2019年4月28日日曜日

イタリア映画祭2019始まる〜『盗まれたカラヴァッジョ(仮題)』(Una storia senza nome)鑑賞




427から始まった、イタリア映画祭2019

http://www.asahi.com/italia/2019/works.html

Jai vu Una storia senza nome》, au Festival du film italien , qui a commencé aujourd'hui.  Brabo!!




初日の午後、『盗まれたカラヴァッジョ(仮題)』を鑑賞。原題の直訳は『名前のない物語』です。「名前のない」とは、実はこの作品の重要なキーワードの一つでもあります。著名な映画脚本家とそのゴーストライターが登場。匿名性の意味や、クリエイションを通じて人間が成したいこと、大切にしたいことは何なのかを考えさせられます。実話をベースにしたサスペンスを想像して観たのですが、期待以上の面白さ。脚本が素晴らしく、記憶に残ったフレーズ多数。上映後の監督への質疑応答が終わる頃、嬉しいニュースが届きました。この作品は来年、恵比寿ガーデンシネマでの公開予定が決まったとのだとか。

会場では他の作品を観た知人にも遭遇。印象深い作品で良かったと笑顔でした。今年で19回目のイタリア映画祭。年々来場者が増えているように感じます。東京では5/4まで、大阪では5/1819日の開催。今年も多くの方々に鑑賞されますように。映画を通じて今を感じ、考えるきっかけとなりますように。


東京にて、sawaroma 

écrit par SAWAROMA à Tokyo.





2019年4月27日土曜日

新緑の風に・diptyque Eau de Minthe




緑の季節、ディプティックよりオードパルファン オー ミンテ新発売。その前夜、丸の内二重橋スクエアのショップでのパーティーにて。

https://www.marunouchi.com/tenants/10077/news/12619.html

diptyque Eau de Minthe est sorti le 26 avril. A diptyque Marunouchi, Tokyo.



ディプティックでは、パリの本店より香りごとに包装紙のカラーが指定されているそうで、日本では丸の内や青山などの直営店にて購入時に包装されます。今回の新作の色はこちら。モダンで静謐なベースに、涼やかに香る緑を期待させます。



ミントという植物のもつデリケートな清涼感が、力強い大地の土の温もりと花の優雅な囁きに調和。新緑の空気に一陣の爽やかな風として溶け込みそうです。




同じくディプティックのオーローズとレイヤリングしても綺麗に香ります。この機会に改めて様々なラインナップを試してみたくなるでしょう。

http://www.gpp-shop.com/shop/g/g2150018/





ディプティック青山店では、オードミンテ発売を記念してイベントが開催されているようです。詳しくはディプティックFacebook ページをどうぞ。https://m.facebook.com/events/diptyque/diptyque青山-ミントショップイベントのご案内/411480566072621/


ディプティック 本国ウェブサイト

https://www.diptyqueparis.com/en_eu/#close


東京にて、sawaroma 

écrit par SAWAROMA à Tokyo.




2019年4月25日木曜日

フレグランスも充実・ラリック銀座店 リニューアル オープン4/26




ラリック銀座店 リニューアル グランドオープン2019,4,26 に先がけて、お披露目会にうかがいました。https://lalique.jp/



新しいコンセプトは《My First LALIQUE(マイ ファースト ラリック)》。五感で楽しみながら体感できる銀座のランドマークへ生まれ変わります。たしかにガラスの美しさはまず光、音、香り、味、そしてそのひんやりとした触感とともに、忘れられない体験を記憶に残すものです。



香りが大好きな方々にも嬉しいフレグランスのラインナップ。1992年の発売以来25年以上世界で愛された「ラリック ドゥ ラリック」は満を持して2019410日より発売。優しいフローラルムスクの香りです。



ラグジュアリー・フレグランスライン《レ コンポジシオン パフュメ》からは、新たに3種のみずみずしい香りが新登場。好きな色から手にとってお試しを。



これからの季節にもぴったりの爽やかな、"LINSOUMIS「ランスミ」はメンズのカテゴリーに入れられてはいますが、この軽やかで上品なアロマティック・フゼア・ウッディの香りはジェンダー問わず好まれそうです。



フレグランスについては、ボトルやネーミングに魅かれたものから自由に試す喜びを満喫していただきたいものです。《モン プルミエ クリスタル》は3種




ルームディフューザーやキャンドルも様々な香りが揃っています。GINGEMBRE とは生姜のこと。スッキリとスパイシーな爽快感。





1階には、フレグランス、ジュエリーなど豊富なギフトアイテムもラインナップ。ラリックのプレシャスなワインも購入できるのです。2階では、ラリックが現代芸術アーティストとコラボレーションしたアート作品、ファインジュエリー、インテリアを堪能できます。


