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2024年3月30日土曜日

繊細な記憶のように・PASSIFLORA COLOGNE/JO MALONE LONDON




本当に桜が待ち遠しかった3月

寒い日が多く予想開花日は29日


この日に日本で発売となったのが

メメント コレクション /ジョー マローン ロンドン


英国のアンティークマーケットから

インスパイアされたという

限定コレクションの4つの香りとのこと

いずれも手のひらにおさまりそうな

小さな30mLボトル


メメントとは

イタリア語で「思い出の品」

4つの香りから早速入手したのは


PASSIFLORA COLOGNE



香りの説明を読み

柔らかなフローラルアンバーに

2024年らしい新鮮な輝きが

見えるのではと想像


白とゴールドのボトルからは

凛とした気品と優しさが漂い

この春の思い出の品にしたくなる


試香紙に吹き付けられた香りは

実に軽やかで上品

右腕に纏うと

繊細な柔らかさが心地よい



PASSIFLORAとは

私にとって忘れられない

思い出の花

トケイソウ
の学名の一部



この香りのトーンに輝きを添えたのが

こちらも思い出深い

ハニーサックル(スイカズラ)

であるという

そう言えば先月この花が

金銀花とも呼ばれることを

知ったばかり






…écrit par 《SAWAROMA》







2021年11月21日日曜日

LILY OF THE VALLEY & NIGHT SENTED JASMIN / FLORIS




西へと小旅行。
ナチュラルな優雅さをもつ
「リリィ・オブ・ザ・ヴァレ
/フローリス」の香りを纏った。


Un petit voyage vers l'ouest.  
J'ai porté ce parfum de
《LILY OF THE VALLEY / FLORIS》
qui a une élégance naturelle.



こちらでもご紹介した
『フローリス』

フローラルタイプ5種を

ディスカバリーセットで試し、

改めて、初冬の小旅行に纏いたい

2種を選んでいた。





ひんやりとした空気に

明るいながらも凛とした透明感で

静かな優雅さを感じさせる、

「リリィ・オブ・ザ・ヴァレ
/フローリス」。
昼間の時間はこちらで。

夜、ディナーへ向かう際には
柔らかな温もりを
ほんのり華やかに感じさせる
「ナイト・センテッド・ジャスミン」
の香りを選んだ。

今回選んだ2種にはいずれも、
50mlサイズのボトルがある。

クリスマスギフトにも
良いかもしれない。


…écrit par 《sawaroma》


2021年7月20日火曜日

心洗われるウッディアロマティックの香り・ LES EAUX DE CHANEL PARIS-ÉDIMBOURG




リフレッシュ。それはどんな瞬間だろう。それまでの気分が何かによって綺麗に洗い流され、新しい発見への刺激に自由に身を委ねようとする意欲が生まれる、まさにそんな感じだ。


 ゾー ドゥ シャネルの新作が初夏に発売されたと知り、その淡いグリーンの液体の香りをすぐにでも試したかった。エジンバラ。スコットランドのハイランドといえば、豊かな緑、そして、香り高い飲み物のふるさとでもある。




LES EAUX DE CHANEL PARIS-ÉDIMBOURG



第一印象は

ひんやりとした緑の中の空気感。

時間経過とともに、

樹々のぬくもり、

湿った土から漂う

ミステリアスな余韻とともに、

厳かな風景が浮かび上がる心地良さ。

深呼吸しながら香りを味わうと、

爽快に吹き抜ける風のように

鼻から抜けていくあの蒸留酒の香り……


全てが、エレガントな印象として

一瞬を伝えてくれた。


まさに心洗われる香り。

自分のためならば

極上のリフレッシュタイムに

纏いたいし、周囲にもきっと

その清々しさが静かに伝わりそうな

気がする。


 ゾー ドゥ シャネル5作目は

今の私に忘れ得ぬ香りの記憶を残した。



関連情報 :

PARIS - DEAUVILLE の非日常感/LES EAUX DE CHANEL


…écrit par SAWAROMA




2020年10月4日日曜日

黒のエレガンス香るカトリーヌ・ドゥ・メディシスの物語・『黒王妃』佐藤賢一著 





黒の装いが一段と魅力的に見える秋、

読み直したいのがこの一冊。

C'est un livre que je veux relire à l'automne lorsque la tenue noire est encore plus attrayante.






https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-744110-9


 

黒王妃。

タイトルそのものが物語の魅力であり謎でもある。タイトルに謎を感じさせる時点で、物語として一読の価値があると私は思う。フランス史をあまり詳しく知らないという方でも、まずは映画を観るようなつもりで、予告編のかわりに目次を一覧されてみることをお勧めする。


ルネサンス期のフィレンツェ出身であり、フランス王妃、王母として生きたカトリーヌ・ドゥ・メディシス(15191589)。当時の文化・芸術先進国であったイタリアから、洗練された衣食住の様式をフランスに広めた人物としても知られている。


驚くべきは、著者の大胆な切り口と想像力。


史実が潔く切り取られ、その背景として、王の妻であり母である人間カトリーヌの心情があたかも告白日記のように、一人称「私」を主語に綴られている。文章だけでは見えない表情や意志のようなものが香ってくる。


私は3日で一読したが、長編映画さながらの迫力を楽しめたと思う。既存の様々な映画も思い起こした。例えば....

『ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018)、『王妃マルゴ』(1994)



さて…。

カトリーヌの黒の装いと、彼女の生まれたイタリアへの敬意を込めて、ここに二つのエレガントなフレグランスを改めて紹介したい。


COCO NOIR  CHANEL

https://www.chanel.com/ja_JP/fragrance-beauty/fragrance/p/women/coco-noir.html

http://sawaroma.blogspot.com/2012/12/coco-noir.html

月明かりを優雅に輝かせる漆黒のエレガンス。モダンなルミナスオリエンタルの深みなめらかに。



FIG POUDRÈ -  YOUFIRST

ROLL-ON PERFUME - 8 ML

https://www.bronline.jp/mall/youfirst/item/?detail=47008 

http://sawaroma.blogspot.com/2019/02/youfirst.html?m=0

果実と花々の温もり柔らかく。洗練された物腰を彷彿とさせる香り。



…écrit par SAWAROMA



2020年7月14日火曜日

カユプテ (CAJUPUT) の香りに癒される





カユプテの精油。そのアロマはティートゥリーの清々しさとユーカリの甘さを感じさせます。カユプテとは、マレー語で『白い木』を意味すると専門書に書いてありました。この爽やかなアロマは、肺を健やかに保つのに役立つかもしれない、そんな匂いです。今週末はこの精油でアロマトリートメントをしようと思いました。


L'huile essentielle de CAJUPUT (Melaleuca leucadendron) . Son arôme me sent le rafraichissement du TEA TREE et la douceur d'EUCALYPTUS.  CAJUPUT semble signifier «arbre blanc» en malais.  Cet arôme rafraîchissant qui peut être utile pour des poumons sains.  Je veux faire un traitement d'arôme avec cette huile ce week-end.






そして週末。疲労困憊した家人の両脚をカユプテ精油希釈カメリアオイルでトリートメント。室内が清潔感ただよう匂いにつつまれ、トリートメントしながらゆっくり呼吸をすると、私までリラックスしてしまいました。その日は深い呼吸とともにいつもよりも早く入眠できたようです。


一週間後、私も急に仕事が忙しくなってしまいました。心身ともに困憊していた夜、カユプテ精油を一滴、寝室に拡散させて眠りました。いつのまにか頭痛も癒されていました。これからしばらくこのアロマに助けてもらいます。


かれこれ20年以上前のこと。エステティシャンでありイギリスでアロマテラピーの国際資格を得られたマミ・レヴィ先生の開かれたトリートメントサロンで施術の仕事をしていました。その間にマミ先生からは様々な精油について教えていただきました。深く学び体験し、記憶に残っていたカユプテ。


匂いの記憶にはいつも助けられています。



…écrit par SAWAROMA



2019年12月9日月曜日

ディスカバリーサイズの香りから・ L'importance de sentir l‘élégance même si un petit flacon





2019年もわずかとなり、ギフトシーズンを迎えています。お世話になった方々への贈り物はもちろんなのですが、自分にもちょっとした心が弾むようなアイテムが欲しくなります。


長年の香水愛好者である私のような人間にとっても、少量でも30mL〜というフレグランスをボトルで入手するのは、本当にそのボトルと共にその量を纏う時間を楽しみたいときに限られます。そのような愛着のある香りの他にもいくつかを少量で試したいときのために、各ブランドからは、フルボトルのイメージをミニマルに伝えるデザインのディスカバリーサイズやサンプルが提供されています。




例えばディプティックのこちら。


ミニサイズとはいえ、フレグランスそれぞれのためにデザインされたネーミングのロゴタイプが綺麗にプリントされているので纏うときに優雅な気分でいられます。この量であれば1か月は楽しめそうです。ディプティックでは専用の布袋もセットされているのが嬉しいです。


http://www.theparkstore.jp/?pid=146756439




ペンハリガンのミニチュアボトルセットも大人気のようです。こちらはサンプルとして提供されたものでスプレータイプではありませんが、香りのためにデザインされたボトルがそのまま小さくなっているので、その特別な世界観を感じながら楽しむことができたと思います。



https://www.latelierdesparfums.jp/penhaligon-s-19-x-mas-mini-set-w-5x5ml




こちらはフルボトルを購入した際にいただいたサンプルですが、サンプルといえども箱もスプレー式の容器自体にもブランドロゴやマークがプリントされ、イメージは伝わります。


