2019年9月30日月曜日

ナイチンゲール(薔薇)とバーゴ(マトリカリア)





Jolies fleurs que j'ai trouvées ce mois-ci.

今月も豪徳寺『花図鑑』で素敵な花に出逢いました。ナイチンゲール(薔薇)と、バーゴ(マトリカリア)。








淡い赤味から薄紫へと絶妙なグラデーションを帯びた薔薇、ナイチンゲール。生きている花弁の複雑な香りを想像させられます。実際には、かすかな優しい香りが静かに聴こえてくるという奥ゆかしさ。その優しさは、あらゆる困難を乗り越えてきた潔さや虚飾を取り払ったような安らぎを含んでいるようです。改めて、ナイチンゲールという人について調べてみました。何故この薔薇にこの名前が付けられたのか、わかるような気もします。







ふわふわモコモコ。ポンポン咲きのマトリカリアはバーゴという名前でした。遠目からはきのこの群生のようにも見えました。近づくとなんと愛らしいのでしょう。まさにキク科のマトリカリア。温かみのある精巧な配列です。花びら一つ一つの造形美を、小さな虫になったような気分で眺めていると吸い込まれそうでした。ほのかにふんわりとキクの匂い。スッキリとした緑とフルーティーなまろやかさ。




残暑や台風でなかなか厳しい9月でしたが、これらの花々に元気付けられ、初秋の気分を楽しみました。明日からは10月、本格的な秋の始まりです。



écrit par SAWAROMA




2019年9月28日土曜日

香りの専門誌『PARFUM』No.191 (秋号)発刊





香りの専門誌『PARFUM』(No.191)秋号発刊です。

La dernière édition dePARFUM》(Numéro 191).






来たる106日(日曜日)午後開催の『ラコゼットパフュメ』http://lacausetteparfumee.com/ では、こちらの最新刊秋号をテーマに平田編集長と私がお話しながら様々なフレグランスをご紹介いたします。

À "La Causette Pafumée"  le 6 octobre 2019 (dimanche)après-midi ,  nous présenterons divers parfums en discutant avec le rédactrice en chef Hirata et moi-même sur le thème du nouveau numéro.



『芸術と香水・127』では、『ゲラン・ミツコ100年の時を経た新たな解釈』をクローズアップ。100周年記念ボトルと共に、懐かしいポスターヴィジュアルもご紹介しています。

À la pageLart et le parfum127présente Guerlain Mitsuko ,la nouvelle interprétation après 100 ans . En plus du flacon du 100e anniversaire,on peut voir également des visuels daffiche nostalgique. 



1972年創刊『PARFUM』は香粧品文化の情報誌。編集長は、香水評論家の平田幸子氏。私も編集メンバーの一人です。174号からは電子本も発行。

C'est le magazine d'information sur le culture des produits parfumés,sa première publication en 1972. La rédactrice en chef est Madame Sachiko HIRATA qui est critique de parfum.Moi,je suis une des rédacteurs de ce magazine. À partir de N°174,son E-book a été publié aussi.



香りの専門誌『PARFUM』は定期(1年毎)講読制の季刊誌です。全国の読者に年4回お届けしています。詳しくはこちらをご覧ください。

http://parfum-specialist.com/regular/




追記:


623日開催『La causette parfumée  コゼット パフュメ – 香りのおしゃべり会 』(通称ラコゼ)第25回の様子はこちらです。

http://lacausetteparfumee.com/kaori/la-causette-parfumee-vol-25.html


324日開催『La causette parfumée  コゼット パフュメ – 香りのおしゃべり会 』(通称ラコゼ)第22回の様子はこちらです。

http://lacausetteparfumee.com/kaori/la-causette-parfumee-vol-22.html




…écrit par SAWAROMA






2019年9月27日金曜日

赤の世界でSHISEIDO DESIGN を堪能・『美と、美と、美。資生堂のスタイル展』





懐かしいボトル、パッケージ、ポスター。かつて愛用したあのフレグランス。椿の花と共に鮮やかな赤で彩られた空間の中、1872年の創業以来、時代ごとに資生堂が創出してきた様々な美をゆっくりと堪能できました。






美と、美と、美。

資生堂のスタイル展

18th sept 2019 29th sept 

日本橋高島屋S.C. 本館8









展覧会は、東京の日本橋高島屋(〜9/29)開催後、20203月以降、高島屋(大阪、名古屋、京都、横浜)を巡回予定とのこと、詳しくはに記されています。

http://hanatsubaki.shiseidogroup.jp/news/6078/






赤の表紙の展覧会図録には、懐かしいデザインのシール1シートもセットされています。


écrit par SAWAROMA




2019年9月24日火曜日

ジューシーカラーを映す・COACH FLORAL BLUSH のプレイフルな香り





赤味を帯びた光が淡くきらめくボトル。底面からのグラデーションは、まさにフレッシュなブラッシュそのもの。ベリーの弾ける果実を思わせるレッドはコーチの新しいフレグランスを映す色。




