2016年8月30日火曜日

絶対的存在という名の白・Carven L'Absolu


カルヴェン ラプソリュはカルヴェンの新作フレグランス。
日本では8月31日に発売予定。
その香りはクラシカルでありながら、驚くべき強さを私に感じさせる。
白。絶対的存在であるがゆえ、エレガントであらねばならない。



Carven L'Absolu de Carven est un nouveau parfum
qui sera lancé le 31 août au Japon.
Son odeur à la fois classique et a l'intensitè surprenante, à mon avis.
Le blanc. Une présence absolue, c’est pourquoi elle doit être élégante . 


上記のブランドサイトによると、カルヴェンのこれまでの香りの中では最も強度をもつ、とのことだが、その強さとは果たしてどのような強さだろうか。私にはまず第一印象のインパクトに感じられ、皮膚にのせてみたくなる衝動を抑えられなかった。余韻を音楽のようにじっくりと聴いてみたくなる香りである。
上記Fragrantica フランス語版によると
イタリア産マンダリン、マダガスカル産イランイラン、
エジプト産ジャスミンやイリス、チェべローズ、
インドネシア産パチュリ…などの香料名が見られる。

香調はフローラルオリエンタルシプレ。
調香にはフランシス・クルジャンが携わったとのこと。


情報提供
ブルーベル・ジャパン株式会社
化粧品・香水事業本部
カフェデパルファム http://cafedesparfums.jp


…écrit par 《SAWAROMA 》à Tokyo.


2016年8月26日金曜日

明日より公開の『ティエリー・トグルドーの憂鬱』に向けて・VINCENT LINDON の魅力



代官山蔦屋書店で先週来、『ティエリー・トグルドーの憂鬱』(明日8/27より公開)のポスター展示が行われていた。主演のヴァンサン・ランドンや監督のステファヌ・ブリゼの過去作も紹介。
これまで私は彼の出演作(日本未公開のものも多い)を鑑賞することを通して応援してきた。その彼が日本でもこのように脚光を浴びる機会を得たことが嬉しい。


『ティエリー・トグルドーの憂鬱』
原題は《LA LOI DU MARCHÉ》。直訳すると「市場の法則」。
本国フランスでは100万人が観たという。この社会派ドラマである本作に主演することにより、2015年カンヌ国際映画祭、2016年フランス・セザール賞において主演男優賞W受賞したヴァンサン・ランドンの魅力を紹介してみたい。


VINCENT LINDON (ヴァンサン・ランドン)。
私は20代の頃、彼が初めて主演した映画を観てその表情の豊かさに驚いた。
この人の眼差しや表情は、時に深いフランス語の台詞を見事に体現していたし、当時28才の彼が、少年のようなひたむきさと成熟した大人の優しさを香らせていたことも記憶に残っていた。以来…彼の出演作を探し続けることになる。

これまで私が《SAWAROMA》で綴ってきた記事の中で、彼の出演作に触れながらその魅力を紹介しているものが以下の4本。

キアラ・マストロヤンニからヴァンサン・ランドンへの回想」/SAWAROMA /2013,10,29
(日本未公開の『Les Salauds』紹介))

「立冬・半年先の新しい香りと映画の中のブルーと」/SAWAROMA/2013,11,7
(邦題『ガスパール〜君と過ごした季節』紹介)

「"Quelques heures de printemps"は「人生に必要な言葉を交わせるか」を問う映画」
/SAWAROMA/2013,12,21(邦題『母の身終い』鑑賞記)

「『友よ、さらばと言おう』(MEA CULPA)/フランス映画祭2014」/SAWAROMA / 2014,6,29


彼へのインタビュー記事を読むためにフランス語の辞書を何度も引いたことを思い起こす。極めて深く物事を考えているゆえに慎重に言葉を選んで表現する人であることも感じられた。それゆえに作品中の表現でも言葉に頼ったりしない。その行動はいつも印象を残す。装い、眼差し、表情の変化、全身の動き方…全てに込めている。観る側の想像力が大いに刺激されるのだ。

