2013年8月25日日曜日

10言語圏に愛される香りの魅力は、高品質な香料が奏でるストーリー

処暑も過ぎ、猛暑もようやく秋へと向かい始めました。




夏の間何度も手に取りました。
コチラ 、その洗練された爽やかさに感謝したい香りのひとつです。

夏至から始まる夏へ…爽やかで優雅な新作コロン "EAU D'HADRIEN"にてご紹介の香り。オーデコロンですから身体に一陣の清涼感を軽く纏う程度の微香がほんのり残るだけ。強い残香はなく、暑さや疲れから発する身体の匂いのストレスもありません。きわめて繊細で上品な余韻には、さまざまな人に愛される心地良さがあります。

この200mLサイズの箱の中に、ちいさな栞が入っています。
開くと10の言語でブランドの紹介文が記されていました。
筆頭のフランス語に続き、英語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、
ロシア語、中国語、日本語、韓国語、アラビア語。
少なくとも10言語圏には愛されるブランドなのでしょう。

その文章から、いまの私に最も響いた部分を引用してみます。
(仏語・英語・日本語のみ)

…Chaque parfum raconte une histoire et par sa force d'évocation,
nous invite au voyage.

…Each perfume tells a story and,with the memories it evokes,
invites us on a journey.

…それぞれの香りが1つの物語を語り、私たちの記憶を喚起し、
旅へと誘うのです。

確かに香りは、繊細であればあるほど、イマジネーションを喚起させ、
旅をしているような気分にさせてくれます。
今夏の私は特に休養を必要としていたためほとんど遠出せず、
自宅で仕事をしながら息抜きに読書と香りを楽しみました。
読書も香りを楽しむことも、
私にとってはまさしく想像の中で旅をするようなものです。

調香師のカミーユ・グダールさんが
『ELLE』オンライン2013,7,24に掲載されたインタビュー記事で、以下「」のようにお話されたことを改めて回想しています。

「なかでもオーデコロンは旅からインスパイアされた自信作です。「ネロリ」はギリシャのサントリーニ島の真っ白な家々や青い空、アテネで嗅いだオレンジの花でむせ返るような街の香りなどを表現しました。「オーダドリアン」はイタリアへの情熱がテーマで、シトラスとスパイシーなハーブの香りで湧き上がるような感情を刺激します。「アニック グタール」が人気なのは、誰もが感じる香料の質の高さにあります。“ローズ”ひとつとってみても、50以上もの香気成分でその香りを表現しているので、奥深い香りを味わってもらえると思います。」

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