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2023年8月8日火曜日

秋へと向かう季節に・« Une Nuit Magnétique »とブルーベリーの果実感




ニュイマグネティック 。


晩夏から秋へ徐々に

長くなっていく夜に

ぴったりの香りです。


« Une Nuit Magnétique ».

Ce parfum se marie bien avec les nuits qui s'allongent progressivement de la fin de l'été à l'automne. 






先週私は

ブルーベリージャムを

よく作りました。

ジャムから漂う匂いは

この香水を思い出させたのです。


La semaine dernière, j'ai souvent fait de la confiture de myrtilles. L'odeur qui flottait de la confiture me rappelait ce parfum. 


ジャムを作ったとき

ブルーベリー本来の味わいを

大切にしたいと考え、

果実にメープルシロップのみ

少量加えて短時間煮てみました。

熱とともに

鮮やかに広がる色と香り。

それは一晩冷やしてからも

確かに残っていたのです。





このフレグランスに

初めて魅了されたとき、

トップノートの

フレッシュなきらめきを持ちつつ

まろやかで深い余韻を思わせる

詩的な世界を感じました。


トップノートに用いられた

ブルーベリーの

重低音が流れるような

ユニークな果実感が

ジンジャー、

フローラル、

アンバー等使用されたと

記される素材と共に

繊細なメロディーのように

香るのです。


今日は立秋。

晩夏から秋へ

少しずつ空気が変化して

ゆくのでしょう。





…écrit par SAWAROMA





2021年9月30日木曜日

秋果の香りを楽しんで〜 Goûtez l'arôme des fruits d'automne




9月から10月へ。

秋の果実の香りを楽しんでください。

De septembre à octobre.  

Goûtez l'arôme des fruits d'automne.





この秋初めてのイチジク。

La figue que j'ai mangée pour la première fois cet automne.





山梨県産シャインマスカット。

Shine Muscat 

de la préfecture de Yamanashi.





生田駅前ラマンキパンス特製、

洋梨のタルト。

私はミントティーと一緒に

いただくのが好きです。

Tarte aux poires

par @lamainquipense2005 .

J'aime le manger avec une tisane à la menthe.




…écrit par SAWAROMA



2020年8月9日日曜日

ボトルから香る野草103種のハーモニー・80 "YASO " 103 GIN





既にこのボトルがその香りを描いていた。

それはまさに、「飲む香水」。

合計103種の自然素材の複雑かつエレガントなハーモニー。

Cette bouteille avait déjà exprimé le parfum.

C'est juste comme ... "Parfum buvable".

 Une harmonie complexe et élégante d'un total de 103 matériaux naturels.





新潟県上越地方に自生する良質なよもぎを主とした80種類の原材料を、1年かけてじっくりと陶器のかめで発酵・熟成させたのちに作られた蒸留酒<80YASO)スピリッツ>。

これに、ジュニパーベリー・ジンセンベリー・日本ヤマニンジン葉・クローブなどの23種類のボタニカル(草根木皮)を加え、蒸留して作られたお酒<80YASO)ジン>。

2020年限定のオリジナルブレンド。

以上、YASO公式サイトより

https://yaso80gin.jp


インスタグラムアカウントは

@80gin_ 



越後薬草のこの製品を知ったとき、もうこれは素晴らしい香りに違いないと確信し、届くのを楽しみにしていた。蓋を開けて感じる柔らかな爽快感。複雑だからこそ深くエレガント。単調な強さとは対極にある繊細な余韻。ロックでも炭酸割でも素晴らしいが、ライムや西瓜をそえて残暑を楽しむのもよい。




…écrit par SAWAROMA




2020年7月18日土曜日

Dhukka(ドゥッカ)という名のスパイスミックス





フランスパン店で見つけたドゥッカ。これはスパイスミックス?くるみ、アーモンド、コリアンダー、クミン、セサミ、黒胡椒、フランスの塩。


Dhukka, je l'ai trouvé dans une boulangerie française.  Mélange d'épices? 

…Noix, amandes, coriandre, cumin, sésame, poivre noir et sel français.