今回の『ティエリー・トグルドーの憂鬱』では、現実に真っ向から挑む男性を演じるようだ。憂鬱という日本語の漢字は重い。重いだけに乗り越える価値があるはずで、今を生きる現代人へのエールになるのではと期待。明日からの公開を楽しみにしている。


公開に向けて、ヴァンサン・ランドンへの素晴らしいインタビュー記事が映画関係者の方々から発信されている。そのほんの一部ではあるが、斎藤香氏の記事と杉本穂高氏の記事2本をご紹介したい。

「現代のヒーローは権力にNOと言える人」フランスで100万人が見た映画『ティエリー・トグルドーの憂鬱』主演男優に会ってきたよ!/撮影・執筆=斎藤 香( c ) Pouch

カンヌで男優賞受賞のヴァンサン・ランドンインタビュー!
その抑制的な芝居の魅力とは/杉本穂高
https://filmaga.filmarks.com/articles/849/カンヌで男優賞受賞のヴァンサン・ランドンインタビュー!その抑制的な芝居の魅力とは


次回作では彫刻家のロダンを演じるために髪を短くしたというヴァンサン・ランドン。このヘアスタイルと面差しから、20代で彼が若き警官役としてほんのチラリと出演したときの表情を思い起こしてしまった。年齢を重ねながらも失わない自由な心を感じた。……まずは明日からの公開作が盛況となりますように。


東京にて、《SAWAROMA》より。


L'Amour est Bleu /Ritsuko Endo (恋は水色/遠藤律子ピアノトリオ)



Album title is the name of my favorite song. 《L'Amour est Bleu》.
How this melody is reborn ?   By what rhythm ?  By what timbre?  
I imagine comfortable sounds that change rhythm and timbre.

L'Amour est Bleu (恋は水色)。私の好きな曲がタイトルに。
あのメロディがどう生まれ変わる? どんなリズムで?音色で?
オリジナルとは違う心地良い音を想像。


「本日発売!」2016.8.24/菰口賢一DIALOG
http://www.komoguchi.net/2016/08/post-10e0.html

「L'amour est bleu」/
Discography/ジャズピアニスト遠藤律子オフィシャルサイト
http://www.endoritsuco.com/disc/lamourestbleu.html


知人でもある菰口さんのブログで発売を知り、翌日購入。
昨夜から何回聴いたことか。

アルバムヴィジュアルそのままのイメージです。
明るく軽やかな水色、さながらの音の世界。

素晴らしく軽やかで、メロディアスで。
楽しくなってきます。

「恋は水色」は、1967年ユーロヴィジョン・コンクール第4位となった曲。当時はギリシア系の女性シンガー、ヴィッキー・レアンドロスが歌っていました。作詞はピエール・クール。作曲はアンドレ・ポップで、ジュリエット・グレコに曲を提供したりシャンソン歌手との付き合いも多かったとか。この曲が大ヒットになったのは1968年、アメリカにおいてのこと。《Love is blue 》としてポール・モーリア指揮による華麗なストリングスの調べが好評を得たそうです。
…『シャンソンで覚えるフランス語-2』大野修平 著/第三書房 p43 より…

嬉しかったのは、「恋は水色」を聴きながらいつも心の中で刻んでいた16ビートが、このアルバムでリアルに聴けたこと。最初にピアノで静かなメロディラインの紹介があり、その後ベースとドラムが絡みながらつぎつぎとイメージを変えていくのです。

その他、ベートーベンの「月光ソナタ」も荘厳さはそのままに、明るい月明かりの下で踊りたくなってきそうなリズムにアレンジされていますし、「アダージョ」も前半ジャジー、後半はスリリングなビートのキューバラテンのリズムへ。

