2018年8月20日月曜日

『イラストでわかりやすい 昔の道具百科』/《Encyclopédie des outils en vieux temps, facile à comprendre par l'illustration》




『イラストでわかりやすい 昔の道具百科』は今週22日発刊。『ちょっと昔の道具たち』(2001)と『昭和を生きた道具たち』(2005)が再編集された新刊です。その時代の知恵が反映された道具たち。温かみのあるイラストでよく伝わってきます。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309227382





Encyclopédie des outils en vieux temps, facile à comprendre par l'illustrationsera publié le 22 août 2018. Dans ce livre , les outils utilisés en vieux temps sont expliqués en japonais avec illustration. C'est une nouvelle édition dans laquelle Un peu d'anciens outils (2001) et Les outils qui ont vécu dans le Showa (2005) ont été réédités. Des outils qui reflètent la sagesse de cet âge. Les illustrations dessinées à la main transmettent bien l'atmosphère des outils.



このイラストを描いたのは私の義父。ちょうど昨年の今頃も彼の原画展覧会が開催されていました。

http://sawaroma.blogspot.com/2017/08/blog-post_20.html

先週発刊より一足先に義父からこの本を渡され一週間。毎日何気なく開いたどのページにも新鮮な発見があるのでした。具体的に様々な道具の形を目にすると、それらが存在した生活空間や時代背景が記憶の中で、あるいは想像の中で、匂いと共に感じられるようです。昔使われていた道具の名前は難解な漢字で綴られているものもありますが、何と全てふりがなつき。私自身の日本語の学習にもなりそうです。




東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2018年8月13日月曜日

「ハバナ」の回想 ~HABANA TOBACCO / LOCHERBER~




ハバナ。記憶の奥底から何かに呼ばれた。訪れたことはないが、この地名の響きはかつて私の感覚に確かに触れていた。回想を辿る。まずは映画のタイトル。「HAVANA」(1990 by Sydney Irwin Pollack)。ロバート・レッドフォード扮するジャックの短くも熱い恋。彼はダイキリ(ラム、ライム、砂糖で作られるカクテル)が好きだった。さらに遡ると一つの音楽を思い起こす。1981年にリリースされたアルバム「Reflections」(by Akira Terao)の第一曲目、「HABANA EXPRESS」。~煙草をくわえて窓を上げたら~で始まる歌詞。


煙草、タバコ。中国語では香煙ともいうらしい。20代の一時期、フレグランスの香調タバックタイプを探る中で色々なタバコを試したことがあった。タバコというものがワインのように香りを楽しむ嗜好品の一つなのだと本当に実感したのは30代、仕事で滞在していたホテルの支配人から葉巻を紹介されたとき。そのホテルのフロントロビーにはいつも微かに甘くスモーキーな残り香が漂い、冬の寒い時期は視界に入る暖炉の炎と共にチェックインする私を温めてくれた。最高品質の葉巻で世界的に有名なのもハバナである。


熱い想い、軽快なリズム、甘く温かくスモーキーな余韻

記憶の中から浮かぶフレーズが香りにどう繋がるのか。

HABANA TOBACCO という名のルームフレグランス。


ロッケルベル ブランド情報/ 株式会社 大同

http://www.daido-corp.co.jp/product/detail27.html


LOCHERBER MILANO

http://www.locherbermilano.com/home/?lang=it





Il colore dell'etichetta è marrone sigaro.

日本ではこの夏の終わり、830日に発売されるという。ディフューザーのラベルの色は柔らかな葉巻ブラウン。ルームスプレーもサシェもセンティッドカードもこの色。










早速トライアルスプレーで香りをくゆらせてみる。炎に温められたようなスパイシー感が複雑な芳醇さに包まれる。あの暖炉のあるロビーを思い起こす。次第にスモーキーな余韻とともに柔らかな甘さが残る。この香りがほのかに漂う中で読書や、あるいはラムを味わう秋の夜長が待ち遠しい。



情報提供

株式会社 大同

http://www.daido-corp.co.jp



東京にて、sawaroma より。


2018年8月11日土曜日

夏から秋へ・Guzmania & Statice




あれは7月の終わり、馴染みの花屋にて。暑さに強い植物が欲しいと伝えると、勧められたのがグズマニア。鮮やかな色と力強い形のグズマニアにこの酷暑の間励まされた。


C'était la fin du mois de juillet, dans le magasin de fleurs où j'entre habituellement. Quand j'ai demandé que je voulais des plantes résistantes à la chaleur, on ma recommandé Guzmania. Sa couleur vive et sa forme puissante, Guzmania ma encouragé pendant cette canicule.






