「ローズウォーターと過ごす冬」でも書いていたように
この冬はかなりローズウォーターには助けられました。
無添加の芳香蒸留水は
「化粧品」の原料になることはあっても
これ自体が「化粧品」や「医薬品」ではないので
多くの人に対する一般的な作用を明言することもできませんし
使用の際は品質自体も吟味の上、冷蔵庫保管が必須。
皮膚に使用する場合
個人差を考慮し各々皮膚に合うかを確認して
自己責任のもとで試す必要はもちろんありますが…。
この数年間私がスキンケアとして
・クレンジングでの拭き取り
・化粧水前の鎮静
・洗顔代りのリフレッシュ洗浄
などの目的を試してきた結果
少なくとも自分の皮膚に対しては
既成の化粧水、保湿剤を補って
皮膚を清潔に保ち、収れん、整肌の効果を強化してくれる素材
であると感じるようになりました。
この冬も
朝の洗顔の代わりにローズウォーターで拭き取りをすることで
皮脂をとりすぎず皮膚の乾燥に悩まされることはなかったようで
穏やかな状態を保つことができました。
もうすぐ80才になる母もこの方法を喜んでいます。
さて。このように顔面の皮膚に貢献してくれるのならば
頭皮、髪はどうだろう?と考えて実験してみました。
洗髪(というかむしろ頭皮を洗う)時に使用するのです。
結論からいうと、日常的な汚れ落ちという点では成功。
以前から
市販シャンプーの強すぎる洗浄力(皮脂を取りすぎでは?)と
強すぎる残り香(通りすぎた人からシャンプーそのままの香り?)
にはチョットためらいを感じており
これを毎日使っていていいのだろうか?と感じていたのです。
理屈で考えると
頭皮だって清潔に保たれるのは好ましいにしても
汚れだけでなく皮脂を毎度毎度取られすぎると
本来皮膚をまもるために出している皮脂をもっともっと出さねば
ということになってなおさら頑張ってあぶらっぽくしてしまうやも…
という仮説が浮かびました。(私が皮膚ならそうします…)
実際に化粧品製造に携わる方からも
「本来日々の頭皮や髪自体の汚れは水、湯だけでもかなり落ちる、
ただし整髪剤やタバコなど外的要因の汚れは落ちにくい」
ときいたことがありました。
具体的には…
洗髪前、ローズウォーターを頭皮、髪の生え際などにスプレーし
よくブラッシングします。その上でぬるめのお湯で頭皮をよく
洗うだけ。皮脂をとりすぎないのでコンディショナーはなし。
髪をしぼるときにチョットきしきししますが
シャンプーで洗ったときよりも乾きやすく軽い。
これを3日毎日続けてみましたが、
頭皮がベタつくとか不快なにおいがすることはなかったです。
ごく自然な健康な皮膚のにおいに
かすかに薔薇の香りがする程度。
とはいえ、
シャンプー、コンディショナーを使ったときのような
乾いたあとの髪のまとまり、スタイリングは期待できないかも。
そして真夏や激しいスポーツ後のような発汗時には不向きかも。
そのときこそ市販のシャンプーは有難いでしょう。
しかし、さほど多く汗をかかない寒冷期、乾燥期、
外的要因で汚れるリスクのない休日や自宅中心で活動するときなどは
ローズウォーターとお湯での洗髪で十分かなとも思います。
というわけで今は
毎日洗髪はしますが
毎日は市販シャンプーを使っていません。
そういえば昨年発売されたシャネルの
休日リラクセーション化粧水にも
ローズウォーターが配合されていたのを思い返します。
これからも
素材としてのローズウォーターの可能性を
試していきたいと思います。