遠藤律子さんの生演奏は、昨秋菰口さん主催のイベントで拝聴したことがありますが、ほんとうに楽しそうに演奏されるお気持ちが伝わってきて、周囲の空気も軽やかに明るく変えていらしたのが印象的でした。

残暑厳しいこの季節、il fait lourd!(蒸し暑くて気分も重い!) 
そんなときにこの、爽やかな音楽で
より多くの方々に軽やかな気分になっていただきたいと思います。


東京にて《SAWAROMA》より。



2016年8月24日水曜日

MERRI-MINT SOAP で秋の初めに時間移動


Aujourd'hui encore, il fait lourd. J'ai choisi l'odeur de la menthe.
今日も蒸し暑いです。ミントの香りを選びました。




Le parfum est ce qui nous fait sentir un autre temps, un autre endroit.
Dans le reste de l’été , on se sent un peu l’automne.

香りは私たちを別世界へ連れていってくれます。
夏の終わりに、少しだけ秋を感じて。

……écrit par 《SAWAROMA 》à Tokyo.

2016年8月22日月曜日

デザイナー、Philippe Starckが考える香りの世界観とは?


8月19日。auparfum の記事で知ったニュース。
かつてニナ・リッチの香水ボトルデザインも手掛けたこともある世界的に有名なプロダクトデザイナーが、自身の香水ブランドを立ち上げる?

記事から一部引用したフランス語部分*~*を私の捉え方で
日本語**~**に置き換えてみることにします。
特に、スタルクが香水を考えるにあたり述べている「」は、常々香りとは
どういうものかと考えている私の思考にも繋がり、こうした内容を言語化
した彼に改めてデザイナーとして敬意を感じています。



**
建築・インテリアを中心に様々なプロダクトを手掛ける世界的に有名なデザイナー、フィリップ・スタルクが9月に彼の香水ブランド「スタルク・パリ」を立ち上げる。
スタルク・パリ初の香水3種は、コンセプチュアルな詩のように着想されている。
「トレンドなどのようなものから解放されること」、
「無形のものをつくる、抽象化を探求する、見えないものを可視化する、空気を揺らめかせる、生活を彩る、魔法のような繋がりを創る、詩に没頭する、それらが、香水を通して自らに課した挑戦だ」
スタルクはこのように明言する。
**

Designer et architecte d’intérieur de renommée internationale, Philippe Starck lancera à la rentrée sa marque de parfums, Starck Paris. 
………
Les trois premiers parfums de Starck Paris ont été conçus comme des poèmes conceptuels, « affranchis des tendances ». « Travailler l’intangible, explorer l’abstraction, rendre visible l’invisible, mettre l’air en vibration, colorer la vie, créer des liens magiques, s’immerger dans la poésie, sont les défis que je me donne à travers le parfum » affirme Philippe Starck.
……
Citation de cet article↓
Le design olfactif de Starck Paris / par Clara Muller / le 19 août 2016
http://www.auparfum.com/le-design-olfactif-de-starck-paris-parfums-3278



英文記事ではこちらを。↓

Philippe Starck to launch perfume collection /dezeen/
August 22, 2016

Philippe Starck launches "Parfums Starck Paris"/ Shatricia Nair/ August 18, 2016 
http://www.luxuo.com/beauty/philippe-starck-launches-parfums-starck-paris.html


そして、フィリップ・スタルクがいかなるデザイナーかについて、日本語の記事も添えたいと思います。

モダンデザインの巨匠"フィリップスタルク"と☆その代表作☆/2015年2月22日
http://www.kurashiru.com/15968/


東京にて、《SAWAROMA》より。




2016年8月19日金曜日

再掲「ボーボリ庭園とMon JASMIN NOIR L'EAU EXQUISE」/ 2013,1,29

☆以降は、2013年1月29日にsawaromaブログ記事として投稿したものです。こちらで紹介の本の完成に携われた恩師と先日再会できたことで、改めて御紹介したく再掲(一部修正加筆)します。
なお、当時の記事では写真が見られなくなっているため、写真のみ新たに掲載いたしました。




