2011年12月10日土曜日

満月の日に・特別な形でこそ感じたい今年の薔薇の香り

本日は満月。双子座にて。しかも皆既月食というタイミング。
この特別な日に、特別なものをご紹介したいと思います。

ちょうど半年前。双子座で新月を迎えていた6月の初め頃。
ブルガリアの「バラの谷」では、今年のダマスクローズの収穫を祝ってバラ祭りが開催されていました。紀元前の昔からその香りを人に愛され続けてきたオールドローズの一種、ダマスクローズの花から得られる天然精油は、今日も世界中の調香師から天然香料としての高い評価を得ています。

ローズオットーは日本におけるアロマテラピーの発展に伴い、使用精油のラインナップにも加わりましたが、ラヴェンダーなどに比べて収率が極めて低いことや手間のかかり方も関係して、同じ精油用遮光瓶に入れられた外観でも価格が圧倒的に高価。その奥深い香りの魅力とともにリラクセーション効果も抜群なのですが、アロマテラピー愛好者にはなかなかその特別な価値は伝わりにくかったことでしょう。

3年前の日本&ブルガリア外交復興50周年の夏からスタートしたブランド、パレチカ では、
その年に収穫されたダマスクローズから得られたローズオットー、つまりローズ・ヌーヴォーを欲しい方への限定数販売という形式にて提供しています。そのボトル外観がこちら。


希少価値の高い特別な天然香料だからこそ、特別な形のボトルにて。
2011年のローズ・ヌーヴォー

今年はトライアル用・携帯用としてミニサイズの遮光瓶タイプも販売されていますが、この宝石のようにきらめくダマスクローズさながらの形、ピンクのクリスタルボトルに人気が高いようです。底面には収穫年の刻印、フレッシュさを保つ窒素充填もなされています。

2010年2月のコンサートにてこのローズ・ヌーヴォーの香りをピアノで音楽にしてくださったアキコ・グレース さんが昨年もこの香りを楽しんでくださったことを2010,11月のブログ、ヌーヴォーの香りを聴いてを読み返しながら思い起こしています。

咲いて散ってしまうままであったなら、半年後には感じられなかったはずの香り。それが現地の人びとが長年に渡り築いた技術によって、香り成分が凝縮された液体となって遠い異国の私たちが楽しむことができる…このボトルを眺めるたびにその特別感に改めて感謝しています。

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