2012年9月29日土曜日

手首に装う時計と香り・Nava Watches

素敵な腕時計をみつけた。
コチラの4色。できるものなら全て揃えたい位に。

黒、赤、青、紫。
この4色いずれも魅力的。

サクラクレパスのペンをデザインしたことのある知人からの情報によると、日本では4色ボールペンといえば、黒、赤、青、緑(カルテ記入に緑色が使われる慣習があるため)だが、ヨーロッパやアメリカなどでは黒、赤、青、紫であるとのこと。紫が選ばれるのはインクの濃い青紫が好まれるからだとか。

手首にバングルのように身につける時計は、重要なアクセントとなる。
首もとや耳もとと同様、全体の印象を決めるポイント。

たいていの場合、腕時計は利き腕とは反対の手首につけられる。
利き腕の手首には、バングルのかわりにフレグランスをまとってみると良いと思う。利き腕はよく動く。動くたび、脈打つ手首から香りがこぼれ、笑顔を呼ぶ。腕時計を服装の一部として大切に考える人には、そんな香り遣いの魅力をわかってもらえそうな気がする。

4色の時計。それぞれにどんな香りを合わせるのかも楽しくなりそう。


2012年9月28日金曜日

秋に引き立つ黒・1「Christopher Kane のheadband」

この秋、ひときわ注目されている黒。
着る色としての黒は季節を問わず好きな色の一つ。
程よい黒の表面積は、オリジナルな肌や髪の色を引き立てる。

黒を着ると、自分の髪が茶系であることもわかるし
肌が淡いベージュであることも再認識できる。
ブロンドの人に黒が映えるのもよくわかる。

四季がある地域にとって、夏という厳しい季節を乗り越えた後の秋は、改めてそのような黒の力を実感するのかもしれない。

フランスの雑誌2誌("VOGUE"とVOTRE BEAUTÉ")のサイトで紹介されたヘアアクセサリーも、「秋に引き立つ黒」の一つ。

髪に装われた写真の大きな"VOGUE"サイトよりコチラ

黒革の質感、ダブルのバンドでまとめられる髪。
髪の色とのコントラストも絶妙。

デザイナーの Christopher Kane については、日本語サイトのコチラでその経歴が紹介されている。イギリス、スコットランドのグラスゴー生まれ。ロンドンのセントマーティンズを卒業。セントマーティンズの卒業コレクションで最優秀賞を受賞し、ファッション誌の編集長に見いだされて大注目を浴びたそう。
2008年には、資生堂とのコラボレーションで、トータルメーキャップブランド「マキアージュ」のファンデーション用コンパクトケースのデザインなどに関わっていたことを初めて知る。

秋に引き立つ黒との出逢い・その1。


2012年9月24日月曜日

香りの記憶がくれた贈り物

医療資格を目指す専門学校で、一年生に「自然科学概論」という名の講義を担当して三年目。

内容は、天然植物精油の香りを扱うもの。アロマテラピーの考え方と活用を実習を通して学び、嗅覚を通し対象の植物だけではなく、自分という人間の感覚と身体、他人の感覚と身体という「自然」を体感する機会を提供する。

半期20回の講義。体感と知識の提供に全力を注いできた。医療に携わる人がまず興味をもつべきは人間という複雑な自然。その入り口に立った学生たちのガイドが私の役割でもある。

毎年アロマテラピー検定受験を目指し、幅広く医療の可能性を考えたいという探究心旺盛な学生がいると思えば、勉強することそのものに意欲を見出せていない学生もいる。どちらも私にとっては大切な対象。レベルは出来るだけ高みを目指しながらも、感受性の異なる一人ひとりの学生の感じ方を真摯に受け止める。

今日は今年度前期最後の講義。一年生がいなくなった教室にひとり残り仕事をしていると、昨年、一昨年の教え子たちが次々と立ち寄り、笑顔で近況を話してくれる。講義で好きだった香りのことも。

そんな彼らの笑顔は、香りを媒介に彼らと共に過ごした時間からの贈り物。






2012年9月23日日曜日

ボトルに秘められたエレガンス・モン ジャスミン ノワール ローエキスキーズ

先日コチラ にてご紹介のシリーズのうち、そのボトルに秘められたエレガンスの魅力について触れたいと思います。

Mon JASMIN NOIR L'EAU EXQUISE。
(モン ジャスミン ノワール ローエキスキーズ)


黄金のキャップの首もとには、柔らかに透ける黒リボン。
そよぐリボンが触れるのは、なだらかな曲線を描くデコルテ。
内側には…緑の光にきらめく花々の姿。

まるで優美な女性のデコルテラインそのものです。

ウエストのあたりに二回ほど香りを吹き付けてみると
確かに衣服の間から胸元へ
みずみずしい愛らしさを携えた、大人の洗練された印象が香ってきました。


女性の肩から胸元にかけてのライン。その優美な曲線を生かすのはそのひと自身の仕草や姿勢にもよりますが、この香りはまさしく見えないジュエリーのごとく肌に溶け込みます。重すぎず軽すぎない、洗練された余韻。