ほんの数日楽しめる量ではありますが、いくつかいただいたとき、ちょっとしたギフトとして友人にプレゼントしても喜ばれました。


https://www.latelierdesparfums.jp/brands/parle-moi-de-parfum


http://sawaroma.blogspot.com/2019/01/totally-white-126-by-parle-moi-de-parfum.html


 


L'importance de sentir l‘élégance même si un petit flacon.小さなボトルからも優雅さを感じることの大切さ

それぞれの香りのブランドが伝える世界観を、たとえ小さくても、目でも感じられる容器で楽しみたいものです。贈られる人も、先ずは目で眺めるのですから。



écrit par SAWAROMA




2019年10月19日土曜日

LALIQUE x Damien Hirst / DESIGNART TOKYO 2019 ・ラリック銀座にて《エターナル》を鑑賞





思わず触れてみたくなるような有機的かつ繊細なテクスチュア。大胆なフォルムとの絶妙なバランス。ずっと眺めていたい衝動に駆られます。それはきっと、私が生きた人間だからなのだと深く実感。








20世紀前半にガラスで革新的な造形を次々に展開したルネ・ラリックの職人技が、今世紀最も注目されている現代美術家の筆頭であるダミアン・ハーストとのコラボレーション作品《エターナル》コレクションへ見事に活かされています。







18日からの展覧会開催に先駆けて17日夕刻の内覧会を拝見しました。乱反射する光を浴びたテクスチュアの繊細さは、一度見たら忘れられないインパクトを持つシルエットとのコントラストが本当に魅力的。


4月にラリック銀座店がリニューアルオープンした時にも感じましたが、こちらはまさに美術館。2017年から始まった日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「デザイナート・トーキョー2019」に今秋初参加での展示を嬉しく思います。





I saw in the preview.  The contrast between the delicate texture and bold shape is attractive.


LALIQUE x Damien Hirst 

20191018日(金)~ 27日(日)

 11:3020:30

ラリック銀座本店

(東京都中央区銀座5-6-13 0120-505-220


LALIQUE x Damien Hirst」特別展示 

ラリック銀座本店にて開催!

https://lalique.jp/lalique-news/006/



関連記事:

「フレグランスも充実・

ラリック銀座店 リニューアル オープン4/26

http://sawaroma.blogspot.com/2019/04/426.html




écrit par SAWAROMA





2019年7月17日水曜日

満月に二つの香りを想う・ルナとムーンライト イン ヘブン




今夜は山羊座にて満月。

夏の夜空にくっきりと。

月、といえば何を想像するでしょうか。


その静かに光をたたえる姿にロマンティックな優雅さを思い描くこともあれば、夜空の輝きがまるで楽園の中にいるような官能的なきらめきに感じられるときもあるでしょう。


ロマンティックな優雅さならば

月の女神に着想を得たフレグランス、

ペンハリガン ルナ オードトワレ。

透明感溢れるフローラルシトラスの香り。

https://www.latelierdesparfums.jp/campaign/penhaligons/luna/


731日には30mLサイズが数量限定発売とのこと。


まるで楽園天国にいるような気分に浸りたいならば

明るく、甘く、深く、まろやかな香り。

月あかりに包まれる幸福感・

Moonlight in Heaven by Kilian

http://sawaroma.blogspot.com/2018/10/moonlight-in-heaven-by-kilian.html?m=0



75日に4種各7.5mlとトラベルケース付セットで数量限定発売されたイントキシケイティング アイコンズ トラベル スプレィ セットの中にも、このムーンライト イン ヘブンは含まれています。

https://www.vogue.co.jp/beauty/news/2019-07-05/kilian


もうすぐ夏休み。

人それぞれに、時満ちて。

月明かりと共に、

心は香りでヴァカンスへ。


écrit par SAWAROMA



2019年4月3日水曜日

香りのミューズ・エル・ファニング 主演映画 《MARY SHELLEY》を観る




今春の新フレグランス『ミュウミュウ ツイスト』のミューズにも選ばれたエル・ファニング。

https://www.latelierdesparfums.jp/brands/miu-miu


彼女の可憐にして情熱的、儚げでありながらしなやかに強く…そのように多面的な魅力が溢れた映画『メアリーの総て』(原題: MARY SHELLEY)を鑑賞。

https://gaga.ne.jp/maryshelley/

今週は下高井戸シネマにて上映中。


映画パンフレット表紙


あらゆるSFの先駆けとも言われる『フランケンシュタイン』は200年前、わずか18才の女性、メアリーによって創造された小説だった。聡明ながら自由な情熱に生きたメアリーを、エル・ファニングが香り高く演じている。



