2012年12月9日日曜日

香りを着る・" COCO NOIR " の場合

ここに一枚の紙片がある。

10日前に吹き付けたにも関わらず
穏やかに、優美に聴こえてくる香り。

強い意志を秘めながら
生への感謝と慎みを忘れない
気品漂う人物がそこに確かに存在したかのように。
男性か女性か? 20代か40代か?
そんなことは関係ない。

香りの名前は "COCO NOIR CHANEL"



さて。
月の綺麗な晩秋の夜。
日頃からお世話になっている
私にとっては目上の
尊敬すべき方々とお食事しながら談笑。
私はお会いする方々への敬意と、その夜の風景から
この香りを着てみようと思った。

クラシックな白のブラウスに
襟元と袖口がゆるやかに開いた黒のウールセーターを重ね
膝丈の黒スカート、黒のヒールを合わせる。
これらと私の皮膚の間(ウエストよりも下)に数カ所この香り。

お会いいただけた貴重な時間を丁寧に過ごし
"À bientôt (またそのうちにお会いしましょう)"と
笑顔でご挨拶してお別れする…
そんな気持ちでいられたのは
この香りのおかげかもしれない。

以下、 "COCO NOIR CHANEL" リリースより
この香りの構造をメモ。

グレープフルーツ
カラブリア産ベルガモット

ローズ エッセンスとアブソリュート
ジャスミン アブソリュート
ナルシス ノート
ローズゼラニウム リーフ

ブラジル産およびベネズエラ産トンカビーン
インドネシア産パチュリ
ニューカレドニア産サンダルウッド
ブルボン産バニラ
ホワイトムスク フランキンセンス

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