トップノートにポメロやフレッシュグリーンアーモンドが使われ
ミドルノートには二種類のジャスミンが使われているようですが
時間が経ってもみずみずしい印象は消えません。

いつまでも初心のトキメキを忘れずに、かつ熟考してふるまうことを大切に考えて過ごしたいならば、季節を問わずお守りのように共にいて欲しい香りです。

この作品に続く、秋の新作もきっと魅力的かと思います。


2012年9月22日土曜日

"PARFUM" 163号(秋号)発刊

香りの専門誌 "PARFUM" 163号(秋号)発刊です。


表紙の画像は、
「オーキャッチ プリティキャット パープルブルー」のイメージヴィジュアル。
フレッシュフローラルの香調で、キラッと光る白い花が首もとを飾る猫の形のボトルです。

昨年末に創刊40周年号 を発刊した香りの専門誌"PARFUM"(季刊)。創刊160号(冬号)から春号、夏号、そして今月20日発刊の秋号に渡り、40周年アーカイブ記事でこれまでの"PARFUM"を振り返ってきました。

今号のアーカイブでは、パルファムが全面的に監修及び参加し協力(香水80点余り寄贈)させて頂いた、「国際香りの文化シンポジウム」(1998年 おおいた香りの森博物館)と「香りの世界展」(1999年 東京・池袋の古代オリエント博物館)の記事をご紹介。

そして秋の新作フレグランスのご紹介。"PARFUM INTERVIEW" では、ランコムとレディー・ガガの新作について。ランコムの新作「ラ ヴィ エ・ベル」(La vie est belle) の名称の意味は、「人生は美しい」。ピュアな天然香料、完璧なバランスとシンプルさ、力強さを目指して調香されたというこの香りのテーマは、微笑みの美しさ。レディー・ガガの新作については、漆黒の液体がスプレーするとクリアに、見えなくなるというその最新技術も話題になりました。

"CINEMA"では、フランス革命勃発の日からの数日間が描かれた最新作「マリー・アントワネットに別れを告げて」(12/15より公開)の魅力について編集長が寄稿。

秋分を迎えてますます秋らしく。香りを楽しんでいただきたいと思います。




2012年9月21日金曜日

「薔薇は美しく散る」・40年前の出逢い

今年はどうもマリー・アントワネットにちなんだ本や展覧会、映画の話をよく耳にする、と思っていたら、漫画「ベルサイユのばら」が連載開始から40周年とのこと。長いブロンドと切れ長の瞳が凛々しい男装の麗人、オスカル・フランソワの横顔が懐かしい。

本日ちょうど銀座で仕事があり、松屋に立ち寄ったので「ベルサイユのばら展」
を鑑賞。ほとんどが幅広い年齢層の女性。大盛況。

漫画の中の懐かしいカットが物語の流れに沿って大きく展示されていた。その絵は色がないほうが印象的であり、かつ絵そのものよりも、登場人物と空間の境である線の流れ、セリフの表現に目が注がれる。この表現は黒と白の漫画独特の表現。

かつて私はこの、モノクロの世界とセリフに魅かれたのだとわかった。

少女漫画の女性描写にありがちな丸く大きな瞳ではなく、鋭く切れ長の瞳。オスカルの言葉はことごとく厳しく、哲学的であり、この上もなく潔癖。完璧なまでの気高さである。このような物言いに私は強く魅かれたのだろう。

女性に生まれながらここまで自由な心で生きられた、短くも激しく華麗な彼女の生涯に薔薇の花のイメージが重なる。王妃とならぶ主役の薔薇。

なんとこの作品は、国内で宝塚~アニメーションとファンを増やしたばかりか、世界各国で翻訳され、舞台となったフランス本国の翻訳本もあった。原作者の池田理代子さんは2009年にフランス政府からレジオン・ドヌール勲章授与。世界にたいへんな影響力をもたらした「ベルサイユのばら」だが、当初少女漫画に歴史ものはタブー、との逆風があったらしい。池田さんの「マリー・アントワネットを描きたい」という情熱がこの物語を生んだと知る。

あくまでも線で描かれた世界に魅かれたため、私は宝塚のベルばら舞台を鑑賞したことはない。漫画の、イメージを拡げる力は計り知れない。フランスでも漫画は
"des mangas"で通じるほど固有の文化。

ところで、「バラ・ヴェルサイユ」と発音される1960年代発売の香水、"Bal à Versilles"があるが、この名前の意味は「ベルサイユでの舞踏会」。クラシックな華やかさとあたたかなぬくもりが魅力であり、外見の凛々しい麗人、オスカルのような人からこそ、フワリと香ってほしい。あくまでも線で描かれた彼女のイメージで。厳しさは優しさゆえ、と。