いつも美味しいパンをお店で焼いて販売されている生田(川崎市多摩区)の『ラマンキパンス』さん。その店頭に置かれていたこのドゥッカの小瓶に注目しました。

お店の方に尋ねると開口一番、

「ワインに抜群に合いますよ!」


もうそれだけでもすぐに中身を知りたくなり、原材料を見ると、私の大好きなナッツにスパイスにフランスの塩。早速直接小瓶から香りも試させていただきました。


ああ、これは間違いなく美味しそうです。


肉料理やサラダにトッピングしても美味しいとのこと、ハンバーグを焼くときに混ぜている方もいらっしゃるようでした。


私はそのままを時々楽しみながら、

「確かにこれは、ワインがより美味しく飲める」

と実感。


ナッツの甘味と程よい塩味もあるので、ティースプーン半杯分をおやつにしたり。ほんの少しでも満足できるので仕事の合間にも一振り楽しみました。


クミンというスパイスは、まさにカレーを想像させるスパイスの一つですが、コリアンダー、ゴマやナッツとのブレンドで後を引く絶妙な美味しさを感じさせてくれます。


フランス人の友人にもプレゼントしたところ喜ばれました。欧州の方でも人気のよう。ドゥッカ自体はエジプトや中東が発祥のようです。『ラマンキパンス』さんはドイツ人の方からレシピを教わったそうですが、実際は様々なレシピがありそうです。


こんな記事も発見


デュカとは?エジプトのミックススパイスの使い方 特徴と作り方

https://kamyyusy.com/2127.html




…écrit par SAWAROMA






2020年4月25日土曜日

食卓にもっと芳香を・『スパイスの世界へようこそ!』シャンカール・ノグチ著




食にもっと香りを!ということで、

スパイスに関する最新刊です。

La dernière publication sur les épices. Pour mieux utiliser l'arôme en cuisine !





『スパイスの世界へようこそ!』

 シャンカール・ノグチ著/河出書房新社

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309287997/



嗅覚、味覚を心地良く刺激するヴィジュアルの表紙を開いて2頁目。こんな著者の言葉で始まります。

「スパイスは香りを料理に与えてくれる。それだけで、とてもスペシャルなことではないでしょうか。……



フレグランスのスパイシーな香調に欠かせない植物の名称や、カレーやタンドリーチキンに不可欠なあの香辛料……34種類のスパイス図鑑とともに、ブレンディング例や、インド東西南北それぞれの料理レシピが満載です。これはまさにスペシャルな一冊になりそうです。



著者であるシャンカール・ノグチさんは、スパイスを輸入・販売するインドアメリカン貿易商会の3代目で、インド人の祖父と日本人の祖母から受け継いだスパイスライフを様々な活動を通して日本に紹介する、スパイスハンター。今回の最新刊は、2018年刊行の『スパイス生活』(地球丸刊)が一部修正され、改題の上で新装版として刊行されたものです。


5つの章のタイトルをご紹介します。


CHAPTER 1   ノグチ家のスパイスライフ

CHAPTER 2   スパイスライフのABC

CHAPTER 3   スパイス図鑑

CHAPTER 4   スパイス混ぜワザ合わせワザ

CHAPTER 5   ノグチ家のスパイス料理レシピ



気になるスパイスをまず1種入手してそれを活かす料理から始めても楽しいでしょうし、東西南北それぞれのインド料理の違いを理解した上で食べる楽しみを増やせるのも魅力的。



私が古い記憶を刺激されて印象に残ったフレーズは、スパイス図鑑に登場するコリアンダーの説明、「調和のスパイス」でした。

かつて調香において新しいニュアンスを醸し出すためにコリアンダーシードの精油を用いたことがあったのです。あの清涼感とナッティーなまろやかさ、幻のようにクールな甘み……そんなコリアンダーだけでなく、カルダモンもサフランもナツメグも……。複雑で深いスパイスの香りの魅力に改めて気づかされます。



…écrit par SAWAROMA



2020年2月20日木曜日

TOYAMA GLASS 2020・<富山アイコニック>の誕生と輝くボンボニエール展/日本橋三越にて〜3/3





ガラスアートといえば富山。現代アートを愛好する私はすぐにそう思うのですが、全国的には未だ知られていないそうです。今回の東京でのお披露目はガラスアートファンには勿論、ガラスで楽しむ香り(お酒、香水、花、お菓子)を愛する人たちにも嬉しいはずです。


<富山アイコニック>の誕生と

輝くボンボニエール展 

2020219( 33(

最終日は午後5 終了

日本橋三越本店 本館5階スペース#5


https://www.mitsukoshi.mistore.jp/nihombashi/shops/living/living_stationery/shopnews_list/shopnews0162.html

(The above site also has English notation.)





