2019年10月16日水曜日

《Rolling in Love by Kilian》・赤いボトルの中身は陶酔的かつ深遠な香り





世界的コニャックメゾンとして名高いヘネシー家に生まれたキリアン・ヘネシーが2007年に創設した香りのブランド、〈キリアン〉。芳醇なコニャック・セラーの香りに包まれて育ったキリアンが目指したのは、究極のラグジュアリーを体現するパルファムの世界。約一年前に日本でも店頭販売されるようになり、私が最初に入手したのは青のボトル、《Moonlight in Heaven》のグルマン フルーティー ハーモニーの清らかな中に夢のような官能性を秘めた香りでした。

http://sawaroma.blogspot.com/2018/10/moonlight-in-heaven-by-kilian.html?m=0






そして今秋はブランド初の赤いボトルがデビュー。1011日(金)日本発売です。9月末に発刊した香りの専門誌『PARFUM191号でも掲載、106日のラコゼットパフュメに於いてもこの秋注目のフレグランスの一つとして紹介されていたのでした。

http://sawaroma.blogspot.com/2019/10/parfum27.html?m=1





まさに情熱の赤です。眺めるだけでも心躍りますが最大の魅力はその香り。言葉にできないときめきや陶酔が感情を起伏させていくイメージへと一瞬にして誘います。アーモンドミルクのなめらかさ、アイリスにフリージアのぬくもり、バニラ、チュベローズ、ムスクのうっとりするような面影へと。官能的かつ深遠なその余韻はどこまでもクールなきらめきを失わず、女性のみならず、男性の魅力をもおおいに引き立てることでしょう。




私の手元に10日前にこの香りを吹き付けたムエットがあります。未だその芳しき香りの余韻は紙片から失われてはいません。《Rolling in Love by Kilian》の香調はグルマン フローラル ハーモニー。香りと共にあたたかな愛に包まれますように。



販売店舗情報:

日本橋三越本店 本館1

日本橋高島屋 本館1

大阪高島屋 1

ジェイアール名古屋タカシマヤ 4

伊勢丹新宿店 メンズ館 1

阪急メンズ東京 1


お問合せ:

キリアン お客様相談室

Tel : 0570-003-770



…écrit par SAWAROMA





欲望という本能の行方・『ゴールデン・リバー』 /原題 "THE SISTERS BROTHERS"





原題は『シスターズ兄弟』を意味する英語なのですが、映画のタイトルとして『ゴールデン・リバー』もそう悪くはない気がします。


Le titre original est "THE SISTERS BROTHERS", et comme le titre du film, "Golden River" n'est pas si mal.


フランス映画祭2019で見逃していましたが、ようやく下高井戸シネマにて鑑賞。フランス人監督による英語の映画です。原作のパトリック・デウィットによる2011年発表の小説『シスターズ・ブラザーズ』は、カナダの総督文学賞をはじめとした複数の賞を受賞、日本でも各種の年末ミステリーベスト10入りを果たしていました。



思いもよらない展開とは?

欲望という本能が生み出すものとは?


これから見る人のために、タイトルと

イントロとキャストだけを、パンフレットより。


https://gaga.ne.jp/goldenriver/












ジャック・オーディアール監督作品には、生きた人間のにおいと感情がリアルに感じられます。今回もまるで眠っていた本能を衝かれるようでした。


少なくとも私がこれまでに観たオーディアール監督作品(今回の『ゴールデン・リバー』、『君と歩く世界』、『ディーパンの闘い』)には、かならず、人が人のにおいを、絶妙なタイミングではっきりと言葉にするシーンがあるのです。また、忘れられない映画が一つ増えました。


『君と歩く世界』

鑑賞時のsawaroma 記事↓


http://sawaroma.blogspot.com/2013/08/de-rouille-et-d.html?m=0


映画.com 2013.4.6の記事↓


https://eiga.com/movie/77842/special/




今回、圧巻のキャスティングです。一言も話さないルドガー・ハウワー(提督役)の存在感や最新作『ジョーカー』主演のホワキン・フェニックス(チャーリー・シスターズ役)も勿論素晴らしいのですが、なんといっても印象深いのはジョン・C・ライリー(イーライ・シスターズ役)。彼自身が原作小説に惚れ込み、映画化権を獲得したというのですから、その情熱は相当なものだったのでしょう。

彼は2012年のトロント国際映画祭で上映されていた『君と歩く世界』の監督、ジャック・オーディアールに本作の監督を依頼。「…彼(ジャック)ならこの題材を人間味溢れる物語にすることが可能だと確信していた」とのこと。




écrit par SAWAROMA





2019年10月13日日曜日

金木犀の花、香り始める・Après des typhons




ようやく金木犀が香るのを感じました。

昨年より約半月遅れです。


J’ai senti l’odeur de fleus d'osmanthus enfin. C'est environ un demi-mois plus tard que l'an dernier.


http://sawaroma.blogspot.com/2018/10/parfum-d.html?m=0




9月中旬、そして昨日1012日の激しい台風が過ぎ去るのを待っていたかのごとく。気圧と気温を読めるセンサーを持っているのでしょうか。生きるために。命を繋ぐために。もう今年は大きな台風は来ないですね、金木犀さん。私たち人間も命を繋ぎたいのです。