2012年9月20日木曜日

"VOTRE BEAUTÉ "10月号・秋のエレガンスへのセルフケア特集

もうすぐ10月。"VOTRE BEAUTÉ"最新号の概要をチェック。

まず、表紙にも大きな文字で
"La jeunesse au bout des doigts"。
(指先で若さを)

とあります。記事のキャッチフォトには女性のフェイストリートメントでの指の動きが描かれています。自分の10本の指先をフルに皮膚の上でソフトに動かすことで、血行促進やむくみ解消に役立てることができることは私も10年以上の経験から実感。それをこのフランスの美容雑誌はどんなふうに説明しているのか、興味深いところ。

次にこのテーマ。
"Ces senteurs qui font du bien"
(良い結果をもたらす、香りというもの)

複雑で、ミステリアスな香りの魅力についてユニークな視点から語られているようです。人が匂いを嗅ごうとするとき、つい目を閉じてしまうこと、匂いが記憶に密接につながっていること…さまざまなクエスチョンに向かいながら心地よい匂いと幸せとの関係について書いてありそうで面白そう。

この雑誌、洋書を扱う書店はもちろん、飯田橋にあるフランス図書専門店の欧明社や渋谷パルコ地下の書店でよく見かけます。最近は、美容・ファッション誌の表紙を母国語でみるとあからさまで直接的なフレーズから萎えることが多く…外国語であればなんとなく受け入れられるというのは少数派かもしれませんが、普段自分とは違う言語を話す人たちの考え方というだけでも好奇心は高まります。

若さ、といえばまずは気持ちから。生きていれば悲しいことや辛いこともたくさん起きるものですが、子どものころから感じてきた嬉しいこと、愛おしいと思うこと、美しいと思うこと、そしてそう感じた気持ちを忘れない人はきっと多少シワがあっても若々しいはず。そんな自分を愛おしむ気持ちを自分の指にこめて正しいタッチでケアすれば…良い結果が出ないわけはないでしょう。

笑顔と優美な香りの似合う秋のためにも、読んでみたい一冊です。


2012年9月19日水曜日

Special Live "10 x 10"Akiko Grace Trio + Kiyotsugu Amano に寄せて

アーティスト、アキコ・グレースさんのデビュー10周年と、モーション・ブルー・ヨコハマの 10周年を共に祝う特別企画 が9/24に開催。盛況となることでしょう。

2009年春に出会い、グレースさんがコチラでも書いてくださった「Le Piano Aromatique 〜アキコ・グレースが奏でるローズ・ヌーヴォーの香り〜」においてご一緒したご縁から、私もデビュー10周年を心から嬉しく思っています。

あらゆるイメージが彼女の感覚を通してピアノの音に変換される素敵な瞬間に立ち会ってきました。時に優美に、時にダイナミックに。ふんわりと匂いたつような柔らかさが心に染み込んできた…と思うと疾走感あふれるエッジの効いた風のようなスピードで見たこともないような世界を感じさせてくれるアーティスト。今後益々期待したいピアニストとして、以前私のコチラ の記事においてもご紹介いたしました。

同じく10周年を迎えるモーション・ブルー・ヨコハマも、赤レンガ倉庫の一角にある素敵なところです。昨年の夏、やはりグレースさんのトリオライヴで私がこちらを訪れたときにいただいた黄昏イメージのカクテルはいまも記憶に新しく、そのときに綴った文章を読み返しています。

2012年9月18日火曜日

「生き物として香りと向き合うこと」と「抗加齢」

先日、コチラ にてご紹介の日経新聞記事「抗加齢を学ぶ」(京都府立医科大学学長吉川敏一氏)の約450字の文章は、毎週金曜日の夕刊に連載されていることがわかった。

8/31のテーマ「イライラ鎮める日本のお香」に続き、9/7は「香りを生活に利用しよう」、9/14は「アロマテラピーで老化防止」(老人の日にちなんで?)。

いずれもわかりやすい表現で簡潔。約450文字を、普段私が講義で学生に話すスピードで声に出して読んでみた。約2分。なるほど。2分でこれだけのことが語れるのであれば、これから500文字1テーマで書く訓練をしてみようかと思ったりもする。

さて「抗加齢」。
これは、生まれ落ちたそのときから始まる、より良い状態で生き続けようと試みるアプローチ。実際に我が子を出産した直後の観察から私が思うに、その人生最初の時点で頼れるものは感覚である。視覚はどうか。赤ちゃんはまだよく見えない。暗いところにいたのだから。言語もわからない。頼れるものは母親の声と匂いではないか。特に自分を守ってくれるもの、栄養の源は嗅覚で懸命に探す。

物心ついた頃から香水の香りで気分を高め、将来の自分の姿を想像する密かな楽しみを得た私は、現実の生活では気に入らない制服や髪型との日々であっても大人になるのを静かに待つことができた。アロマテラピーを学んでいない頃から私は香水の香りのおかげで、気分が落ち込んだ日も明日どのような姿で出掛けようかとイメージを膨らませて元気になることができた。