昨日夕刻、オープニングレセプションを訪問。


富山アイコニック。2019年、富山で活動するガラス作家有志6名により制作されました。「上質なガラスの雰囲気を創造することと、富山のランドスケープを重ね合わせて、フロストで表現してみたい」。富山の空を思わせる色合い、雲のかかる立山連峰。そのようなヴィジュアルとともに目指されたのは、使う人が豊かな気持ちで過ごす心地よい時間。






ロングステム2色のグラス、ショートステム、タンブラー、ビアグラス、ロックグラス、プレート、そして富山湾の海をイメージした「コシノアオ」の一輪挿し、全10アイテム。



個性あふれるガラス作家17名によるボンボニエール(菓子器)や、自由な発想から様々な手法で生み出された珠玉のアートピースも一望できます。










私は富山市に生まれ、幼少期の一部を黒部市で、3歳から18歳までを富山市内で過ごしました。綺麗な美味しい水と窓から眺める立山連峰の清々しさは今も忘れません。


20代の一時、現代アートギャラリーで仕事をしており、ガラスアートにも多く触れました。当時開校されたばかりの富山ガラス造形研究所を訪問したこともあります。


北日本新聞の『ぐるっと人往来』(2006,7,23,朝刊14〜「香り」テーマに活動 アロマセラピスト 平野佐和〜が掲載された翌年、富山ガラス工房で活動中の作家さんに、私の制作したアロマピースの器を制作いただいたご縁もありました。


2016年には富山市ガラス美術館を訪れ、感銘を受けたことをおぼえています。

http://sawaroma.blogspot.com/2016/08/toyama-glass-art-museum.html



そのような私にとって今回のお披露目は殊の外嬉しく、この機会により多くの方々に富山ガラスの魅力を感じていただけたらと願っています。



関連情報


「富山アイコニック」全国にPR  ガラスの新ブランド 都内で初披露

2020.02.17 23:57 / 北日本新聞社

https://webun.jp/item/7638593



富山ガラス工房

https://toyama-garasukobo.jp



富山ガラス造形研究所

https://toyamaglass.ac.jp



富山市立ガラス美術館

http://toyama-glass-art-museum.jp





…écrit par SAWAROMA





2019年12月30日月曜日

本物のカカオの香りとCaffarel に出逢う・ J’ai rencontré l’arôme du cacao et 《Caffarel》





素敵なカカオの香り!上質なチョコレート。

イタリア・トリノで1865年創業、カファレル。




Quel merveilleux parfum de cacao!

Ce chocolat est d’excellent qualité.


Caffarel

http://www.caffarel.com/en




先日Anti dote のこのカカオ100%チョコレートバーを堪能したばかり。だからカカオの本物のアロマを知ることができたのかもしれません。




Je viens de goûter cette barre de chocolat 100% cacao par Anti dote l'autre jour , donc je pourrais savoir le vrai arôme de cacao .



カカオ100%は甘くはないのでお菓子というよりも赤ワインのお供に。赤ワインの芳醇さを見事に引き立てます。そんな出会いの直後にカファレルに出会えたのは幸運でした。


カファレル。日本では実店舗は神戸北野本店と東京駅グランスタのみのようです。カカオとジャンドゥーヤのハーモニーを味わいたいならばまずこちら。2020年はこのカカオアロマをゆっくりと楽しみたいと思います。




…écrit par SAWAROMA



2019年12月27日金曜日

今年の8冊・8 livres mémorables en 2019





季刊誌 " PARFUM " http://parfum-specialist.comでは毎号"BOOKS"ページにて、数冊の新刊が紹介されています。今年私は毎号2冊分を執筆いたしました。合計8冊を改めてご紹介します


Le magazine trimestriel « PARFUM » introduit des nouveaux livres dans chaque numéro de page « BOOKS ». Cette année, dans cette revue, j'ai écrit sur 2 livres chaque numéro. 