同時にスターチスも勧められる。花と茎のリズムが何とも言えない。この植物の小さな花と細い茎の佇まいは、もうすぐ訪れる秋を感じさせる。


Statice a aussi été recommandé en même temps. 

Quel rythme de fleurs et de tiges!

Cette plante ma fait sentir lautomne qui arrive bientôt,

par la présence des petites fleurs et tiges fines.






花を眺めていると、そのユニークな姿に美しさや驚きを感じ、気分が高まる。見えるもので元気になれるならば、まずは鏡の中の自分自身から。日々、少しでも素敵に見えるようにしたいものだと思う。この夏84歳になった母は、寝込むほどの不調でない限り、特別な予定が無くても毎日化粧をし、綺麗な色のネイルを楽しんでいる。そのせいか今も元気でいる。


東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2018年8月8日水曜日

葡萄と土地と人を活かす・MGVsのワイン




昨日は立秋。その数日前、アートディレクターとして活躍中の知人オフィスにて彼がクリエイティブディレクションを手がけたブランドのワインを試飲する機会を得た。まずはワインの顔ともいうべきラベルのヴィジュアルに魅かれる。アルファベットKB、そして数字の組み合わせというシンプルな表示に秘められた意味が知りたくなる。さらに、K537(スパークリングタイプ)のボトル形状が印象的。




その年、その場所でしか生み出せない味わいとの出会いを追求するMGVs(マグヴィス)のワイン。名称は全てアルファベットと3ケタの数字によって表されているという。

https://mgvs.jp/wines/

アルファベットは葡萄(ぶどう)品種。

1桁目はぶどうの収穫地。

2桁目は仕込み原料処理方法。

3桁目は発酵等製造方法。






MGVsが選んだ葡萄は、日本固有品種でもある「甲州」とマスカット・ベーリーA。「甲州」はK、マスカット・ベーリーABで表示されている。


B521は淡い桜色のロゼで、クリアな辛口の心地良い刺激。K131はフルーティーなまろやかさがゆっくり味わえる白。K537のスパークリングには最初からバランスのとれた強さが感じられた。この3種の明瞭な印象の違いが楽しい。


私はワインについて詳しく学んだわけではないが、香りの明瞭な印象が美味しさに直結することは実感している。印象深い香りというものは、素材、土地、人によって生み出されるものだ。素材(ワインであれば葡萄)と土地(生育環境)と人(栽培者、ワインであれば醸造者、品質管理者、アートディレクター等)と。私は9年前に薔薇の香りを求めてブルガリアを訪ねた折、このことを深く実感したのだから。

Articles of roses as archives 3

2009年(ブルガリア日本外交復興50周年)ブルガリア旅行記の記憶から』

http://sawaroma.blogspot.com/2018/05/articles-of-roses-as-archives-3200950.html



この秋は山梨県勝沼にあるこちらのワイナリーを訪れてみたいと感じた。



関連記事

【インタビュー】前編:日本ワインの未来を担う最重要ワイナリー誕生!『MGVsワイナリー』の徹底したテロワールへのこだわりを聞く!

http://cavewine.net/contents/6768



東京にて、sawaroma より。



2018年8月4日土曜日

OMBRE NOMADE(オンブレ ノマド)/ Louis Vuitton の香りを聴く




新作OMBRE NOMADE(オンブレ ノマド)。

微かな光を携えたダークブラウン。そのボトルは、見えない、煙のようなものにさえ一縷の希望を見出す冒険者のようだ。中東にインスピレーションを受けてつくられたという、オリエンタル ウッディの香り。




Cest un nouveau parfum sorti en 2018.

Brun foncé contenant une légère lumière. Ce flacon me semblait être un aventurier qui trouve de l'espoir même dans une chose invisible presque comme de la fumée .C’est un parfum boisé oriental , inspiré par le Moyen-Orient.

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/ombre-nomade-nvprod990245v



香りを私の皮膚へ。漆黒のマティエールからの甘美な響き。幾千もの煌めきが静かに流れる。はるか遠い先人によって発見された美エレガントに漂う残り香。希少な素材から最新の技術で得られた香料による余韻。その軽やかな深みはまさに現代的。




J'ai mis ce parfum sur ma peau. …Le son doux de la matière noire belle. Des milliers d'étincelles minutes coulent tranquillement.  La beauté trouvé par des personne de lantiquité. …

Le sillage élégant. La souplesse de parfum obtenue des matériaux rares avec soin par les dernières technologie, c est justement contemporaine.