香水について学んでいたときもわずかではあるものの合成香料含め、素材としての香料をひたすら感覚に記憶させようとした時期があった。アロマテラピーを学んでからは、単一の天然香料それぞれの背景に出会い、自分の中の嗅覚をより強く意識した。こうした一連の活動の影響だろうか、以降、他感覚の感度も上がったような気がした上に、日々の自分の体調の変化により敏感になり、その時ごとの、必要なことを選択する決断が早くなったように思う。

「今ここでこれ以上食べたら…これ以上動いたら…危険」「今日食べたいものは昨日食べたものとは違う」「今は食べるより眠りなさい」「この匂いは疲れのサイン」…そんな身体の内側から感じることに従い、難を逃れた頻度が高まったと思う。結果、20代の頃と比べ、少なくとも体型は変わらない。疲労が重篤になる前に休んでいる。10代後半の頃よりも体調は良いと思う。自分の身体のリズムを現在のほうが把握できている。

ふりかえって漠然とした一個人の感想ではあるが、やはり香りと向き合うことは自分の身体により敏感になり、本能を研ぎ澄ますことに繋がっているように感じる。


2012年9月17日月曜日

L'EAU EXQUISE (甘美な水)から L'ELIXIR(妙薬)へ・モン ジャスミン ノワール新作

映画がヒットすると次々に続編がつくられるように、フレグランスにも一つのテーマから時期によって様々な限定ヴァージョンが生まれているものがある。

例えば今秋9/12発売のモン ジャスミン ノワール レリクシール(ブルガリ)

モン ジャスミン ノワール自体はコチラで書いていたように2011年春に誕生。

そして2012年春、モン ジャスミン ノワール ローエクスキーズが限定発売され、私も5月にまさに初夏の爽やかな風のようなその香りを体験した。

春にはL'EAU EXQUISE (甘美な、洗練された水)、そして今秋にはL'ELIXIR(妙薬、霊薬)と名付けられた香りたち。新作の「妙薬」的な神秘性にチョット期待してみたいところ。

さて、モン ジャスミン ノワール自体は上記3作であるが、さらにその前身は2008年秋発売の黒のボトル、ジャスミン ノワール 。ケイト・モスが素晴らしいダイアモンドを身につけていたイメージフォトは今も記憶に新しい。妖艶に香るジャスミンの魅力がゴージャスに表現されたフレグランスではあったものの、当時私の講義でこの香りを試した女子大生の多くは「かなり大人っぽいので自分にはまだ早い」とコメントしていた。

インドでは「夜の女王」と呼ばれたというジャスミンの花の芳醇な香りは、調香師の芸術性によっては妖艶にも清楚にも…多面的に輝かせられるはず、と次なるヴァージョンを実は私も密かに期待していた。

そして形新たに同じ黒のボトルで登場したコチラの限定版や、新たに"MON"(私の)が冠され親しみやすいイメージで登場したモン ジャスミン ノワールのシリーズ。ミューズはケイト・モスに代わって映画女優として多彩な役柄にその魅力を表現しているキルスティン・ダンストである。

ジュエラー、ブルガリは液体の宝石を創造するべく、"稀少な香料の原石"ともいうべきジャスミンの多面的な魅力を、より多くの人に伝えようとしているのかもしれない。


2012年9月16日日曜日

旅先にフレグランスを携帯する、いくつかの方法

知人が一週間ほど海外に出張することになり、愛用スキンケアセットのほか、フレグランスも持って行きたいという。液体グッズは機内持ち込み制限もあり、なかなか厄介。

時々試供品としていただく最新フレグランスのテスターもせいぜい2~3mlくらいしか入っていないので、一週間の使用量にはまず足りない。

普段愛用しているフレグランスのボトルはかなり大きく、かといって開口部は開けられないような構造になっているので小分けすら不可能。

さあどうしようかということで、結局お気に入りの香りの一つでもあるという固形のソリッドパフュームを持っていくことをすすめた。直径約4センチ、厚さ約1.5センチの丸い容器なので飛行機の中でも持っていけるサイズ。

ソリッドパフューム(練り香)は、香料をアルコールで希釈している一般のオードトワレやオードパルファムと異なり、シアバターやホホバ油などの油脂類、ミツロウなどのワックスがベースになっているので、香り方も穏やかで皮膚にも優しいはず。
アルコールベースのフレグランスに対し、このソリッドパフュームはどこにつけたら良いかと尋ねられ、次のようにアドヴァイス。

「湿度の高い地域に行くなら、なるべく汗や皮脂の影響を受けない髪の毛先(短髪ならば耳元の毛先、長髪なら背中や肩あたりの毛先)にうっすらなじませて。皮膚に直接ならば、手首内側がおすすめ。腕時計を身につけるなら、身につけないほうの手首。あとは、同じく足首からアキレス腱のあたりになじませて。ふっと顔を上げたとき、手を動かしたとき、立ち上がったときにさりげなく漂うだけで、まず自分が気持ちいいから。」