まず、画面から温度や匂いが立ち昇ってくるような美しさが素晴らしい。約200年前…19世紀初頭のイギリスの街並み、森の樹々、人の装い、書物の端正なつくりそして、羽根の付いたペン。

キャッチコピーや予告編から、可哀想な悲劇の女性を想像する人も多いかもしれない。しかし、映画チラシのメアリーの眼差しをよく見ると、真っ直ぐに上を見上げている。パンフレットの彼女も前を見つめている。男性の庇護だけを幸せとする価値観から前進した、ひとりの強い女性が私には見えた。映画全編の余韻と共に。


東京にて、sawaroma より。



2019年3月7日木曜日

映画『マックイーン : モードの反逆児』は4/5公開・魚座生まれの劇的な人生に触れる





今日は魚座にて新月。魚座(1969年3月17日)生まれのデザイナー、リー・アレキサンダー・マックイーンのドキュメンタリー映画をご紹介したい。一枚目の写真は、試写会にて提供されたパンフレットの表紙。






自身の感情の奥底からまっすぐに見つめたこの世の真実。彼はそれらをヴィジュアルで妥協することなく提起し続けた。類い稀なるアーティストでもある。その創作に捧げられた人生に恥じない、見事な編集による壮大なドキュメンタリーフィルム。




私自身も冒頭からすぐに圧倒された。マックイーンのファンで有ろうと無かろうと、そしてファッションの世界をよく知らない人であろうと、彼の創り出した世界に触れながら、その表現の奥深さを感じることができるだろう。


マックイーンは他人からどう思われようとも自身の信じるヴィジョンを形にした。違う、と感じたら言葉と行動で伝えた。その誠実さは痛々しくもあった。映画では貴重なショーの映像はもちろん、彼の人生に深く関わった人たちの熱いメッセージとともに彼自身の言葉を聴くこともできる。



『マックイーン :モードの反逆児』

4月5日(金)より、TOHOシネマズ日比谷など、全国で公開。

http://mcqueen-movie.jp

監督・脚本:ピーター・エテッドギー

監督・製作:イアン・ボノート

音楽:マイケル・ナイマン

2018年/イギリス/英語/1時間51分/日本語字幕:稲田嵯裕里

 /原題:McQueen /配給:キノフィルムズ/木下グループ



東京にて、sawaroma より。



2018年10月15日月曜日

37年目の新世紀へ・Burberry Her Eau de Parfum





先ずはボトルに眼を留めた。斬新なようで懐かしい。


The bottle of new fragrance《Burberry Her》,

reminds me of the design

of 《Burberrys for Men》(1981),

this brand’s first fragrance .

《Burberry Her》comes out on

October 17 in Japan.


Burberrys for Men(1981) / Fragrantica

https://www.fragrantica.com/perfume/Burberry/Burberrys-for-Men-1981--6830.html







フレグランスで淡いピンクはよく見る。だが中央にキャップを持たないこの形は最近あまり見ない。何処かで見たことがあったと記憶を辿ると、1981年に発売されたブランド初のフレグランス、Burberrys for Menのボトルだった。


よく見ると、この新作ボトルに刻まれたブランドロゴタイプが今までのものとは違う。このフレグランスからバーバリーの新しい時代が始まるのだろうか。

メンズフレグランスから始まったバーバリーフレグランスの歴史が、37年目にして”Her”とあえて女性に向けられた香りで次なる新世紀を目指すとしたら?


日本での発売は明後日の10月17日。

先駆けて先月の発表会でその香りを試した。

軽やかで自由なリズム。トップノートの香調自体はこの淡いカラーさながらにみずみずしい。だが決してシンプルではない。続きが聴きたくなる。その正体を奥深くまで探りたくなるような複雑なきらめきの片鱗が香るから。


そのラストノートが残る試香紙に、最初の直観が外れていなかったと感じる。多様な要素が深くしなやかな質感へと導かれていた。“Her”とはいうものの、そのイメージは旧来の「女性」ではない。未来へ「こうありたい」と願う指針を向けて行動し続ける人のようで嬉しい。




情報提供

ブルーベル・ジャパン株式会社

化粧品・香水事業本部

「ラトリエデパルファム」

https://www.latelierdesparfums.jp



東京にて、sawaroma より。

…written by 《SAWAROMA 》at Tokyo.