2014年8月26日火曜日

緑の中のロダン館・静岡県立美術館

JR草薙駅から、静鉄バスで約6分。
緑の木立の奥深くにありました。

静岡県立美術館




中庭。光と緑と石のハーモニー。




目的は現在開催中の、アニマルワールド 〜9月7日まででした。

石田幽汀の『群鶴図扉風』は近くで眺めると繊細な鶴の表情、柔軟な筋肉の優雅さに惚れ惚れとし、遠くから眺めると、まるで鶴たちが動いているかのような錯覚。

……以降多様な描写によるいきものたちにすっかり心なごみ、
続いてさまざまな風景画に風や水の音を感じ…


ロダン館 へ。彫刻を鑑賞するための空間。





作品については、ロダン館Webサイトに詳しい説明がありますが
この空間でリアルに鑑賞して少なからずの衝撃を受けてから読むと
より深く感じられると思います。

人の筋肉から感じられる精神性。
バルザックの表情は一度眺めたら忘れられません。
『考える人』の全身の筋肉。

ロダンは当時としては前衛的だったようですが
コチラに記された内容

大切なのは巨匠の作品を模倣することではなく、巨匠のような視点をもって実直に対象を観察することであるとロダンは考えていた。


には、私もまさにそのとおりと感じます。
バレエ・リュスで『牧神の午後』の振付を行ったニジンスキーを支持したり
ボードレールの『悪の華』の表紙に挿絵を描いたりしたロダン。



カフェ・ロダン
からの空と水面。晩夏の光と湿度とそよ風と。





四季折々の色に囲まれて
訪れるたびに
新たな色や形を発見できる喜びは
このような美術館にあるのでしょう。

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