2013年3月13日水曜日

『未知の分野で自分を試す』ソーシャルビジネス・ドキュメンタリーと花のような舞茸

様々な分野で独自な活動をされている方々を講師とした、熱くリアルな交流会を企画運営されている「それいゆ」代表の石川正子さんとは、今から10年前、コチラで私も講師をつとめさせていただいて以来のご縁をいただいています。

その石川さんから今回
『未知の分野で自分を試す』〜バングラデシュにおける緑豆栽培とユヌスソーシャルビジネス〜(講師 佐竹右行氏)をご案内いただきました。

『未知の分野で自分を試す』
まさにこのことでしか、常に変化する環境における日々の前進はないと考える私は
未知に挑んだ熱い人のドキュメンタリー映画を観るような期待感で参加しました。

講師の佐竹さん自ら受講生のテーブルにいらして
「本来の見事な舞茸ってこんなのですよ」
と見せてくださいました。まるで花のようです。
「こんなの山でみつけたらマツタケ?って舞い上がったから舞茸っていわれたそうですよ。」(笑)



この舞茸を生産している
新潟の(株)雪国まいたけの、現在上席執行役員である佐竹さん。
(株)雪国まいたけ社長との出会いで何か魅かれる直観があったとのことですが
それは、それまでに積み上げてこられたビジネス経験の賜物ではないかと想像します。この会社に出会い、日本市場で販売されているもやしのモトである緑豆のほとんどが中国依存であることに危機感を感じられた問題意識がまずは新しいビジネスの芽だったのかもしれません。

緑豆。この小さな豆は黒いサヤに約10粒入っているそうです。




バングラデシュ訪問を機にこの国の貧困問題に疑問を感じられた佐竹さん。農村部の貧困層の雇用創出にこの緑豆生産を、と考えられました。その熱意は、同国で、低金利無担保融資のマイクロクレジットによって貧困層の自立支援を行い2006年ノーベル平和賞を受賞されたグラミン銀行総裁、ムハンマド・ユヌス氏との出会いにより、緑豆プロジェクト(2010年10月〜)実現へとつながります。

農業とは自然環境に大きな影響を受ける産業でありながらも
膨大な人口を養うべく一定量を生産しなければならない性質上、
できる限り安全な状態で効率よく収穫できるシステムの構築と
そのための絶えざる研究が欠かせません。

今年成功した方法が、来年は使えない。
そのことを覚悟して
常に「今でき得るベスト」を目指す熱い姿勢には感銘を受けます。

参考情報
Ecology online 『モヤシの種がバングラデシュの希望の種となる』

WEB GOETHE 『滝川クリステル×ムハンマド・ユヌス』

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