écrit par SAWAROMA






2019年10月7日月曜日

香りの専門誌『PARFUM』編集長と語る秋の注目フレグランス・『ラ コゼット パフュメ』第27回





新作含むフレグランス6点、この秋おすすめのヴァリエーション豊かな香りをご紹介しながら自由に語り合うひととき…フレグランススペシャリスト、地引由美氏主催による香りのおしゃべり会『ラ コゼット パフュメ』

http://lacausetteparfumee.com/kaori/?id=list 27回(2019.10.6)では、

香りの専門誌『PARFUM』秋号をテーマに平田幸子編集長と私が講師をつとめました。


La causette parfumée  

http://lacausetteparfumee.com

a eu lieu hier à Maison franco - japonaise.

https://www.mfjtokyo.or.jp

Madame Sachiko HIRATA ,chef du magazine de parfum «PARFUM»

http://parfum-specialist.com

 et moi parlaient sur des parfums pour cet automne inclus les nouveaux produits.




まずは前半の4種を。



瑞々しいせせらぎを眺めているような寛ぎを感じさせる『台湾茶香水』(写真右端)。最初の香りは地引氏よりご紹介されました。先月末にオープンしたコレド室町にて販売されているそうです。

https://www.panseven.com/?locale=zh-hant



続いて2番目は、『パルファン  サトリ ブラックピオニー  オードパルファン』https://parfum-satori.com/?pid=16754498 。二十代前半の男性参加者にも好評でした。PARFUM』秋号誌上「ドラマな香りと生きる!」の7種の一つとして掲載されています。



3番目は、暗号コードのようにロゴが見え隠れするヴィジュアルが印象的な『ヨウジヤマモト  ディーエヌエーコレクション  MODE ZERO モードゼロ オードパルファム』

https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/g/gHA-R26-934-1-02/ 。

香水通の方々や調香のプロの方も独特な世界観を感じられたようです。


そして写真左端の4番目は『グタール エトワール ドゥヌ ニュイ オードパルファム』(2019,10,30 数量限定発売)。ボトルに添えられたスカーフさながらに柔らかな温もり、優美な笑顔を想起させます。ドゥヌ ニュイ(dune nuit)とは、(of a night)、すなわち「ある(特別な)夜の」。ある男性参加者は、彼女に纏って欲しい香り、とのご感想。




後半の2種はこちら。




右端の赤いボトル『キリアン  ローリング イン ラブ オードパルファム』(2019,10,11 発売)

https://meeco.mistore.jp/meeco/product/7780900000000000000001181488.html

が5番目の香り。その華やかな香り立ち、官能的な深い奥行きを描きながらも上品な余韻は、性別問わず参加者の纏ってみたくなる気持ちを掻き立てていたようです。



中央にあるのは、同じくキリアンから2012年デビューの『グッド ガール ゴーン バット オード パルファム』ボトルとそのケースであるクラッチのようなコフレボックスです。



6番目の香りとして、左端の『ヴァルモン  ストーリエヴェネツィアン  ブルーコバルト Ⅰ  パルファン

https://www.lamaisonvalmont.com/jp/jp/blu-cobalto-i-2624.html

が紹介されました。そのユニークな香料の組み合わせとハーモニーはかなりのインパクトを持って受け入れられた様子。50mL容量の革張りのボトルは、大学でインダストリアルデザインを専攻されている参加者に好評でした。



いずれも、まずは参加者が香りのみをブラインドで観賞し印象をメモする時間を経て編集長が解説。名前やブランド名、ボトルデザインといった情報の影響を受けない感じ方に向き合うと新鮮な発見があるようです。




香りの専門誌『PARFUM』秋号

http://sawaroma.blogspot.com/2019/09/parfumno191.html




最後に参加者みなさまそれぞれの感じ方を拝聴しながら、こうしたそれぞれ自由な感覚の世界にゆったりと浸る時間の大切さと有難さを再認識しました。見えないものを見えるように、言葉で表現する面白さ、楽しさを通じて、その時ごとに自身に似合う香りを見つけていただけたら幸いです。



ラ コゼット パフュメのウェブサイトに

当日のレポートが公開されています。

http://lacausetteparfumee.com/kaori/la-causette-parfumee-vol-25-2.html



écrit par SAWAROMA






2019年10月2日水曜日

White Mirror (コンテンポラリーアート展)10/2〜7限定コフレの香りはSTORIE VENEZIANE By VALMONT





スイスのハイエンド化粧品ブランド

VALMONT(ヴァルモン)

https://www.lamaisonvalmont.com/jp/jp/

より、日本で2018年に発売されていたフレグランス「ストーリエ・ヴェネツィアン」。

https://www.lamaisonvalmont.com/jp/jp/





それは、魅惑の街ヴェネツィアの5つの香りの物語。

グリーン・フローラルの香りはポンティエーレ・サンエレナ地区。

フローラル・アルデハイドの香りはアルセナーレ地区。

フローラル・オリエンタルの香りはサン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ地区。

アンバーの香りはドルソドゥーロ地区。

オリエンタル・グルマンの香りはカンポ・サン・モイゼ地区。

fragrance/storie-veneziane.html

(日本語)

