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2021年2月18日木曜日

20世紀生まれの名香・今も愛用の4香を振り返る




Parmi les parfums que je me mets encore, il y en a quatre qui sont nés au 20e siècle. 

私が今でも愛用するフレグランスのうち、20世紀に生まれたものが4つあります。


こちらの記事に記したように、20世紀の香りを自分の感じ方から再考したいと思ったのです。




写真は現在も愛用する4点。

いずれの香りにも、時代を超越するミステリアスでロマンティックな魅力があり、クールな表情の中の温かさという二面性が感じられます。それは、今も昔も変わらず私が求めるイメージなのかもしれません。

それぞれの名前にも、直接的ではない、奥深い物語を秘めた抽象的な

麗しさがあります。


写真右上より

Shalimar/Guerlain (1925)

その左下

JE REVIENS par WORTH en 1932


その右側は

こちら、そして

一番下に

diptyque の「PHILOSYKOS」



20世紀後半に生まれた私は、幼少期に祖母の部屋で保管されていた「CHANEL No.5(1921年)や「L’AIR DU TENPS(1948年)等の香りに出逢いました。当時両親が観ていた洋画に登場する人々を想起させるイメージを感じたことを記憶しています。


次に、母が愛用していたフレグランスを知ります。いずれも、彼女によく似合う香りばかりでした。私が自分のための一瓶を買うとしたら、それは、もう少し大人になって、自分が何者であるかを感じられてからにしようと決めていた10代でした。


90年代以降、仕事で「香り」をテーマに調査することとなります。個人的に関心のあった香水についてもその歴史や調香などを学びました。その過程で多くの20世紀生まれのフレグランスを試したものです。20〜30代の私がみずから購入し愛好した中でも特に印象的だったのは、

CABOCHARD/GRÈS(1959年)、

IVOIRE DE BALMAIN/

PIERRE BALMAIN(1979)

SAMSARA EXTRIT/GUERLAIN(1989)、「SHALIMAR EXTRAIT/GUERLAIN(1925)、「DUNE/CHRISTIAN DIOR(1991)

JE REVIENS/ WORTH(1932)など。


上記の中で、私が入手した当初とほぼ同様な香りを現在も購入できるものはほとんど無いかもしれません。特に、JE REVIENS/ WORTHはもう市場には流通していないと思われますが、2021年3月21日までは箱根ラリック美術館での展覧会

にて、体験することができます。


21世紀に入り、改めてその素晴らしさを確認できたdiptyque の「PHILOSYKOS」や、復刻版の「SORTILÈGE/LE GALION」を知り、これらも日々の定番の一つとなります。



2010年にsawaromaブログを開始して以来、多くのフレグランスを記事で紹介してきましたが、改めて振り返ると上記に挙げた香りには特別な想いを持っていたと再確認します。



…écrit par SAWAROMA






2017年11月24日金曜日

ディオールを巡る香りの旅がテーマに・NHK 12月「旅するフランス語 」


NHK テレビ 「旅するフランス語 12月号(Eテレ放送 11/2912/25 )のテーマは、「~南仏の旅~クリスチャン・ディオールを巡る」

フランス語学習者はもちろんですが、南仏に行ってみたい方、そして何よりも香水を愛する方はオンエアをご覧になってはいかがでしょうか。


テキストより11/29放送ページを撮影。



この回では、ディオールの別荘(le château de Dior)を訪ねるようです。


NHK テレビ 「旅するフランス語

12月号テキスト

https://www.nhk-book.co.jp/detail/text-09529-2017.html




テキストを眺めながら読むだけでも、香りを語る重要なフランス語表現をいくつかおぼえられますし、香り自体の知識も深められます。


1213放送の回では、早朝バラ農家訪問、常盤貴子さんによるバラ(Rosa Centifolia)摘み体験が見られるようです。ディオールの香りへのこだわりとして、香水の原点である植物の品質を重視する姿勢が感じられそうです。




2014年秋に、展覧会《ESPRIT DIOR》を鑑賞した時の記事を回想。

http://sawaroma.blogspot.jp/2014/11/esprit-dior.html

クリスチャン・ディオールは装いに香りを不可欠なものと考え、花、特に薔薇を愛したと言われています。

改めて今回テレビを眺めながらその世界を垣間見ることができるでしょう。


花を愛したディオールが残した言葉が、12月号テキストにも載っています。

Après la femme, les fleurs sont les créations les plus divines.

ー花は、女性の次に神聖な創造物だー



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2017年9月28日木曜日

香りの絵葉書・LES PAYSAGES / L'ARTISAN PARFUMEUR


同じ場所に居ながらにして別世界を体感させてくれる、それも香りの魅力の一つ。毎日暮らす場所の匂いはすっかり自分の身体や心にも溶けこんでしまい、自分すらその一部になりかけてしまう倦怠からは、時にリセットを求めたくなる。



昨日ラルチザン パフュームから発売されたばかりの《LES PAYSAGES》(風景)はまさにそんな願望を叶えてくれるフレグランス。フランス北西部ブルターニュ地方の香りと、南東部プロヴァンス地方の香りの二種類。


ラルチザン パフューム 

http://www.artisanparfumeur.jp/special/2017_sep/

http://www.artisanparfumeur.jp




7月の発表会にて


ブルターニュといえば私には、ゲラントの塩、海、ガレットなど色々なものを思い起こす中とりわけ塩の印象が強かった。今回の新作には、この海からの贈り物が程よく香り、エレガントな植物からの囁きもあいまって身につけていて心地よい。この香り単独でナチュラルな風のような印象を大切にするも良し、より強調したいトーンのフレグランスとレイヤリングしても楽しい。



プロヴァンスといえば、映画『マルセルの夏』で想像したさまざまなハーブの香りが浮かぶ。ラヴェンダーを筆頭に。今回の新作に関し、記憶をたどれば、フランスで発売された2016年春に次のような記事を書いていた。

想像の旅へ・Bucoliques de ProvenceL'Artisan Parfumeur

2016,4,29  sawaroma 

http://sawaroma.blogspot.jp/2016/04/bucoliques-de-provencel-parfumeur.html



Bucoliques de Provence はなめらかなラヴェンダーに上品なレザーが香る。インパクトは強く記憶にも残る。シチュエーション、服装との合わせ方次第で使い方のヴァリエーションも増えるはず。



多くのアーティストに愛された場所、プロヴァンス。ちょうど来月からのテレビフランス語講座はこの南フランスが舞台である。旅への想いも

高まるかもしれない。


NHK テレビ 旅するフランス語

201710月~ 

https://www.nhk-book.co.jp/detail/text-09529-2017.html



東京にて、sawaroma より。