かつて箱根ラリック美術館で何度もながめた「つむじ風」のモチーフがカラフルな色彩のアイテムになっていたり、“LINSOUMIS”「ランスミ(逆らう人)」のフレグランスボトル側面にあしらわれていたり大好きなラリックの世界と新鮮な再会が出来たことを嬉しく思います。


東京にて sawaroma より



2019年4月20日土曜日

8番目の新作香水は"Casablanca"・Whitte <ウィッテ>より



Whitte <ウィッテ> https://whitteinc.com 新作香水 "Casablanca" 発表 / 試香会 (渋谷のTrunk  Hotel 1F にて)を4/19午後訪問。華やかなカサブランカの清楚な輝きが香る空間にて一時を過ごしました。





Whitte 代表、白石小百合氏がカサブランカのごとくお迎えくださいました。特に日本で好まれる花の一つでもあり、独特な芳香を特徴とするこの花をどのようなイメージで香りにも表現されたのかと非常に興味深く、早速ムエットにスプレーいただき、鑑賞。 第一印象はどことなく懐かしく、清らかです。白の大輪の花びらが輝く一瞬を想像。本物の花の匂いが持つ粉っぽい重さよりも澄んだ透明感が強調されています。






Whitte <ウィッテ> 2017年に本格スタートした無国籍のような "Made In Japan Brand "。男女の立場を取っていないマチュアな世界観と、"Discrete Luxury" を体現した ニッチラグジュアリーフレグランスを提供しています。今回の新作と合わせて全8種の香りのプロフィールは、公式サイトのProducts にて参照できます。19日発表会会場ではジュエリーや香りを飾るためのフラワーボックスも展示。母の日の贈り物にも素敵です。


Whitte <ウィッテ> 香水のお取り扱い情報です。

常設のお取り扱い:

伊勢丹新宿店 メンズ館 レジデンスフロア 、または伊勢丹オンライン

期間限定ショップ(予定)

● NEWoMan SHINJUKU M2 / 422日〜56

● MARUNOUCHI ISETAN SALONE / 612日〜72

● MATSUYA GINZA / 717日〜30

ホテル/バー

● KANAYA RESORT HAKONE など


東京にて sawaroma より


 

2019年4月16日火曜日

新たにPARFUMS DE COLOGNE/LOUIS VUITTON・ ボトルは太陽・緑・水の色



それぞれのボトルカラーの上に、3つの新たな香りの名前。この3色を眺めただけでもう気分は夏。太陽、緑、水の色の順に香りを試しました。

Au dessus la couleur de chaque flacons de parfum,  3 nouveaux noms de parfum. En regardant ces 3 couleurs, je me sens déjà en été.  J'ai essayé le parfum dans l'ordre des couleurs du soleil, du vert et deau.




それぞれの香りへの私の第一印象SUN SONG》は、きらめく光。《CACTUS GARDEN》は、緑陰からのそよ風。《AFTERNOON SWIM》は、ゆったりと揺れる波。

Ma première impression de chaque parfum ... SUN SONGest une lumière étincelante.  CACTUS GARDEN est une brise de l'ombre verte.  AFTERNOON SWIM"est un rythme des vagues douces .



ブランド公式サイトより

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/stories/colognes#

コロンの軽やかさとパルファムの深い余韻を併せ持つ新作3種。いずれもラストノートの柔らかな存在感が見事です。特に私はCACTUS GARDEN》のラストノートの面白さに数日浸りました。軽やかに流れる空気と眩しい光、海辺へと誘う清々しい緑風が鮮やかにイメージできる心地良さは多くの方々に体験していただきたいと思います。


東京にて、sawaroma 

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2019年4月13日土曜日

Frais, doux et odeur agréable ・「コンダンセ パリ」のナチュラル・スキンケア




Frais, doux et odeur agréable…,” (清々しく、優しくて心地良い香り…)私の第一印象です。

フランスの次世代ナチュラル・スキンケア・ブランド「コンダンセ パリ」。日本には昨秋初上陸、2019626日には新たに5アイテム発売。フランスのコスメティック賞「ヴィクトワール ドゥ ボーテ」を2年連続受賞、本国でも注目のブランドです。

http://condense-paris.jp

一昨日に新製品(ノーマル&コンビネーション肌用3製品とオイリー肌用2製品)のプレゼンテーションを拝聴しながら、それぞれを実際に私の素肌にて体感させていただきました。まずは皮膚に優しく残る香りとなめらかな質感に感激です。