できれば、アルコールベースの液体フレグランスも、愛用者のためにトラベルユースへのアプリケーションも共に考えてほしいもの。個別に用意できるアトマイザーというものもあるが、旅先でこそフレグランスを使ってほしいと思うならば、安全性などの諸事情もあるかとは思うものの、せめて容器に融通性がほしいもの…

とずっと思っていたら、2010年発売の"ヴォヤージュ ド エルメス"はさすが。ジェンダーフリーな魅力を持つ香りであるだけでなく、旅をテーマにしただけあって、上記のような要望が満たされるようになっていた。

コチラをみると、ボトル本体の開口部も自由に開けられる構造であり、かつレフィルも揃っている。本体容器自体も比較的厚みがなく、平たい形なのでバッグにもしのばせやすいが、エルメス自体もどのフレグランスにも使えるアトマイザーという商品を提供している。

今秋新たなヴァージョンのコチラが発売されたばかりのプラダ・インフュージョンディリスも、2008年ごろ発売当初は200mlくらいの大きなサイズのボトルもあって驚いた。ボトル開口部からいつでもアトマイザーに移すことができ、スプレーノズルも別添。そういえばセルジュ・ルタンスのフレグランスボトルもそうだった…などといくつかのブランドを思い返している。こういう形式はかなり通な人好みなのだろうとも感じつつ。

実は非常時こそ、香りで気分が救われることは多い。
お気に入りの衣服と同じように…
御守りのように携帯したいものである、とどこか本能的に感じている。


2012年9月15日土曜日

世界最古の百貨店「ボン・マルシェ」が本日160周年

昨晩ある記事で、写真という技術は今から160年ほど前に誕生したと読み、1852年…日本は江戸末期…などと想像していたところ、なんと今から160年前の今日、世界最古の百貨店「ボン・マルシェ」がフランスに誕生していたことを知った。

フランスの雑誌"VOTRE BEAUTÉ"サイト本日のコチラの記事を見て、なんとなくその面影を思い起こしている。そう、印象深い建築だった。場所はパリ左岸、サンジェルマン・デ・プレの西。7区にある。

19世紀半ばに誕生した「百貨店というスタイル」はまさしく最新流行の発信源だったに違いない。そういえば、先週鑑賞したロシアの画家レーピンの展覧会の中でも、1870年代(19世紀後半)に彼がパリのカフェにいた女性を描いた作品が印象的だった。レーピン自身も当時の女性の服装の素晴らしさに感銘を受けたらしいが、私にもその気持ちが伝わってくるほど華やかな雰囲気だった。その背景には「ボン・マルシェ」の貢献もあったのではないだろうか。

そんなことを考えながらこの百貨店(デパート)について調べていたら、面白そうな本を見つけた。仏文学者の鹿島茂氏の著書『デパートを発明した夫婦』。タイトルを見ただけでも、この発明がいかに当時の社会に影響を与えたのかが想像できる。

今日は改めて、モードの発信地、パリの歴史には興味が尽きないと感じた。



2012年9月13日木曜日

『ビラルの世界』は、音や映像の素材に信用が置かれた映画

本日の日経新聞朝刊文化面・「文化往来」に目を留めた。
ー盲目の親との生活描く映画「ビラルの世界」ーと中央にタイトル。文中、心に響いたフレーズを二つ書き留めておきたい。

…視覚を除く感覚をフルに使った意思の伝達が、映画を豊かなものにしている。観客も耳をすまし、感触やにおいなどを想像するからだ。親と子の濃密な関係が、より立体的に生々しく感じられる。

…「インタビューに頼らず、音や映像の素材に信用を置いた」という。

二つ目は、インド人監督のソーラヴ・サーランギ氏の言葉。目に見えない世界を映像が表現できる面白さ、想像を膨らませる楽しさこそが映画の醍醐味でもあると私は思っている。だからこの記事を読んですぐに興味をおぼえ、映画のタイトルを調べてみた。

『ビラルの世界』

輝くビラルの瞳が美しい。
全身の感覚を駆使し、生き抜こうとする意志の強さこそが美。
インド・コルカタの街の風景、文化、習慣を背景に、そこでリアルに生きる人々を感じられる映画。10月6日より、東京のオーディトリウム渋谷にて公開。



