une lumière étincelante.  CACTUS GARDEN est une brise de l'ombre verte.  AFTERNOON SWIM"est un rythme des vagues douces .



ブランド公式サイトより

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/stories/colognes#

コロンの軽やかさとパルファムの深い余韻を併せ持つ新作3種。いずれもラストノートの柔らかな存在感が見事です。特に私はCACTUS GARDEN》のラストノートの面白さに数日浸りました。軽やかに流れる空気と眩しい光、海辺へと誘う清々しい緑風が鮮やかにイメージできる心地良さは多くの方々に体験していただきたいと思います。


東京にて、sawaroma 

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2019年4月6日土曜日

歌う色、語る線、生き物の形・ジョン・ルーリー展 「Walk this way」




見たことのないビジュアル。色が歌っているようだ。線は言葉のようで。必ずどこかに生き物のシルエットがある。私はジョン・ルーリーの描いたものに魅かれた。それは約一週間前のこと。4月からジョン・ルーリーの展覧会があると知った。

https://bijutsutecho.com/exhibitions/3641

Un visuel que je n'ai jamais vu.  Il semble que la couleur chante.  Les lignes sont comme des mots.  Il y a toujours une silhouette de créature quelque part.  J'ai été fascinée par les peintures de John Lurie. C'est il y a environ une semaine.  Je savais que l'exposition de John Lurie aurait lieu à partir d'avril.







ジョン・ルーリー展 「Walk this way」

ワタリウム美術館にて、会期4/57/7。

http://www.watarium.co.jp/exhibition/under.html








早速初日に鑑賞。2階から4階までの3フロア。何度も往復して眺めた。遠くから、近くから、隙間からも。壁の色と共に、もう記憶から離れない。


東京にて、sawaroma 

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2019年3月30日土曜日

春色のフレグランスたち・3 types d’ Eau de toilette




淡い光を含んだ

ピンク、

エメラルドグリーン、

そしてリーフグリーン。

春色を感じさせるフレグランスたち。


初めてフレグランスを使ってみたいと思う方にもおすすめできる、賦香率の軽やかなオードトワレ3種をご紹介します。


コーチ オードトワレ

launched in 2016

https://www.latelierdesparfums.jp/coach-edt-spray-30ml


ブルガリ モン ジャスミン ノワール オーエキスキーズ オードトワレ

launched in 2012


https://www.latelierdesparfums.jp/mjn-eau-exquise-edt-spray-50ml


ディプティック オードトワレ “フィロシコス”

launched in 1996

実際のボトルも液体も透明ですが、イチジクの葉のみずみずしい香りからこの色の光を合わせました。


https://onlinestore.barneys.co.jp/shop/beauty/item/view/shop_product_id/32145


東京にて、sawaroma 

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2019年1月30日水曜日

時の経過と温もりと・時の花 イイノナホ GLASS ART EXHIBITION





雪のような、石のような。冷たいはずのガラス。

なのに、寒い時期にもかかわらず

ずっと眺めたくなったのは、有機的な温もりを感じたから。




時の花    イイノナホ

TOKI no HANA NAHO IINO

GLASS ART EXHIBITION 

2019/1/19ー2/17

POLA MUSEUM ANNEX

https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html




色々な質感、形への挑戦を感じる。ガラスという素材を扱いながらも全ての作品に温かみを感じるのが印象的。吹きガラスということは、この作家の一期一会の呼吸のタイミングが織り成す形が作品素材になっている。









照明器具や器… 用途の明確なモノもあれば、オブジェとして存在そのものを楽しみたい作品もある。



美大で彫刻という立体造形を学んだというイイノさんはガラス造形の修行をどんな環境で体験されたのだろう。美術手帖のこの記事に懐かしい名前を見つけた。

https://bijutsutecho.com/exhibitions/3321


イイノさんが師事されたというカーチス・ブロック。あのカーティス・ブロック氏のことだろうか。1992年の春、仕事で彼に東京を案内しながら色々話をした。物腰の柔らかな人だった。当時私が勤務していた千代田区のギャラリー、コンテンポラリーアートNIKIで彼の作品展を開催したときのことだ。時間の経過によって丸みをおびた石のような風合いの作品。硬くて冷たいはずなのに思わず触れてみたくなるような温かみを醸し出していた。



東京にて、sawaroma より。



2018年12月27日木曜日

自然への挑戦・《ORMAIE》〜A Line of All-Natural Perfumes





フレグランスの香りそのものは目に見えない。だが、嗅覚を使えない状況でその存在とイメージを伝えるには、その名前と外観が必要になる。人間が意図的に創作した香りであればなおのこと、そのイメージは必ず名前とヴィジュアルに反映されるのだから。


時々フレグランスの少量テスターを入手する。確かに香りそのものは嗅覚を中心とする五感で実感できる。しかし、その香りをフルボトルで入手したいかどうかの決め手は、モノとしてのボトルや名前への共感無くして成立しない。


先月この記事を見てずっと忘れられなかった。7種の名前がユニーク。特に『28°』と『TOÏ TOÏ TOÏ』。28度、夏の爽やかな日差しに映える香り? トイトイトイ?何かの祈りのおまじない? 前者はシトラスから始まるフローラル? 後者は神秘的なウッディ?





New French fragrance maison Ormaie references modernist design greats

Lifestyle / 28 Nov 2018 / Elly Parsons

https://www.wallpaper.com/lifestyle/ormaie-fragrance-launch



そして、ORMAIEの本国サイトで確認。誕生したばかりのブランドであり、しかも販売店舗を調べると、ニューヨークのバーニーズのみという。現代アートの価値に敏感なニューヨークに。まさにこれは現代アートそのもの。香りの構成も想像に近いもので一層興味深い。





本国ブランドサイト

https://ormaie.paris



なんと天然素材のみで作られているというフレグランス。創業者はタイに生まれフランスで育ち、ルイ・ヴィトンやジバンシィでのキャリアを持つ Baptise Bouygues と彼の母で 香り分野でのビジネスセンス豊かな Marie-Lise Jonak。2人が取材された英文記事も発見。





Brand to Know: A Line of All-Natural Perfumes, Made by a Mother and Son

/The New York Times Style Magazi / 14 NOV 2018

https://www.nytimes.com/2018/11/14/t-magazine/ormaie-natural-perfume-baptiste-bouygues-marie-lise-jonak.html




「天然素材だけでフレグランスを作るなんて無理よ」母は初めはそう言ったという。しかしだからこそのチャレンジなのだと息子は言う。天然香料の専門家を集め試行錯誤の末に生まれた7種。ビジュアル全般のクリエイティブディレクターは、ジャン=ポール グード

http://sawaroma.blogspot.com/2018/11/in-goude-we-trust-chanel-nexus-hall.html

にインスパイアされたというJade Lombard。こちらもチャレンジャーに違いない。



東京にて、sawaroma より。