「ボーボリ庭園とモンジャスミンノワール・ローエキスキーズの香り/2013,1,29」
http://sawaroma.blogspot.jp/2013/01/blog-post_29.html


先日、文化学園大学での
「ファッションとアロマ」今期最後の講義にて
2012年発売のフレグランスを数点紹介。

心地よい、と好評を得たのが
昨年春に発売されたブルガリのモンジャスミンノワール・ローエキスキーズ。

よく晴れた日に清々しい空気の中を植物をながめたりしながらリラックスして歩いているときのような気分になれるのが嬉しく、私は季節を問わず楽しんでいました。
さわやかなトップノートと残り香の上品な清楚さが、初めて会う人との緊張感もほぐしてくれるため、ここ数ヶ月は仕事での打合せの場でも活用。

そしてこの香りは
イタリアはフィレンツェにあるボーボリ庭園の
イメージにインスパイアされてつくられたということを知りました。

フィレンツェといえばかつて訪れた忘れられない街。
当時は庭園散策まではできませんでした。
はっきりと憶えているのはヴェッキオ橋の上から見た街の色彩。
この香りのイメージのような素敵な庭園があったなんて。

どんなところだろう、と書棚からこの本を手にとりました。





私の中学時代の恩師である美術のA先生主宰「アトリエビーナス」さん、
つまりA先生の著書。美大志望の学生さんと毎年イタリアに研修ツアーに
同行していたご経験が生かされた一冊。あたたかいタッチのイラストを
描いているのも「アトリエビーナス」出身のイラストレーターさん。
2008年に発刊されました。私が編集メンバーを務める香りの専門誌でも
ご紹介させていただいています。


「ボーボリ庭園」発見。86ページ。

…14世紀に建てられたピッティ宮殿の後方に広がるイタリア式の広大な庭園。
古代ローマやルネッサンスの彫刻が多く置かれ、人口の洞窟やヴィオットローネ(松と糸杉の並木道)、イゾロット広場(池に囲まれた島のある広場。オレンジやレモンの木が植えられていて中央には噴水あり)、衣装美術館、磁器美術館などがある。公園は奥に行くにつれて高くなっているので、見晴らしの良い場所が数カ所あり天気の良い日にゆっくりまわりたい場所…(本文より引用しています)

次回フィレンツェに行くなら是非こちらを訪ねたいと思います。
モンジャスミンノワール・ローエキスキーズの香りの記憶とともに。



モン ジャスミン ノワール ローエキスキーズは現在も人気の香りとして健在です。


2016年夏、イラストガイドブックの2冊目として新刊もデビューです。

『地中海の光に輝く 南イタリア イラストガイドブック
世界遺産の街をめぐる旅』/メイツ出版
http://www.mates-publishing.co.jp/?p=20976




2016年8月17日水曜日

富山もよう展/ Design exhibition of "Toyama's pattern"



富山もよう展
ー富山を誰かに贈るとしたら、こんなもようで包んでみたい。ー
会場:D&DEPARTMENT TOYAMA
日時:2016年07月02日(土) - 2016年08月31日(水)10:00〜19:00
入場料:無料

Design exhibition of "Toyama's pattern"
ーIf I give something of "Toyama" to someone ,
 I'd like to wrap it in such a pattern like this. ー
At D&DEPARTMENT TOYAMA,
from July 2 to August 31,2016 , 10:00 a.m.-19:00.
Admission is free of charge.