Je présente ces 8 livres à nouveau ci-dessous.



1. 信子のつつみ紙コレクション

著者   信子

発行 株式会社玄光社




「素敵な紙は、美味しいもの、きれいなもの、お

しゃれな場所、そして魅力的な人々と必ずセット

になっている」とは、著者のお言葉。まさしく

香水も然り。魅力的なボトルやパッケージなどの

ビジュアルは香りと共に深く記憶に残る。


http://sawaroma.blogspot.com/2019/02/en-regardant-1046-belles-sortes-de.html




2.オイディプスの刃

著者 赤江 瀑/発行 河出書房新社

3. 匂いと香りの文学誌

著者 真銅 正宏/発行 株式会社春陽堂書店






香りが重要な役割を果たす、近代以降の日本文学作品の一つとして『匂いと香りの文学誌』で紹介された1974年角川小説受賞作品の『オイディプスの刃』。今秋、その新装刊が発刊された。改めて、香りとミステリーを愛好する人にすすめたい。日本刀に魅せられた男性とラベンダーの香りを愛する調香師の女性。かれらを両親とする三人の息子がいた。下関、京都、東京、南フランスのグラースを舞台に紡がれる物語。


http://sawaroma.blogspot.com/2019/10/40.html?m=0




4.猫たち

著者 フロランス・ビュルガ

訳者 西山 雄二、 松葉 

発行 法政大学出版局




原題の直訳は『見知らぬ者と生きる  猫に関する

哲学的断片』。目次に「共同生活」「儀式的なもの」「コミュニケーション」「友愛」「愛」「残酷さ」といった、人間対猫のみならず人間対人間においても重要なテーマが並んでいる。


http://sawaroma.blogspot.com/2019/08/blog-post.html?m=0




5.ミツバチと花の迷宮 ミツバチの目線でめぐる世界の蜜源植物  迷路とぬりえ

著者 きの とりこ/監修 佐々木 正己

発行 株式会社 評論社




著者は、花の中でさまようような感覚体験を絵本で提供したいと考えて案内役にミツバチを選んだとのこと。この小さな生物は世界中の植物の受粉に欠かせない、まさに人間にとっても非常に大切な存在なのだ。


http://sawaroma.blogspot.com/2019/03/honeybees-labyri-this-of-flowers.html?m=0




6. ばら色の京都 あま色の東京  『暮しの手帖』新編集長、大いにあわてる

著者 澤田 康彦

発行 株式会社PHP研究所




京都のご家族とのばら色の時間、東京で単身赴任

中のあま色の時間。著者の澤田さんは『暮しの手帖』現編集長。50代で一度会社を辞めた育児主夫から大きな転機に直面する著者の日々が、ユーモラスに温かなリズムで綴られている。


http://sawaroma.blogspot.com/2018/12/blog-post_28.html?m=0




7. パリっ子の食卓 フランスのふつうの家庭料理   

のレシピノート

著者/  佐藤 

発行  株式会社 河出書房新社




パリの日本語新聞『オヴニー』大人気連載のエッセイ・レシピ集として 1995年に刊行された『パリっ子の食卓四季の味90皿』の2013年新装新版が今年文庫本にて新登場。イラストとエッセイを読みながら料理を楽しく想像してしまう。


http://sawaroma.blogspot.com/2019/08/blog-post_9.html?m=0




8.思想家たちの100の名言

著者 ロランス・ドヴィレール

訳者 久保田 剛史

発行 株式会社 白水社

https://www.hakusuisha.co.jp/smp/book/b440968.html




「文体は人間そのものである」(Le style est l’homme même)とフランスの博物学者の言葉が引用された、訳者による前書きから始まる。唐突に開いたページに記された短い一文について、色々と考えるだけでも楽しい。



…écrit par SAWAROMA