925日(水曜日)に日本で発売される

「コーチフローラルブラッシュオードパルファム」。まずはそのボトルのジューシーカラーに私は魅かれました。



7月の「フレグランスマルシェ」by 

LATELIER DES PARFUMS

https://www.latelierdesparfums.jp

における新作発表ディスプレイ



フローラルフルーティーの香りとして親しまれる香調の骨格を有してはいるものの、どこか癖になりそうなコクのある酸味の面影は何なのでしょうか?

アメリカのフレグランスサイト、Fragrantica

https://www.fragrantica.com/news/Coach-Floral-Blush-11919.html

によると、トップノートにゴジベリー、つまり枸杞の実、とあります。あの独特な香りの紅い実が…。

枸杞、といえば私には癒しの果実。

http://sawaroma.blogspot.com/2017/11/thes-christine-dattner.html?m=0



2016年秋以来、コーチのフレグランスボトルは基本の定型を保っていますが、新作のカラーはひときわ鮮やか。いずれの香りにも「柔らかな愛らしさ」と「洗練された余韻」を感じてきましたが、今回の新作にさらに「明るさと楽しさ」が加わりました。秋晴れの中、色づく街を散策する笑顔にも似合いそうです。





écrit par SAWAROMA》




2019年9月21日土曜日

お茶とフルーツとチョコレートà 《246st MARKET》





246st MARKET

https://www.246stmarket.com

https://fashion.blogmura.com/fragrance/

の開催は9/23までとなりました。改めて、その中で香り高い美味しさが印象的な3ブランドをご紹介します。


«246ème MARCHÉ» aura lieu jusqu'au 23 septembre.  Des marques de ce marche,voici 3 marques qui ont un parfum impressionnant et délicieux.





水だしほうじ茶と水だし緑茶。清々しい香りで心が穏やかになりました。新しい《日本茶》のある暮らしを提案する美濃加茂茶舗。

http://mchaho.com

Thé extrait à l'eau produit

parminokamo green tea.




《フタバフルーツ》

http://futaba-fruits.jp.  

では旬のフルーツ、葡萄の中でも皮ごと食べられるとびきり美味しい《ナガノパープル》入りのアソートに出会いました。


Fruits assortis par Futaba Fruit.

Le raisin appelé Nagano Purpleétait particulièrement délicieux.






そして、

"Bean to Bar Chocolate”専門店の《Minimalhttps://mini-mal.tokyo

913のプレヴューの時には準備中でしたが、私はかつて富ヶ谷本店で出会っていました。すばらしく豊かな香りのヴァリエーションが楽しめるチョコレート。

http://sawaroma.blogspot.com/2016/01/minimal-bean-to-bar-chocolate-at.html?m=0



より多くの方々に知っていただけますように。




écrit par SAWAROMA

2019年9月17日火曜日

秋冬を華やかに香らせる赤と黒のボトル・2flacons de parfum rouge et 2flacons de parfum noir



秋冬を華やかに彩る色、赤と黒。この季節の空気に深く優雅に香るフレグランスとして、赤のボトル2本と黒のボトル2本をご紹介します。

Couleurs rouges et noires qui colorent brillamment l'automne et l'hiver.  Présentation de 2 flacons rouges et de 2 flacons noires en tant que parfums qui parfument profondément et élégamment dans l'air de la saison.


NARCISO EAU DE PARFUM ROUGE

https://thestore.shiseido.co.jp/article/1676/

http://sawaroma.blogspot.com/2018/10/narciso-eau-de-parfum-rouge.html



ブルガリアンローズとイリスの織りなす繊細な華やかさが官能的なムスクやアンバーを引き立てて。忘れられない鮮烈な印象を深く漂わせます。


Baccarat Rouge 540 Extrait de Parfum

https://www.franciskurkdjian.com/baccarat-rouge-540-extrait-de-parfum-EN.html

http://sawaroma.blogspot.com/2017/12/baccarat-rouge-540-extrait-de-parfum.html



サフラン、ジャスミン、アーモンド。絶妙なミネラル感を醸し出すアンバーの深み。温かく、謎めくようにきらめく赤い光さながらに。

  