2012年9月11日火曜日

Le Labo ・誕生6年目にしてパリに初の店舗を開く

昨秋コチラ でもご紹介したニューヨーク発祥のフレグランスブランド、ル・ラボの最新ニュース。

フランスの美容雑誌 "VOTRE BAUTÉ"のコチラの記事を見れば、その写真から、パリのブティックの雰囲気がわかる。

2006年ニューヨークに誕生後、2007年には東京・代官山にブティックをオープン。サンフランシスコ、ロサンゼルスに続き6年目にして初めてパリに。

FASHION PRESS のコチラの記事 には


2006年、ロンドンのライフスタイル誌「Wallpaper」で香水部門のベストアワードに世界初の男性向けローズの香水「Rose 31」が選出される。


と記されている。新しいブティックは、香水の本場パリの人達にどのように受け止められるだろうか。

私自身も数種類試し、その香料品質の高さ、フレッシュさを実感。男女ともに知人に愛用者がいる。主香料の名称と使用香料数の数字の組み合わせというネーミング。シンプルなボトル。オーダーをきいてからの調合でフレッシュな状態を提供。創り手は、高品質の香料を良い香りの状態で提供するのみ。イメージは使う人の自由。この、ストイックというか、コンテンポラリーというか、原点回帰というべきか。香料の素晴らしさを直球で伝えようとする試みも、どこか潔い。



2012年9月9日日曜日

国際香りと文化の会・10月講演会テーマは「化粧」

国際香りと文化の会 から10月10日講演会の案内が届きました。
テーマは「化粧」。

日本と西洋それぞれの化粧観、特に明治以降の日本における化粧の洋風化の背景も聴けるとのこと、非常に興味深いので早速申し込むことにしました。化粧は人間文化として極めて重要なテーマであり、時代により地域により異なる発展と流行があったはずと考えられます。このことは、私が2010年12月にフランスの美容雑誌の特集記事"WORLD BEAUTY" を読みコチラから
5回に渡ってブログ記事を書いたときにも感じました。

特に、私もこれまでに浮世絵を見るたびに江戸美人の三原色ではないかと感じていた、白、赤、黒の三色の美についても解説いただけるそうで、西洋の色彩感覚との比較も含めて考える機会を持てそうです。

演題「日本の化粧」をポーラ文化研究所の村田孝子氏、「西洋の化粧」を資生堂の佐藤朝美氏がご担当されます。

化粧には、
「良い状態を保つ」と「素地を活かした美的表現」という二つの役割があると私は考えていますが、講演会を受講してどう感じ方が変わるかを楽しみにしています。

香道と香水とアロマテラピー

8月31日の日経新聞夕刊に、「抗加齢を学ぶ」と題した記事があり、その日のタイトルは「イライラ鎮める日本のお香」でした。京都府立医科大学学長の吉川敏一氏によるその450字弱の文章は、実に簡潔にお香の歴史背景と魅力を説明されており、私は一読するなり切り抜いて大切に保管していました。

全部で4段落ある文章の冒頭の段落を引用してみます。香道、香水、アロマテラピーすべてに通じる、人間と香りの歴史の始まりについて「」のように簡潔に記されています。


「 太古の時代に火を得た人類は、草木を燃やす時に放たれる芳香を発見したといわれている。その神秘的な香りは、世界中で宗教儀式のほか、精神の安らぎなど病気治療に使われてきた。」


今よりもずっと危険と不安に満ちていたかもしれない昔だったからこそ、人は感覚を研ぎ澄ませていたのでしょう。その不安や苛立ちをしずめてくれる上に、見えないけれども魅かれる、神秘的と呼ぶべきか美と呼ぶべきか…そのような心地にさせてくれる香りに深い価値を見出し、地域ごとに時代ごとにそれぞれ独自の発展を遂げたのではないかと私は考えます。

香道は日本で、香水は主にヨーロッパで発展したものです。そしてアロマテラピーはそもそもはフランスの化学者が芳香植物を治療に役立てられる可能性の再研究から20世紀前半に命名したものです。それぞれその発達の歴史背景も異なり、方式もちがいます。ですが三つに共通して言えることは「香りの魅力」です。

古今東西さまざまな文化が発展してきて今日があるのですから、香りを楽しむ方法が一つであるわけがありません。時と場合に応じて、好きな方法を楽しめば良いのです。アロマセラピストの中には、香道をきっかけとして香りに興味を持ったという人もいれば、私のように香水をこよなく愛する過程で香料への探究心からアロマテラピーを学んだ人間もいます。2005年から私が担当の「ファッションとアロマ」という講義では、単一の天然香料を丁寧に「聞く」体験から始めて、半年後には苦手意識をもっていた香水の魅力もわかるようになったという学生が毎年喜びの声を伝えてくれるのです。

入口はどこからでも良いと思います。
嗅覚という、本能に直結する感覚を刺激するものですから、あまり難しく考えないほうがよいのです。受け入れられる方法から香りを楽しんでいくことで、いつしか他の方法にも興味が向けられていきます。日本古来の芸道の一つである香道の魅力はもちろん、今やファッション表現の一要素でもある香水、そして現代のライフスタイルにも容易に導入できるアロマテラピーで気分良く過ごす快適性もきっと実感できることでしょう。様々な方法の魅力に共感できたとき…改めて人と香料のルーツを想像できるような気がします。


2012年9月7日金曜日

日本初のレーピン展 ・"Ilya Repin master works from The State Tretyakov Gallery"

