2014年9月9日火曜日

ベトナム珈琲からの回想

とある街で頂いたベトナム料理。

生春巻き、
フォー、
ジャスミンライス。

芳醇なアジアの米の香りに包まれた
コリアンダー、唐辛子、その他みずみずしい食材。

最後に頂いたのはこちら。


ベトナム珈琲。
専用のセットで深く濃く抽出した珈琲には
コンデンスミルク。
氷たっぷりのガラスに注いで。

デザート要らずの甘さはほろ苦さとともに。
思い浮かべるだけで残暑の疲れが癒される。

黒でも茶でもない
奥にしっかりと赤が見える珈琲色。
無機質な白ではなく
ほのかに薔薇色が透けて見えるコンデンスミルク。
一体となったときの
クリーミィなベトナム珈琲の色と香り。


遠い昔
初めての海外一人旅でフランスに着いたとき
オルリー空港で
"Vous êtes vietnamienne ?"
(あなたはベトナム人ですか?)
ときかれた。
あの年配のフランス人男性にとって
アジアの人といえばベトナムの人を
思い浮かべたのかもしれない。

ベトナムといえば、この映画。
青いパパイヤの香り(l'odeur de la papaye verte)・1993
漱石の『草枕』を読むきっかけとなった映画でもあった。







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