日経サイエンス2011,10月号が本日発売。その中の記事「蚊よけの新戦術 嗅覚をだませ」が興味深い。蚊の写真をアップにしてみるとナントまるで怪獣のよう。
昨夕も蚊に刺されてしまった。長袖を着ていたにもかかわらず、露出していた手の甲。皮膚が薄いところだけに痒みを感知し始めると膨れ上がるまでの間非常に痛痒い。ここで掻きむしっては大切な皮膚を傷つけるので、さするなどして絶対に掻かない。腫れ上がった部位は熱をもっているのでまずは帰宅後すぐに冷水で冷やした。これでかなり痒みがおさまったので安心したが、冷やしてもおさまらないときには、鎮静効果があるとされるラベンダー、カモミールローマン、ダマスクローズの芳香蒸留水、精油希釈スプレーなどの力を借りることもある。いずれの精油に対しても私はアレルギーはないので、こういうときのためにと自己責任の範囲内で活用している。
とはいえ、刺される前にナントカ忌避したいといつも思う。屋内であれば、とにかく窓からの侵入を防ぐよう目を光らせることもできるが限界がある。そこで昔ながらの蚊取り線香やベープなどが利用されている。ところがこの種の出すニオイが嫌いという人も多い。そこで、アロマテラピーで使用される精油のうち、蚊の嫌がる成分を含むといわれる、レモングラス、シトロネラ、ユーカリシトリオドラ、ゼラニウムなどの精油を芳香拡散器で焚くか、精油原液をティシュなどに含ませて随所に配置しその自然揮発による拡散で蚊が近づかないようにする方法が挙げられる。これらの精油の蚊の忌避効果については精油についての様々な書物に記されてきただけでなく、私自身も自らの体験により実感している。
しかし、屋外で移動中の場合はいつも自分の周囲に忌避のニオイを漂わせておくのも難しい。歩き回っている間に呼吸により二酸化炭素は排出するし、汗も出る。しかも上記精油に含まれる成分はシトラス系、フローラル系フレグランスにも含まれるものが多く、蚊が逃げるニオイであっても、もしかしたらハチが寄ってくるかもしれない…など、侮れないのが昆虫の鋭敏な嗅覚。せめて高温多湿の夕暮れどきの外出はなるべく避けるか、肌を露出させない服装でガードするしかないだろうか。そして蚊にとまられないように立ち止まったりせずキビキビ動くしかないだろうか…。
もう少し「蚊」という生き物のことを詳しく知らなければいけないと思う。大抵毎年この時期にそう思う。
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