鮮やかな赤い布に置かれたノーマル&コンビネーション肌用3製品、左から、コンソントレ アクティフ イドラテイション(保湿美容液)、クレーム アクティブ イドラタン(日中用保湿クリーム)、フルイド イドランタン ニュイ(夜用保湿乳液)。

保湿美容液には、センペルヴィウム・テクトラム(ヤネバンダイソウエキス)という極寒かつ乾燥した環境下で育つアロエのような多肉植物抽出成分を配合。

日中用保湿クリームには、発酵茶の酵母から抽出された、人の肌の潤い成分と構造が似た成分や、皮脂コントロールに働きかけるゴボウ・エキス等を配合。

夜用保湿乳液には、皮膚をデトックスして透明感を与え肌の炎症を鎮静することが期待できるオリーブ・オイル&葉エキス(オレアノール)を配合。




若草色の布の上にはオイリー肌用2製品、

左はフルイド ピュリフィアン マティフィアン(脂性肌用乳液)、右がマスク フレイ ルヴァイタリザン(脂性肌用マスク)。

脂性肌用乳液には、鎮静・保湿のためのイチジクエキス、抗過剰皮脂分泌のためのオリーブ葉エキス、マット肌効果を期待させるタピオカ・パウダー等を配合。PURIFIANT(ピュリフィアン)は「浄化」、MATIFIANT(マティフィアン)は「マットな肌にする」の意味。

脂性肌用マスクには、通常の食用とは異なる品種のパパイヤから抽出されたタンパク質分解酵素パパインが配合され、ソフトなマイクロ・ピーリングを期待。




実際自宅にて数日間、手持ちの化粧水の後に保湿美容液を使用してみたのですが、しっとり感がかなり増したようです。翌朝のすべすべ感も向上。そして本日、週末ケアにと脂性肌用マスクを試しました。柔らかな感触ですが、トーニングローションで仕上げた後は心地良いマット感。これは週に一度は使いたいと実感。




公式サイトよりブランドコンセプト。心地良い香りの秘密も。

http://condense-paris.jp/concept/


フランスのコスメティック賞「ヴィクトワール ドゥ ボーテ」を2年連続受賞。

http://condense-paris.jp/award/


既に発売されている製品を4/21まで、こちらでも試せるようです。GINZA SHOWCASE vol.6CONDENSÉ PARIShttps://www.spiral.co.jp/shoplist/spiral_market/s_ginza/sc6-condenseparis


Facebookページ

https://m.facebook.com/pages/category/Brand/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%BB-%E3%83%91%E3%83%AA-2077600065583886/?locale2=ja_JP


フランス本国公式サイト

https://www.condense-paris.com/fr/



東京にて sawaroma より



2019年4月9日火曜日

オーニソガラムの花〜見えない蝶の気配〜LA CHASSE AUX PAPILLONS



鮮烈なオレンジ色が黄緑色に映えています。アスパラガスのような蕾の集合体から一つ、また一つと花が開いていく姿を眺めた一週間。



名前は、オーニソガラム・ダビウム(Ornithogalum dubium)。豪徳寺のフラワーショップ、花図鑑さんに教えていただきました。


こちらの白い花もオーニソガラム。



http://sawaroma.blogspot.com/2018/07/6ornithogalum.html?m=0


6枚の花びら、くっきりとした曲線。この生き生きとした存在感は、単独でももちろん、さまざまなアレンジに可憐な印象を添えるでしょう。

オレンジ色も白も、オーニソガラムの花自体はかすかに息遣いが感じられるほどの控えめな匂いなのですが、この植物の存在感は愛すべき生き物の気配に満ち、様々な香りを想像させてくれました。

浮かんだイメージの一つが「蝶を追いかけて」という意味を持つ名のシャッセ パピオン オードトワレ/ラルチザン パヒューム。



https://www.latelierdesparfums.jp/l-chasse-aux-papillons-edt-sp-100ml

まさに今の季節にもぴったりです。


東京にて、sawaroma より。




2019年4月6日土曜日

歌う色、語る線、生き物の形・ジョン・ルーリー展 「Walk this way」




見たことのないビジュアル。色が歌っているようだ。線は言葉のようで。必ずどこかに生き物のシルエットがある。私はジョン・ルーリーの描いたものに魅かれた。それは約一週間前のこと。4月からジョン・ルーリーの展覧会があると知った。

https://bijutsutecho.com/exhibitions/3641

Un visuel que je n'ai jamais vu.  Il semble que la couleur chante.  Les lignes sont comme des mots.  Il y a toujours une silhouette de créature quelque part.  J'ai été fascinée par les peintures de John Lurie. C'est il y a environ une semaine.  Je savais que l'exposition de John Lurie aurait lieu à partir d'avril.