富山の宝物がテキスタイルデザインで表現されました。
手がけたのはテキスタイルデザイナーの鈴木マサルさん。
2014年8月の北日本新聞130周年ラッピングがきっかけで始まった
「富山もようプロジェクト」。
デザインモチーフとなったのは
立山連峰、シロエビ、水、ガラスアート、五箇山合掌造り、
海鮮、そして雷鳥。

Treasures of the Toyama were expressed in textile design
by Mr.Masaru Suzuki, textile designer.
Kitanippon newspaper's 130 anniversary wrapping in August 2014
started "Toyama's pattern design project ".
Design motifs are Tateyama Mountain Range, white shrimp, water, 
glass art, Gokayama Gassho mountain, seafood, and Thunderbird. 



D&DEPARTMENT TOYAMAは富山県民会館1階。
富山城址公園の隣にあります。

D&DEPARTMENT TOYAMA is on the first floor
of Toyama-Kenmin Hall beside Toyama Castle Park.


富山のイメージを視覚化。面白い試みです。
It's an interesting attempt to visualize the image of Toyama. 

かつて私が大学の講義で試みた「香りの視覚化」を回想しました。
 recalled the attempt of visualizing aroma once I've tried in the course of an university.

18 visual works from 12 kinds of aromaー 文化学園大学 けやき祭

http://sawaroma.blogspot.jp/2012/05/18-visual-works-from-12-kinds-of-aroma.html



…written by 《SAWAROMA》at Tokyo.


参考情報/Reference information
北日本新聞社が新聞史上初めて4日間連続ラッピング紙面/電通報
http://dentsu-ho.com/articles/1506



テキスタイル獣道/鈴木マサルさんブログ
http://ameblo.jp/ottaipnu/entry-12176828361.html






2016年8月15日月曜日

TOYAMA GLASS ART MUSEUM / 富山市ガラス美術館


現代ガラスアートを中心とする
富山市ガラス美術館。
2015年8月に西町再開発ビル「TOYAMAキラリ」に開館しました。

Focusing on contemporary glass art, 
“Toyama Glass Art Museum” was opened in August 2015,
 in the redeveloped “TOYAMA KIRARI” building in Nishicho.
For more information, click here ⇩



以下3点の写真は
6階グラス・アート・ガーデン(撮影可能エリア)にて。
現代ガラスの第一人者、デイル・チフーリ(Dale Chihuly)氏の工房
「チフーリ・スタジオ(Chihuly Studio)」
が制作するインスタレーション作品(空間芸術)の一部です。




I took these 3 photos in the "Glass Art Garden"
where an installation (spacial art) made by 
Dale Chihuly’s Chihuly Studio is put in place.
Dale Chihuly is a leading figure of contemporary glass.



建築デザインを担当した隈研吾氏によれば
「室内を大きな斜めの光の筒が貫いています。南から
射す太陽の光を、めいっぱい地面まで導き、建物全体を
キラキラさせるために、この角度をきめました。
この光の筒のまわりに、富山産の杉の板、ガラス、鏡が
並んでいて、光をやわらかく反射させ、
建物の中はあたたかく、やさしい光で満たされます。
まるで森の中にいるような体験です。」





According to Kengo KUMA 
who was responsible for architectural design,
"Large, slanted cylinders for light penetrate into the interior. 
Because the light of the sun shining from the south 
is guided directly to the floor, the whole building is made to shine, 
which is why this angle was chosen.
 Lined up around these light cylinders are cedar boards, glass, 
and mirrors produced in Toyama that softly reflect the light, 
warm the inside of the building, and fill it with soft light. 
It’s an experience like that of being in a forest."
(For more information, click here )⇩


私は20代の頃に、現代ガラスアートのギャラリーで
仕事をしていたことがあります。
毎日違う光、違う角度から眺めるガラスに魅力を感じました。
透明な水、シャープな山の陰影、豊かな自然の中の色…
富山で生まれた美の象徴のようなガラスアートです。

When I was in my 20s, l had worked in contemporary glass art gallery.
Every day, different lights and angles made me feel charm of glassworks.
Transparent water,  shadow of the sharp mountain, and colors in rich nature.…
the glass art is such as a symbol of beauty born in Toyama. 

