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2025年7月31日木曜日

水色と紫とネイビーから・ 2025年7月の3香




梅雨の中休みのような空の下

淡い水色の花に出会い

7月のイメージが浮かぶ


miu miu 初のフレグランス

水色の印象的なボトル

コントラストの赤のキャップとともに

その愛らしく軽やかでクリアな香りを

想い起こす




4月に入手した

薄紫のボトルからは

フレッシュな光が

謎めきつつも

潔く香る魅力を



紫からの連想は

深いネイビーブルーの記憶

昨夏に入手した香り

磨きあげられた

フランキンセンスの

宝石のような深い余韻が

きらめくように漂う





7月初旬のあの日

実際に見たよりも

私が感じた色は

七色の輝きを放つような

不思議な魅力の花だった



その花のイメージに導かれ

選んだ香りたち






…écrit par 《SAWAROMA》







2025年6月28日土曜日

光と水と緑の間で・2025年6月の3香



 

光にきらめいたり

水に洗われたり

毎日さまざまな表情を見せる緑の季節


まだ梅雨が始まる前に

植物園で眺めた緑の景色から

共に過ごしたくなった3香





FUWARI

繊細に立ち昇る薔薇の余韻を

バイクの後部で風を受けながら

そよがせた


L’EAU D’ISSEY  EAU DE PARFUM 

このクリーンでまろやかな水の香りは

トワレよりも静かな複雑さをもちながら

花の華やかさが優しく香る

微妙な空模様の下で


LUXE CALME VOLUPTE

季節を問わず私の定番の一つ

この時期は特に

深遠な緑と樹々のぬくもりを

しっとりと感じることができた





6月に発売され

いただいたサンプルで試した

L’EAU D’ISSEY  

EAU DE PARFUM INTENSE 

雨の中纏っていたあの日

周囲の水分に溶け込むように

柔らかく綺麗に香っていた





…écrit par 《SAWAROMA》








2025年5月30日金曜日

儚さという薫風・2025年5月の3香



ライラックの花をつけた小枝を入手

しばらくその花の優しい香りと暮らす

淡い緑と柔らかな白の甘さを持つ

そしてこのフレグランスを思い起こす


a drop d‘Issey eau de parfum fraîche



春と初夏の間のデリケートな静寂に

身体の中央からほのかに香らせると

入手当初には明確には感じなかった

ライラックの優しさが薫風さながらに


本物のライラックの花の香りは

実に儚くそれでいて

はっきりとゼロにはならず

最後まで優しく咲いていた



4月に入手したばかりの

薄紫の液体のこのフレグランスも




そんな儚い薫風のように

香らせたいと感じて

新緑の京都で纏ってみる



4月にオープンしたばかりの

ラルチザン パフューマー店舗で

再会して嬉しかった

UN AIR DE  BRETAGNE も

繊細な香り方が魅力的



(画像のボトルは非売品のミニボトル)



2018年7月のsawaroma記事

にて紹介していたときよりも

その優しくそよぐ潮風の香りの

儚さを美しく感じる





…écrit par 《SAWAROMA》







2025年4月4日金曜日

記憶にとどめたいアート・2025年春




季節ごとに最も印象的だったアートシーンの

記録を綴っていこうと思い立つ。


この春は

川崎市岡本太郎美術館での

岡本太郎現代芸術賞展(第28回岡本太郎現代芸術受賞者24名の作品が展示)

に於いて特別賞を受賞された

井下紗希さんの「森を歩くこと。」




きっと忘れることはないだろうと予感しつつも

たびたび積極的に思い起こしたいと強く願う。




井下さんが植物に自身の内面を投影した絵を描き続け、それらを取り巻く環境からも独自の世界観を紡ぎあげながら、秘めやかで多面的な生命力に満ちた「森」をつくっている。




秘められていた生き物の息遣いや囁きが

香るように伝わり、いつまでも眺めて

いたい気分にさせられる。










…écrit par 《SAWAROMA》







2025年3月31日月曜日

初々しい高揚感と清涼感・2025年3月の3香




三寒四温のなかで

束の間の春のあたたかさや

幻のような初夏の眩しさ






柔らかな余白を纏うような

繊細なぬくもりを追いかけて

L’EAU PAPIER/DIPTYQUE

出逢って3回目の春を迎える



首筋の一点から漂わせると

初々しい清涼感を纏うことができ

上半身二点から香らせると

懐かしくも優しい高揚感に包まれる

シーサイドブルーム/メゾンレクシア


夏の海辺にそよぐ

ハマナスの花の清々しさが

イメージされた香り

ちょうど雛祭りの日に発売



春分の日も過ぎ

桜開花も間近という日


静かに流れる水の音を聴きたくなり

共に過ごしたのは

Parole d’eau/SERGE LUTENS




4月上旬には

今春出逢った興味深い化粧品や

記憶にとどめたいアートについて

記事を更新する予定です





…écrit par 《SAWAROMA》