COCO NOIR CHANEL

https://www.chanel.com/ja_JP/fragrance-beauty/fragrance/p/women/coco-noir.html

http://sawaroma.blogspot.com/2012/12/coco-noir.html



月明かりを優雅に輝かせる漆黒のエレガンス。モダンなルミナスオリエンタルの深みなめらかに。


Bvlgari Goldea The Roman Night

https://www.bulgari.com/ja-jp/fragrances/goldea-roman-night

http://sawaroma.blogspot.com/2017/07/bvlgari-goldea-roman-night.html



ブラックムスクの余韻が神秘的なシプレ・フローラル・ムスク。華やかなブラックドレスと共に。


écrit par SAWAROMA




2019年9月13日金曜日

POP-UP型百貨店「246st Market」・9/14〜23迄15ブランドがワールド北青山ビルに集結



At the "246st Market" preview,





若手クリエイターと消費者を繋ぐ

POP-UP型百貨店「246st Market

9/14(土)〜9/23(月・祝)開催

12:0018:00/土日祝 11:0018:00

9/14のみ11:0020:00

ワールド北青山ビル

(港区北青山3-5-10)にて

入場無料

https://www.246stmarket.com









 今回出店するのは、ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓氏のキュレーションによるファッション、服飾小物、飲食の15ブランド。株式会社ワールドのサポートの元、建築家の百枝優氏によるリユースできるサステイナブルな什器による店舗で販売される。









本日913日、メディアプレミアでのトークショーでは、軍地氏、百枝氏に加えて、出店者の一人である吉岡芳明氏(株式会社TO NINE共同代表取締役 COO、株式会社二重代表取締役 )、PRストラテジストの本田哲也氏の4氏が登壇。


トークショー登壇の4氏と共に、
中央に上山健二氏(株式会社ワールド 代表取締役 社長執行役員)


ニューヨークのキャナルストリートで 若い人達のブランドが出店しているポップアップを見たのが今回の企画を考えるきっかけになったという軍地氏。ファッションに長らく関わってきた視点で服の買い方というものを捉えてみると、これまではwhat?だったが、これからは、why?、次にhow?、そして再び、what?に戻るのではないかと語る。


écrit par SAWAROMA



2019年9月11日水曜日

ミルキーフローラルの香りで描かれた風景・LE CHANT DE CAMARGUE /L’ARTISAN PARFUMEUR



Le Chant de Camargue. フランス語の直訳は「カマルグの歌」。歌は詩、あるいはオマージュと言い換えられるでしょう。カマルグとは、南フランスのローヌ川と地中海の間に広がる広大な湿原のある地域で、塩田や稲作で有名です。そのピンク色に輝く塩田風景の素晴らしさは私も写真で眺めたことがあります。


ラルチザン パフュームでは、フランスの魅力あふれる地域へのオマージュを「レ ペイザージュ」コレクションとして、こちらのようにこれまでもいくつかリリースしてきました。

http://sawaroma.blogspot.com/2017/09/les-paysages-l-parfumeur.html?m=0


本日、911日(水)に日本で発売される新作

LE CHANT DE CAMARGUE 

(ル シャン カマルグ)

は、南フランス、カマルグ地方へのオマージュ。

https://www.latelierdesparfums.jp/brands/l-artisan-parfumeur/les-paysages-le-chant-de-camargue





調香を手掛けたアルベルト・モリヤス氏は

…"ホワイトゴールド" と呼ばれるカマルグ産のライスを賛美し、フローラルでパウダリーなライスの香りに、クリーミーでミルキーなサンダルウッドと、爽やかなベルガモットを組み合わせました。」と語っています。

ミルキーでフローラル…  という表現から、お菓子のような甘さを連想されるかもしれませんが、実際に感じられたのは、安らぐようななめらかさ、柔らかさでした。ムエットに残った香りを改めて鑑賞。ほんのり淡いピンク色を抱いた乳白色の微粒子が、風にそよぎ神秘的にきらめくような光景を想像します。


情報提供 :

ブルーベル・ジャパン株式会社

香水・化粧品事業本部

ブルーベル・ジャパン公式フレグランスサイト

https://www.latelierdesparfums.jp



écrit par SAWAROMA





Le Chant de Camargue

2019年9月8日日曜日

皮膚を潤す 〜 軽やかな感触と香り・ボディオイル/MAISON LEXIA




残暑の中にも、皮膚の状態から秋の空気を感じ始めました。足先や手先が少しずつ乾燥しやすくなっています。まだ汗ばむ湿気もある中、さらりと軽やかな使用感のボディケアアイテムを探していました。


