2012年9月17日月曜日

L'EAU EXQUISE (甘美な水)から L'ELIXIR(妙薬)へ・モン ジャスミン ノワール新作

映画がヒットすると次々に続編がつくられるように、フレグランスにも一つのテーマから時期によって様々な限定ヴァージョンが生まれているものがある。

例えば今秋9/12発売のモン ジャスミン ノワール レリクシール(ブルガリ)

モン ジャスミン ノワール自体はコチラで書いていたように2011年春に誕生。

そして2012年春、モン ジャスミン ノワール ローエクスキーズが限定発売され、私も5月にまさに初夏の爽やかな風のようなその香りを体験した。

春にはL'EAU EXQUISE (甘美な、洗練された水)、そして今秋にはL'ELIXIR(妙薬、霊薬)と名付けられた香りたち。新作の「妙薬」的な神秘性にチョット期待してみたいところ。

さて、モン ジャスミン ノワール自体は上記3作であるが、さらにその前身は2008年秋発売の黒のボトル、ジャスミン ノワール 。ケイト・モスが素晴らしいダイアモンドを身につけていたイメージフォトは今も記憶に新しい。妖艶に香るジャスミンの魅力がゴージャスに表現されたフレグランスではあったものの、当時私の講義でこの香りを試した女子大生の多くは「かなり大人っぽいので自分にはまだ早い」とコメントしていた。

インドでは「夜の女王」と呼ばれたというジャスミンの花の芳醇な香りは、調香師の芸術性によっては妖艶にも清楚にも…多面的に輝かせられるはず、と次なるヴァージョンを実は私も密かに期待していた。

そして形新たに同じ黒のボトルで登場したコチラの限定版や、新たに"MON"(私の)が冠され親しみやすいイメージで登場したモン ジャスミン ノワールのシリーズ。ミューズはケイト・モスに代わって映画女優として多彩な役柄にその魅力を表現しているキルスティン・ダンストである。

ジュエラー、ブルガリは液体の宝石を創造するべく、"稀少な香料の原石"ともいうべきジャスミンの多面的な魅力を、より多くの人に伝えようとしているのかもしれない。


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