ジョン・ルーリー展 「Walk this way」

ワタリウム美術館にて、会期4/57/7。

http://www.watarium.co.jp/exhibition/under.html








早速初日に鑑賞。2階から4階までの3フロア。何度も往復して眺めた。遠くから、近くから、隙間からも。壁の色と共に、もう記憶から離れない。


東京にて、sawaroma 

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


2019年4月5日金曜日

嗅覚が呼び覚ますヴィジュアル 〜 セルジュ・ルタンス銀座店にて




暗闇の中で未知の匂いに出会う...それは自分自身に眠っている思い出を引き出す、とてもエキサイティングな経験。先週末に訪れた店、そこは完全な暗闇というわけではなかったが香水瓶以外の余計なものはほとんど見えないこの空間でいくつかのフレグランスを試した。この空間とは? 昨年11月にオープンした、セルジュ・ルタンス銀座店である。

 https://www.sergelutens.jp/information/000004/

Rencontrer l'odeur inconnue dans le noir.…c'est une expérience très excitante ,  de faire ressortir les souvenirs endormis en soi. Le magasin que j'ai visité le week-end dernier, même s'il ne faisait pas complètement noir… j'ai essayé des parfums , dans cet espace que les objets supplémentaires, à l'exception des flocons de parfum, sont presque invisibles. Quel est cet espace? C'est le magasin Serge Rutins Ginza, ouvert en novembre dernier.




Section dOr》というコレクションから一つ、あるパルファンの香りを試した。一瞬、この写真のようなイメージを感じた。繊細な薔薇の赤い花びらが舞い上がり着地する瞬間。 

セクション ドール

https://www.sergelutens.jp/sectiondor/

Quand j'ai essayé un certain parfum de la collection «Section d'Or», j'ai senti une image comme cette photo pendant un moment. Le moment où les pétales rouges dune délicate rose  sélèvent et atterrissent.


そのパルファンは鮮烈な花の命のような第一印象を与えた。これほどのインパクトは、もしかしたらあの薔薇ゆえに。そして黄金のラベルにふさわしく、その希少な香料が豊かに用いられているのだろう。敢えて私からはここでそのパルファンの名前は記さないことにする。


追記

2019年4月8日に147回目の創立記念日を迎えるという資生堂が 、このようにチャレンジングなショップを手掛けていることが嬉しい。


東京にて、sawaroma 

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2019年4月3日水曜日

香りのミューズ・エル・ファニング 主演映画 《MARY SHELLEY》を観る




今春の新フレグランス『ミュウミュウ ツイスト』のミューズにも選ばれたエル・ファニング。

https://www.latelierdesparfums.jp/brands/miu-miu


彼女の可憐にして情熱的、儚げでありながらしなやかに強く…そのように多面的な魅力が溢れた映画『メアリーの総て』(原題: MARY SHELLEY)を鑑賞。

https://gaga.ne.jp/maryshelley/

今週は下高井戸シネマにて上映中。


映画パンフレット表紙


あらゆるSFの先駆けとも言われる『フランケンシュタイン』は200年前、わずか18才の女性、メアリーによって創造された小説だった。聡明ながら自由な情熱に生きたメアリーを、エル・ファニングが香り高く演じている。



まず、画面から温度や匂いが立ち昇ってくるような美しさが素晴らしい。約200年前…19世紀初頭のイギリスの街並み、森の樹々、人の装い、書物の端正なつくりそして、羽根の付いたペン。

キャッチコピーや予告編から、可哀想な悲劇の女性を想像する人も多いかもしれない。しかし、映画チラシのメアリーの眼差しをよく見ると、真っ直ぐに上を見上げている。パンフレットの彼女も前を見つめている。男性の庇護だけを幸せとする価値観から前進した、ひとりの強い女性が私には見えた。映画全編の余韻と共に。


東京にて、sawaroma より。