前回の記事

http://sawaroma.blogspot.com/2019/09/maison-lexia-5.html?m=0

にてご紹介のブランドでは、パーソナルケアライン(ボディオイル・ボディ&ハンドウォッシュ・バンドトリートメント・ヘアオイル)も、使いやすさを優先した容器デザインと名称へ一新されています。全ての製品が、心地良い香りを感じられるようにつくられているとのこと。

ボディオイルのボトル本体はオイルの品質をまもる遮光ガラス瓶。スポイト付きなので、適量を簡単に手に取ることができます。




ボディオイル/PERSONAL CARE

 MAISON LEXIA

https://maisonlexia.com/cosmetics/personal_care/bo/

を実際に私の皮膚で試してみました。まずは、甘く華やかに香るダマスクローズを基調とする、グランブーケのボディオイルを。ボディに塗布しているほんの一時だけ、優しく上品に香るのが心地良いです。

感触も実に軽やかです。なじませてしばらくするとさらり。スクワラン、ヒマワリ種子油、メドウフォーム油、ホホバ種子油、マカデミアナッツ油などが生かされ、様々な成分が配合されてつくられたテクスチャーなのです。


普段アロマトリートメントで私が用いるキャリアオイルは、スイートアーモンドオイルやカメリアオイル、ホホバオイルなどですが、単一のオイルのみでは、このような塗布後の軽やかさはなかなか得られません。

ボディオイルをたっぷりとなじませると、皮膚への摩擦負荷を軽減しながら指の関節を用いて足裏刺激をしたり、手のひら全体でふくらはぎをさすりあげたりすることが簡単にできます。皮膚を潤しながら血行を促すこともできるようで、塗布後は足元も軽やかになりました。


香りのタイプは2種類。



写真左側にある水色の文字で記されたクリアアコード。清らかな水辺のイメージ、フルーティー感のあるジャスミンとミュゲなどの花々の調和、爽やかです。


écrit par SAWAROMA





2019年9月5日木曜日

MAISON LEXIA のフレグランス5種・優雅でモダンクラシックな香りの世界




MAISON LEXIA(メゾンレクシア)は94日に全ラインナップのデザインを一新。統一感のある、シンプルな中に洗練を感じるデザインへ。

https://maisonlexia.com/news/



メゾンレクシアのフレグランスは、「使う人自身が優雅な心になれること」をコンセプトとしています。化粧品開発に取り組む中でパフューマーが深く親しんできた天然香料の良さを引き立たせる調香から生み出されるのは、モダンクラシックな香りの世界。立体的な奥行きを感じさせつつも軽やかな上品さを醸し出す5種類のラインナップ。

https://maisonlexia.com/fragrance/


Essence of the Sun  (エッセンス オブ サン)はオードトワレ。フレッシュで清らかな光が優美に輝く印象。爽やかに広がるネロリ、繊細なローズやジャスミンの気品がサンダルウッドやバニラの温かみに包み込まれています。


オーデコロンタイプのBigarabier(ビガラディエ)とJins wind(ジンズ ウインド)は共にリフレッシュしたいときにも心地良い軽やかさで、初めてフレグランスを使う方にもおすすめです。ビガラディエはネロリ(ビターオレンジの花)やプチグレン(ビターオレンジの葉)などの爽やかさにジャスミンのフローラルな余韻。ジンズ ウインドはフレッシュな柑橘にローズや針葉樹のグリーン、神聖な香木のハーモニー。


path to elegance(パス トゥ エレガンス)はボトルラベルの色さながらの優美なフレッシュローズとスウィートムスクが溶け合うオードパルファム。


94日に発売されたINNOCENT SAGE (イノセント セイジ)。7月発表会のときの

http://sawaroma.blogspot.com/2019/07/innocent-sage-eau-de-parfummaison-lexia.html?m=0



記事後半でもご紹介しています。昨日改めて、私も自身の皮膚に纏ってみました。落ち着いた光の色を感じます。オリエンタルな異国情緒や懐かしい西洋のお菓子に感じた甘い幸福感、ほのかにスパイシーでなめらかなフルーティーフローラル。複雑でありながら柔らかに奥ゆかしく香る時間を楽しみました。


ブランド広報の方に確認しましたところ

「今のところ製品をご購入いただけるのは、関西のメゾンレクシア直営店もしくはHANKYU BEAUTY ONLINE(阪急百貨店公式通販)です。

なお、10/1以降であれば

メゾンレクシア 0120-550-789

お電話いただければ、香水のミニサンプル送付などもご対応させていただけます。」

とご回答いただいています。


écrit par SAWAROMA