日本では83日よりルイ・ヴィトン松屋銀座店のみでの販売とご案内を受け、早速来店。香りが必要以上に拡がらないよう、スプレーではなく液体を直接ムエットにつけていただき、皮膚にもガラススティックでという御心配りも嬉しい。海外のレビューでは男性向けの香りという声も多かったが、そのような境界線は忘れてしまいそうな柔らかな感触の第一印象。アテンドいただいた方の説明を聴きながら、私の肌に纏ったこの香りの静かな揺らめきに至福のひとときを過ごす。この秋冬の守り神になりそうな予感。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2018年8月1日水曜日

芳醇な美果・ネクタリン/Nectarine




桃の仲間のネクタリン。これは、黎明と呼ばれる山梨県産の品種です。今が旬。

La nectarine est une variété de pêches. C'est une variété appelée 《黎明(Raymay)》, produite dans la préfecture de Yamanashi. Maintenant, ce fruit est de saison.




鮮やかなその色に見入ってしまいました。絶妙な朱色。

フランスの伝統色337

http://htmlcss.jp/color/france.html

の中では vermillon ヴェルミヨン に近いでしょうか。



果皮に一般的な桃のような細かな毛は無く、つるつるしています。皮ごとの方が間違いなくこの芳醇な香りと美味しさを堪能できるでしょう。


ネクタリン、という名前から、子供の頃に飲んだ濃厚なフルーツジュース、「ネクター」を回想します。この語源を調べると面白いことがわかります。


この夏の嬉しい発見の一つ。芳醇なネクタリン。暑さでぐったりしそうになっていた私にとびきり素敵な体感をチャージしてくれました。




ネクタリンのタルト(堀口珈琲 http://www.kohikobo.co.jp)



参考情報

「ネクタリンのおいしさをご存知ですか」2015,7,1 KENSAI CLUB

http://kensai.co.jp/news/special/2015-07-01.php



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2018年7月30日月曜日

フィグリーフのパフュームウォーター・FEUILLE DE FIGUIER / Roger & Gallet




自宅での休日。誰に会うわけでもなく自分の時間をゆっくりと。そんな時、ただ感じて楽しむために私は香りを身につけます。「自己表現の装いのため」というよりも。


Vacances d'été à la maison. Ce n'est pas que je rencontre quelqu'un, je prends lentement mon temps.  Dans un tel cas,  je porte un parfum à ressentir et à samuser, plutôt que "pour l'expression de soi".



La nouvelle Eau parfumée de Roger & Gallet,

FEUILLE DE FIGUIER .

ロジェ・ガレの新しいパフュームウォーター、

フィグリーフの香り。

http://www.roger-gallet.jp/collection/feuille-de-figuier/perfume-water/



大好きなロジェ・ガレの石鹸を買いに出かけたところ、淡い透かし模様のボトルにも目が留まります。涼し気で魅力的。フィグパフュームの石鹸で改めてイチジクが大好きなことを実感していましたから、幼少期の晩夏の美味しい記憶を彷彿とさせるこの香りも自宅で楽しみたくなったのです。



フィグパフュームのソープ




FEUILLE DE FIGUIER。イチジク芽エキスも配合。シトラス、グリーン、ちょっと非日常的エキゾティックなフルーツ感(まさに独特の余韻をもつイチジク)、柔らかな甘さ。パフュームウォーター(オーデコロン)ですから、強い拡散性や長い持続性は無いものの程よい香り立ち。ウエストに2回スプレー。このくらいの量でも最初は爽やかなイチジク感で嬉しくなります。徐々にリーフのグリーンと静かな柔らかさがほのかに残る程度。適量であればこのまま眠れそうです。


必ずしも装いとしてハッキリ他者に伝わるようには香らないとしても、大好きな香りを自分自身が感じて幸せな笑顔になればそれも大きな魅力。このフィグリーフの香りは、もぎたてのみずみずしいイチジクをいただいて木陰でまどろんでいるような至福感を与えてくれました。ラストノートの軽くスパイシーかつグリーンな余韻は ジェンダー問わず、このフルーツを愛する人たちに似合うのではないでしょうか。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.