2019年11月16日土曜日

今年魅かれた香り(1)・Mes parfums préférés en 2019





今年も残すところあとひと月半となりました。「あなたの今年のベストフレグランスは?」と数名の友人から尋ねられ、この数日間、ゆっくりと振り返っていたところです。


今年の新作に関してはこれから12月にかけてリリースされるものもあるため、また機会を改めて選びたいと思いますが、2018年以前に日本で発売開始されたアイテムの中から、入手したときの印象と変わらず愛用し、いわば今年の私の定番となったものから3点を選びます。



 ガリオン/ソルティレージュ オーデパルファム 50mLボトル

http://sawaroma.blogspot.com/2019/01/850mlle-galion.html




この香り自体は2017年夏に既に日本で発売されていました。その時から香りの素晴らしさは実感していましたが、所有するならばこの手のひらに馴染む50mLボトルのデザインと決めていたのです。クラシカルなフランス香水の普遍的な品格をベースとしながらシックなモダニティをも確かに感じさせる香り。今もし私が一本だけ香水瓶を持ってパリに旅するならばこちらを選ぶでしょう。性別問わず大人の洗練を漂わせる華やかさの中に、その名のとおり「おまじない」をかけられたかのごとく、どこか不思議な余韻が漂うラストノートも大好きです。



ナルシソ ロドリゲス/ナルシソ オードパルファム ルージュ/50mLボトル

http://sawaroma.blogspot.com/2018/10/narciso-eau-de-parfum-rouge.html



そもそも2014年に発売され、以来数年間私の秋冬の定番となっていた最初のナルシソhttp://sawaroma.blogspot.com/2014/10/narciso-eau-de-parfum.html

の“赤” が昨秋デビューすると知ったときにそのボトルだけでも入手したいと感じた程でした。中身の液体は見えないのですが、この形のバランスは絶妙。香りも期待通りのインパクト。ブルガリアンローズとイリスの華やかさが実に印象的な拡がりを持っています。情熱的な気持ちを秘めながら凛と佇む自分を想像したいときにはこの香り。



ロエベ  001 WOMAN オードパルファム/50mLボトル

http://sawaroma.blogspot.com/2019/07/loewe-001-woman.html



2016年の11月には発売されていました。私が入手したのは、ロエベ 主催の展覧会の素晴らしさに触発された今年7月。この気品あふれるLOEWEのロゴタイプを絶妙な薄さのガラスボトルに映す香りは、ソフトな甘さとドライな温かさ、樹木の中に眠る蜜の密やかさを彷彿とさせる、まさに11月生まれの私には快く響いた香りでした。人肌と出会うことできっとその人らしい香りになるはずです。




この3アイテムの香りは私の今年の嗜好性にフィットしたものでした。来年もそうなるかどうかはわかりません。ただ、一つだけ言えることは、例えこれらを今年ほど好んで纏わなくなったとしても、ボトルへの賛辞は変わりません。優れたデザインサンプルとして、いつまでも私の手元に置いておきたいと思うものです。



…écrit par SAWAROMA





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