     …written by 《SAWAROMA》at Tokyo.

    2016年8月14日日曜日

    KANAZAWA・ 湯涌温泉とひがし茶屋街


    From JR Kanazawa station, about 50 minutes by bus,
    YUWAKU-onsen.

    金沢駅から路線バスで約50分、湯涌温泉。

    湯涌温泉観光協会
    http://yuwaku.gr.jp/?page_id=85






    The Higashi-chaya district
    located on the right bank of the Asanogawa River, 
    about 24-walk-minutes from JR Kanazawa Station.
    This district consists of teahouses 
    built between the late Edo and Meiji periods.

    浅野川の右岸に位置するひがし茶屋街は
    金沢駅からおよそ徒歩24分。
    江戸時代後期から明治時代にかけて建てられた茶屋が
    立ち並んでいます。







    I would like to visit here again, in another season.
    違う季節にも再訪したいものです。

    …written by 《SAWAROMA》.

    2016年8月11日木曜日

    L' envol blanc par Repetto・インスピレーションは白鳥の湖から


    L' envol blanc、
    白鳥の湖からのインスピレーションによる、レペットの新作フレグランスです。
    この香りから受けたイメージを私は一つの写真で表現しました。
    デリケートで軽やかで…きらめく光を受けた一瞬。


    L' envol blanc,
    C'est le nouveau parfum de Repetto qui s'inspire du Lac des Cygnes.
    Par une photo, j'ai exprimé l'image que j'avais de ce parfum.
    Délicat et léger… au moment où la lumière chatoyante.

    参考情報 / Informations de référence

    「レペット」フレグランスチャリティープログラムをスタート
    /AFP/ 2016. 8.9
    http://www.afpbb.com/articles/-/3096896?act=all

    Repetto-L'envol Blanc / Prime BEAUTÈ/ 6 juin 2016
    http://www.prime-beaute.com/repetto-lenvol-blanc/



    これまでのレペットによるフレグランスの中で
    私がこのブランドに感じていたイメージに最も近い香りです。
    軽やかでしなやかな靴…
    優雅な動作を導く繊細な立体感の服…
    今回の香りとまさに合致しています。
    バレエの世界を伝える香り、それは
    人間の身体とその動きの美しさを導いてくれるのかもしれません。


    …東京にて、《SAWAROMA 》より。


    2016年8月9日火曜日

    カカオティー at《green bean to bar》・目黒川沿いのカフェにて




    カカオティー。まさにチョコレートの香り。
    全く甘くない、さっぱりとしたお茶です。
    原材料は? マダガスカル産カカオ豆のみ。

    Le thé de cacao.  Exactement le parfum de chocolat. 
    C'est un thé rafraîchissant, qui n’est pas du tout doux.
    Son ingrédient ? Des fèves de cacao de Madagascar, seulement.



    とあるカフェにて初めてこのお茶をいただきました。
    J'ai bu ce thé pour la première fois dans un café.



    素敵なケーキたち。
    Il y a beaucoup de beaux gâteaux.



    エントランス。壁の色は淡いブルー。
    L'entrée. Sa couleur des murs est bleu pâle.

    green bean to bar
    http://greenchocolate.jp




    目黒川。
    夏の光を反射した水面。
    そして樹々の緑陰。
    川に沿って歩き、このお店を見つけました。


    La rivière Meguro. 
    L’eau reflétait la lumière de l’été. 
    Et à l’ombre des arbres. 
    En marchant le long de la rivière, j’ai trouvé ce magasin.




    …écrit par 《SAWAROMA》à Tokyo.