先月、ポスターの絵に目を奪われ、必ず鑑賞したいと思っていたレーピン展
近代ロシア絵画の巨匠、イリヤ・レーピン(1844~1930)の日本初の本格的回顧展が8/4から10/8まで、東京渋谷のBunkamuraにて開催中。

毎週金土は入館時間が夜20:30までなので本日夕刻、仕事帰りに立ち寄った。
会場に私は2時間近く滞在していたと思う。
一巡したのち、数回は行きつ戻りつ、遠くから近くから鑑賞し、想いにふける。ぜひ多くの人に観ていただき、多くのことを感じてもらいたいと思った。

19世紀のロシアの人々の内面を含めた人間美、寒く厳しい気候風土の中で人としての誇りを持ちながら装われた服装の美。人が集まって独特の空気が漂う臨場感。人が居ない風景画なのに人の痕跡を感じさせる描写。留学先のパリで感銘を受けたという女性の服装、光の表現。激しく苛酷な生き方を強いられた人の表情に浮かぶこの国の歴史背景…「…気がつくと美術はいつもそばにある、…」というような言葉をレーピンが残していたが、この類い稀な感性と技術を持つ画家にとってはまさしく生涯のほとんどがそう感じられたはず。

展覧会ではレーピンの自画像からはじまり、彼の作品の多くを収蔵したモスクワの国立トレチャコフ美術館を開いたトレチャコフを描いた作品でおわる。死の10日前に描かれたという作曲家ムソルグスキーの肖像画や、文豪トルストイの肖像画にもしばらくの間目を奪われたが、なんといっても素晴らしいのは、ポスターにも使われている妻ヴェーラ・レーピナの肖像画である。安らかな寝息が聴こえてきそうな
そのただすまいには多くの人が足をとめていた。

この展覧会は東京展の後、浜松(静岡県)、姫路(兵庫県)、葉山(神奈川県)と巡回する。写真以上にリアルに空気感を伝えるこれらの傑作を、できる限り多くの人が鑑賞されますように。

鑑賞後、なんだかピアノの音が聴きたくなって、松濤にあるタカギクラヴィアカフェ に立ち寄った。まだまだ残暑は厳しいけれど、素晴らしい芸術のおかげで元気になれた。



2012年9月6日木曜日

「香水の名前を当てる」から蘇った記憶の中の香り

久しぶりに、「国際香りと文化の会」のサイトをチェックしたところ、会長で長年調香師としての実績をお持ちである中村祥二氏による興味深い連載「香り×つながる」(COMZINE by NTT コムウェア)を発見しました。

この連載第1回目の内容「香水の名前を当てる」を拝読し、改めて人肌が纏った香水の名前まで当てられる調香師の方の感覚精度に感銘を受けました。

とはいえ、かなりの量をつけていらした場合はよりわかりやすいのかもしれない、とも感じました。以前、中村氏の著書の中で、全く異なる香り方を感じた二人の女性が同じ香水をつけていたことを知り驚いたという記述があったからです。

その香水とは、あのシャネルNo.5でした。纏う人によって香り方が異なるというのも香水の魅力かもしれません。肌につけられたことによってその人特有の匂いと混じりあい、体温によって揮発し拡がる、その香り方の妙の美…

そんなことを考えていたら、私が25才の秋に体験したことをありありと思い起こしました。カットソーとスカート上下ともにボルドーカラー。紫と茶を基調にオレンジ、グリーンなど細かく複雑な色柄が織り込まれたペイズリーの大きめショールをまとめ髪の首元から肩、背中にかけて羽織っていました。
こんなことを憶えているのも、この姿で駅のホームを歩いていた私に

「あの、とても素敵な香りを感じるのですが…
なんていう香水をお使いでしょうか。
お差し支えなければ教えてください。」

と実に綺麗な女性の声がかけられたからです。振り返るとそのひとはマダムと呼ぶにふさわしい大人の美しい女性でした。

私はとっさに迷いました。足元素肌とショールのフリンジに香りをふきつけていましたが、その名前を告げてよいものかと…。でも結局はっきりと伝えました。

TEA ROSEという香水の名前を。

私に声をかけた女性も、調香師だったのかもしれません。


2012年9月5日水曜日

From a postcard printed "Cannes" by Ryuzaburo Umehara・1枚の絵葉書から

In the middle of August, I sent a picture postcard to a friend of mine.
She is a Japanese, perfumer, and lives in Paris.
The picture printed on the postcard is "Cannes" by Ryuzaburo Umehara".

8月半ばのこと、私は友人の一人に絵葉書を送りました。
彼女は日本人調香師で、パリに住んでいます。
葉書に印刷された絵は、梅原龍三郎による「カンヌ」。




I wrote about the picture on this .
I was very touched by colours of this picture on the exhibition at Hotel Okura Tokyo.