https://storieveneziane.valmontcosmetics.com/en/

English



コンテンポラリーアート支援のための組織VALMONT財団が、美とアートをコラボレーションしたコンテンポラリーアート展を開催。そのお披露目会の会場にて。




VALMONTグループ代表であり

アーティストのディディエ・ギヨン氏

による展覧会

「ホワイトミラー」

ヘンゼルとグレーテル 

〜自己を探す白い追跡"より


期間 2019,10,27

場所 銀座蔦屋書店GINZA SIX 6

入場無料

主催 VALMONT財団


(本展は10月の東京を皮切りに、12月のニューヨーク、ミュンヘンへと巡回)

https://store.tsite.jp/ginza/event/art/9889-1412200925.html


White Mirror by Didier Guillon 

https://fondationvalmont.com/?_ga=2.40658530.1764663927.1569937534-1390868904.1569937534






写真右側は展覧会を記念して101日から7日までの期間限定販売される、限定コフレ「ジュエルセット」。

フレグランス「ストーリエ・ヴェネツィアン」5種より任意の1種を選択できます。



限定コフレの内容は

フレグランス「ストーリエ・ヴェネツィアン」12サイズ(50mL8.5mL)、VALMONTアイクリーム「ヴォズュ」ギフトサイズ、ムラノガラス製モチーフアートピース、JOTARO SAITO(5種の香りのイメージを5点の着物に表現したオートクチュール着物デザイナー)による絹100%スカーフ。


販売場所:

LA MAISON VALMONT (GINZA SIX B1F)

JOTRO SAITO (GINZA SIX 4F)

価格 100.000円(税別)で売上の50%は、NPO「子供地球基金」に寄付されます。






「ジュエルセット」については、9/26Precious jp.の記事でも紹介されています。

https://precious.jp/articles/-/13965




今日は爽やかな秋晴れ。緑のヴェルデ・エルバ(グリーン・フローラルの香り)をまとい、かつて秋に訪れたイタリアを回想しながら清々しくも優雅な時間を過ごすことができました。ヴェネツィアが大好きな方も未訪の方も、この機会に、心に響く香りと出逢えますように。





…écrit par SAWAROMA



2019年10月1日火曜日

眺めていたい香水瓶の魅力・Flacons de parfum Shiseido




東京にて9/29迄開催されていた

『美と、美と、美。資生堂のスタイル展』。http://sawaroma.blogspot.com/2019/09/shiseido-design.html?m=0



歴代の資生堂香水瓶が一望できる空間では、暫し時を忘れてひとつひとつの素晴らしいボトルを鑑賞しました。


9.27sawaroma 記事では、モダンなロゴタイプが絶妙な八角形に浮かぶ『NOMBRE NOIR』のボトル写真を掲載しましたが、他にも多くの逸品がありました。改めてその一部をご紹介します。




「資生堂東京スカイツリーパルファム」。

2012522日、東京スカイツリーの高さ634mにちなみ634個を限定販売。

En mai 2012,  «Shiseido Tokyo Sky Tree Parfum»  a été lancé pour commémorer louverture de «Tokyo Sky Tree».  La hauteur de Sky Tree étant de 634 m,ce parfum a été limité à 634 unités vendues.

https://www.fashionsnap.com/article/2012-02-15/shiseido-skytree/






『ローズロワイヤルパルファム』。200611月に生誕250年を迎えたマリー・アントワネットに愛されたばら「ロサ・センティフォリア」を使用。同年1121日より数量限定販売。ナタリー・ローソン氏による調香は、ばらと花々とシプレーが織りなす香りのストーリー。ボトルは、ブルーの華やかなドレスを着たマリー・アントワネットが、一輪の薔薇を持つ姿を表現。

(当時の資生堂プレスリリースより)






『ローズルージュパルファム』。20051121日より数量限定販売。世界でも特に香り高いばらといわれるブルガリアンローズの天然香料を贅沢に使用し、優雅で気品のある"赤ばらをイメージした本格的なフレグランス。この年にブルガリアで採れたバラの香料成分から、特に品質の優れたものをこの製品のために特別にブレンドしたヴィンテージブルガリアンローズオイルを使用。時代を超えて愛されてきた"赤ばら"を象徴する「幸福感」「優雅さ」「色香」を多彩に表現する上品で深みのある香りを実現。ボトルはまさに赤いばらの花。(当時の資生堂プレスリリースより)






シルエットだけでも瞬時に私の記憶に響くボトル。それは、1992年セルジュ・ルタンスにより生み出された「フェミニテ・デュボワ」のボトル。当時、海外限定品でした。

http://sawaroma.blogspot.com/2016/11/feminite-du-bois.html?m=0



展覧会は、東京の日本橋高島屋(〜9/29)開催後、20203月以降、高島屋(大阪、名古屋、京都、横浜)を巡回予定とのこと、是非多くの香水ファンに直接鑑賞されますように。




…écrit par SAWAROMA