    2016年8月6日土曜日

    探求者67年の物語・『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き』



    『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密   天才の挫折と輝き』
    著者 / コスタンティーノ・ドラッツィオ    訳者 / 上野 真弓
    発行 /  株式会社河出書房新社





    ついに7月末、日本語版発刊。
    以前から楽しみにしていた一冊。
    ローマ在住32年である訳者の上野氏いわく
    「これは、物語のように綴られた美術エッセーである」。
    そして、著者いわく
    「彼の人生は、常に新しい目標のために前進することの繰り返しだった」。
    彼の作品に未完のものが多いのも腑に落ちる。

    約一週間をかけてゆっくりと読み進めた。
    まさに彼の物語。his story が historyの語源であることに納得する。
    多く登場するイタリア人の長い名前はなかなかすぐに覚えられず、著者が巻頭にまとめた登場人物を何度も参照した。最初にレオナルドの能力を見出すのは父親であるが、そのあとの流れが当時の時代背景と共に感慨深い。妥協せず好奇心を優先する彼は幾たびも挫折を伴いながらパトロンを変え、場所を変え、観察と試行錯誤に明け暮れる。

    そんな彼の考察が絵画作品にどのように反映されたか、
    巻頭の絵画作品の写真を何度も見返しながら考えさせられた。
    そして、人体を30体以上も解剖してその構造と機能の関係を
    探究したといわれる彼が晩年、ローマ滞在中の手稿に書いた
    「もし健康でいたいなら、この規則を守れ。…」
    で始まる短詩も実に興味深い。

    レオナルド・ダ・ヴィンチ。
    もうすぐ没後500年を迎える。
    幼少期に愛読した「世界名作全集」に登場した伝記の中で、特に忘れられないインパクトを私に残してくれたのはこのレオナルドだった。
    人体の解剖に没頭したり、空中飛行の研究をしたりとその探究心は尽きることがない様子が綴られており、画家であるという前に一人の好奇心旺盛な観察者、探究者としての魅力にあふれていた。小学生の私の心に「人間というものは、ここまでできる可能性がある」とエールを送られたような気がしたことも憶えている。

    大人になってから読んだ香水の歴史の本の中で、レオナルドがオレンジ花の芳香成分を油脂に吸着させて得る方法を試みていた、という記述を見つけたときも、まさに彼らしい探求の一例だと納得していた。


    少なくとも私には宝物の一つになるだろう一冊。
    著者、訳者、そして
    1452年から1519年まで生きたレオナルド・ダ・ヴィンチに感謝を込めて。
    26歳のときに訪れたミラノとフィレンツェを
    この本を読んだ上でいつかまた訪れたい。

    …東京にて、《SAWAROMA》より


    2016年8月5日金曜日

    朝の光と夜の輝き・デュオの香り/ Petit Matin et Grand Soir par Maison Francis Kurkdjian Paris



    Un nouveau duo de parfums par Maison Francis Kurkdjian Paris,
    Petit Matin et Grand Soir.

    メゾン フランシス クルジャン パリより新しいフレグランス・デュオ、
    プティ マタン とグラン ソワール。



    Tout d'abord, 
    j'écris deux scènes que je me sentais de chaque parfum,
    avec mon impression de Paris dans ma mémoire.

    まずはそれぞれの香りから私が感じた二つのシーンを綴ります。
    私の記憶の中のパリの印象とともに。


    朝のひととき(Petit Matin )

    乾いた空気。
    少しずつ光を帯びてくる空。
    新しい好奇心に満たされる朝のひととき。
    白いシャツの襟元の上には笑顔。

    L’air sec. 
    Le ciel porte une lumière peu à peu. 
    C'est un petit matin rempli de curiosité nouvelle. 
    Mon sourire sur le col de la chemise blanche.


    長い夜(Grand Soir)

    濃紺の夕空。イルミネーションの暖かな色。
    長い夜が始まる。
    装いも夜の色。
    柔らかでなめらかな質感のドレス、忘れられない夜のために。

    Le ciel bleu foncé. La couleur chaude de l’éclairement. 
    Une longue nuit commence.
    Les vêtements sont de la couleur de la nuit.
    La texture douce et lisse de la robe, pour une soirée inoubliable.