私はコチラにこの絵葉書について書いていました。
ホテルオークラ東京での展覧会 で、この絵の色に感激していたのでした。

A few days ago, I received an e-mail from Paris.
She, a perfumer said
"This picture reminds me of the sunlight and the seaside-view of Southern France in early summer, recalling to have enjoyed his works at Sano Museum in Atami,Shizuoka , Japan."

数日前、パリからメールでの返事。
調香師である彼女はメールにこんなことを綴ってくれました。
「ハガキの絵をみながら、熱海の佐野美術館 で鑑賞した作者の絵の記憶をたどり、初夏に赴いた南フランスの光や華やいだ海辺の景色を思い起こしていました。」

熱海の佐野美術館を私は初めて知りました。確かに2006年秋に梅原龍三郎展が「情熱の色」と題して開催されていました。そのときの図録はミュージアムショップから通信販売でも購入できるようです。
この美術館、素敵です。10月からの企画展 のアーティストも東京美術学校の卒業生でした。素敵な発見です。


2012年9月2日日曜日

Self-care by Rose otto , after this summer time

Today, I had a special time with rose otto(Palechka ).



In the afternoon, I made 1 bottle(30mL) of rose mist.
Ingredients of rose mist are purified water, dehydrated ethanol(5mL) and rose otto
(0,15mL). Then, I ironing my blouses and shirts with this rose mist.

In the night, I diluted rose otto about 500 times with jojoba oil.(I diluted 1drop of rose otto with 10 mL of jojoba oil), and with this oil, I massaged my scalp. After 15 minutes in the bath room, I had a happy relaxing shampoo-time.

夏の疲れを受けて…ローズオットーでセルフケア。
私自身はもちろん、大切な服をお手入れしようと思いました。

午後。まず、ガラスボトルでローズオットー0.5%希釈のミストを作り、手洗いしたブラウスやシャツにアイロンをかける前にシュッシュッとスプレー。
ほのかな薔薇の香りとともに真っ白の清潔な服がよみがえりました。

そして夜。夏なので軽いタッチのホホバオイルにローズオットー0.5%希釈。
このオイルを指腹にたっぷりつけて頭皮マッサージ。オイルを付けた量にもよりますがそのままシャワーでボディを洗いながら頭部を湯気にさらしたあと、丁寧に泡立てたシャンプーで頭皮マッサージしながら洗い流します。
乾かした後の頭皮は1トーン明るい色。綺麗になった頭皮と、程よくしっとりとした髪はふんわり。頭皮とつながったフェイスラインもどことなく上向きに。

そういえば昨夏も洋服のお手入れにローズオットーを使いました。
そのときの様子はコチラ

夏も紫外線や陽射しでダメージを受ける頭皮ですが、冬も寒さで乾燥します。一昨年の冬もコチラ にスイートアーモンドオイルを使ったスカルプケアを書いています。


2012年9月1日土曜日

" GOOD DESIGN AWARD 2005 " and " Hot 55 spas of the world 2006 "〜誕生10年目のブランドが日本初のスパをオープン〜

Today, THANN NATURAL Co.,Ltd. launched a spa "THANN SANCTUARY" on the 26F in PARK HOTEL TOKYO.




"THANN SANCTUARY" オープン前日の昨日、内覧会にて撮影。
ダークブラウンを基調とした落ち着いた色調の中、ナチュラルな植物素材のオブジェがその香りとともにひきたつようです。
地上26階からの眺めも圧巻です。



THANNのロゴが入った商品はこの空間の中で一層引き立ちます。

内覧会でいただいた資料より…
2002年タイで誕生したこのブランドは、現在では世界21か国(タイ、日本、インド、インドネシア、ベトナム、台湾、シンガポール、マレーシア、中国、モンゴル、香港、ブルネイ、オーストラリア、フィンランド、スウェーデン、フランス、ロシア、グァム、カナダ、メキシコ、ポーランド)に70カ所の店舗、スパを展開しています。

日本では2005年、ラポルト青山にコンセプトショップをオープン。そのアーバン&モダンなデザイン性とナチュラルな植物素材を活かしたジェンダーフリーな汎用性は当時から日本でも注目を集め、東京では唯一のデザインホテルであるパークホテル東京にて全室アメニティ製品として採用されました。この年、そのブランドアイデンティティが評価され、ASEANセレクションにおいて、グッドデザイン賞受賞。




落ち着いたデザインの空間に調和するセラピストの服装も、まさにホスピタリティの大切な要素。2006年には、米国の権威ある旅行誌コンデナント・トラベラーで"Hot 55 spas of the world" に選出されています。

タイ本国でも7週間の研修を受けてきたというセラピストによるトリートメントメニューは、古今東西の癒しの技術が巧みに盛り込まれたユニークなものになっているそうです。すでに初日から予約がフル状態の日が続いているようですが、私もそのうちに訪れたいと思っています。

参考情報として…
オープンのニュースを受けて書いた8/18のブログはコチラ