    プティ マタン(朝のひととき)とグラン ソワール(長い夜)…パリの光。
    Petit Matin et Grand Soir… les lumières de Paris.




    Petit Matin /Maison Francis Kurkdjian Paris (en français)
    http://www.franciskurkdjian.com/petit-matin.html

    Grand Soir /Maison Francis Kurkdjian Paris (en français)

    上記フランス本国サイトの説明では
    それぞれに使用された主な香料も記されています。



    このフレグランスデュオに関しては
    時間の経過にともなう繊細な変化と
    いつのまにか柔らかな光に包まれているような香りの漂い方を
    体感する価値があると思います。
    私はラストノートでこのフレグランスの素晴らしさを感じました。

    クルジャン氏が来日時にお姿を拝見したことがありますが
    かつてバレエをされていたことを彷彿とさせる
    優雅な立ち姿や
    夢を追い求めるようなロマンティックな眼差しは印象的でした。
    彼の作品にはそうした優雅さやロマンをいつも感じます。

    メゾン フランシス クルジャン/カフェデパルファムhttp://cafedesparfums.jp/brand/MAISON_FRANCIS_KURKDJIAN/


    パリの光、朝と夜。
    つかのまの清々しさとゆっくりと深まる華やかさ。
    季節を問わず、大切にしたい時の流れ。
    日本では、2016年10月1日(香水の日)に発売予定です。


    …盛夏の東京にて、《SAWAROMA》より。



    情報提供
    ブルーベル・ジャパン株式会社
    化粧品・香水事業本部
    カフェデパルファム http://cafedesparfums.jp


    2016年8月3日水曜日

    夏果/Des fruits d’été/Fruits in the summer




    プラム/Prune/Plum


    いちじく/Figue /Fig


    ブルーベリー/Myrtille/Blueberry



    お気に入りのフルーツたち。毎朝感謝。
    Ce sont mes fruits préférés, tous les matins, merci !
    These are my favorite fruits, every morning, thanks!


    …by 《SAWAROMA》at Tokyo.




    2016年8月2日火曜日

    SHAY & BLUE・2012年ロンドン生まれのBoutique Perfumery



    まず魅かれたのはそのボトルカラー。
    主要プロダクトのボトルカラーはスモーキーブルー。
    次に魅かれたのは各フレグランスの名称。
    「ブルーベリームスク」「ウォーターメロン」… 素敵。
    web上の香りのフォーミュラ拝見。
    各素材の配置、組合せが面白いのです。

    2012年、ロンドン生まれの香水ブティック「SHAY & BLUE」。
    経験豊かなクリエイティブディレクターの Dom De Vettaと
    モダンでユニークな香りを創る才能を持ったパフューマー
    Julie Massé によって創設。




    First I was attracted to the bottle color .
    Main product bottle color is smoky blue. 
    Then I attracted the name of each fragrance. 
    《Blueberry Musk 》, 《Water melon》…?  How nice .
    I read these formulas on the website. 
    The combination and placement of each material are so interesting!

    In 2012,  the  boutique perfumery of London,《SHAY & BLUE》 
    was born by  Dom De Vetta, a experienced creative director 
    and Julie Massé a perfumer who has a flair for creating modern, 
    unique scents.




    ニューヨークにLE LABO、
    ブエノスアイレスにFUEGUIA 1833 、
    そしてロンドンにはSHAY & BLUE。
    21世紀のニューウェイブ。
    貼られた動画も要チェック。

    CREATED BY PROFESSIONALS/ SHAY & BLUE
    http://www.shayandblue.com/our-creators


    経験豊富なクリエイティブディレクターが
    自由な発想と確かな技術で香りを表現できる才能に出会い、
    さらにファッションの世界で磨かれた視覚表現を活かすスタイリストの協力を得て。

    ロンドンを訪れたら必ず立ち寄ってみたい場所です。

    …written by 《SAWAROMA》at TOKYO.