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2014年2月20日木曜日

白い花の香りのスキンケア・Nuxe White


パリ生まれの自然派コスメブランド、Nuxe(ニュクス)。
この春の新製品(2/26発売)、Nuxe White を試して3ヶ月目。なめらかな感触とともに、繊細な気品をもつ白い花の香りの心地良さを実感しています。

写真は朝晩の保湿用
モイスチャライジング ローションと
モイスチャライジング エマルジョン。


どちらも皮膚に柔らかくしみ込む感触。
普段スキンケアに香りが明確につけられたものを使用されていない方には
もしかしたら最初は強く感じるかもしれませんが
残り香は徐々にフェイドアウト。
マグノリア、ジャスミン、ホワイトオーキッドの
みずみずしく優雅な香りは
スキンケアの時間を心地よくしてくれます。

花々はその香りで心地良い感触を提供するだけでなく
ツヤのあるみずみずしい肌を保つ働きにもおおいに貢献しているようです。

この他、パーフェクト シートマスクも使用してみましたが
翌朝のしっとりとした柔らかさには笑顔になりました。

12月の新作発表会でのプレゼンテーションを聴いて
書き取ったメモより……〜……に転記。

……

フローラルコスメのエキスパート、ニュクス。
64か国で展開。
植物エキス37の特許取得。

今回の新製品では
白さ
うるおい
輝き
に注目。

ホワイトフラワーとビタミンCの組合せ。

アジア女性のクリニカルテスト結果では
ほぼ全ての女性がリピート希望。

数あるポーセリンローズの中でも
特にポリフェノールを豊富に含有するといわれる
アジア原産種の成分を活かす。

アジアにおいて
美と再生の象徴である
さくらからも
保湿成分を活用。

………

やはり花のパワーは偉大。
この冬はローズウォーターとともに
私のスキンケアタイムを優雅で心地良いものにしてくれました。

2/26発売とのこと。
私自身にとっても
続けて使ってもよいと思うアイテムの一つになるかもしれません。

情報提供
ブルーベル・ジャパン株式会社
香水・化粧品事業本部


2012年12月17日月曜日

56Chocolates から思い起こすチョコレートデザイン

クリスマス間近のエキュート品川にて。

アクアブルーにブラウン、というカラーに魅かれ
出店していた56Chocolates をチェック。


56種のチョコレートから私がまず試してみたいと思ったのは
シングルビーンのマダガスカル(03)。
バニラやイランイランなど芳醇な香料の産地ゆえに。

カカオの香りが大切にされたチョコレートが好きなのです。

予想通り、爽やかな酸味と
フルーティーともフローラルともいえる上品な香りが立ったあと
甘みのあとから穏やかに渋みが追いかけてきました。

ガーナ、コロンビア、ブラジル…
シングルビーンを他にも試してみたいと思います。

さて、このチョコレート、
ビジュアルデザインでは
何だかコチラ を思い起こしてしまいます。
カカオブラウンに似合うブルーを合わせる、なんて考えが重なったのかも。

そして、「世界の香り辞典的バリエーション」という
チョコレートブランドとしての意味ともいうべきコンセプトデザインは
コチラ を回想。

さすがチョコレートの明治。
時流のいいところ取りでしょうか。まさにファッションです。
文化としてチョコレートをもっとカジュアルに伝えようとしている感覚が
ちょっと優しくて嬉しい気がします。

2012年9月9日日曜日

国際香りと文化の会・10月講演会テーマは「化粧」

国際香りと文化の会 から10月10日講演会の案内が届きました。
テーマは「化粧」。

日本と西洋それぞれの化粧観、特に明治以降の日本における化粧の洋風化の背景も聴けるとのこと、非常に興味深いので早速申し込むことにしました。化粧は人間文化として極めて重要なテーマであり、時代により地域により異なる発展と流行があったはずと考えられます。このことは、私が2010年12月にフランスの美容雑誌の特集記事"WORLD BEAUTY" を読みコチラから
5回に渡ってブログ記事を書いたときにも感じました。

特に、私もこれまでに浮世絵を見るたびに江戸美人の三原色ではないかと感じていた、白、赤、黒の三色の美についても解説いただけるそうで、西洋の色彩感覚との比較も含めて考える機会を持てそうです。

演題「日本の化粧」をポーラ文化研究所の村田孝子氏、「西洋の化粧」を資生堂の佐藤朝美氏がご担当されます。

化粧には、
「良い状態を保つ」と「素地を活かした美的表現」という二つの役割があると私は考えていますが、講演会を受講してどう感じ方が変わるかを楽しみにしています。

2012年9月1日土曜日

" GOOD DESIGN AWARD 2005 " and " Hot 55 spas of the world 2006 "〜誕生10年目のブランドが日本初のスパをオープン〜

Today, THANN NATURAL Co.,Ltd. launched a spa "THANN SANCTUARY" on the 26F in PARK HOTEL TOKYO.




"THANN SANCTUARY" オープン前日の昨日、内覧会にて撮影。
ダークブラウンを基調とした落ち着いた色調の中、ナチュラルな植物素材のオブジェがその香りとともにひきたつようです。
地上26階からの眺めも圧巻です。



THANNのロゴが入った商品はこの空間の中で一層引き立ちます。

内覧会でいただいた資料より…
2002年タイで誕生したこのブランドは、現在では世界21か国(タイ、日本、インド、インドネシア、ベトナム、台湾、シンガポール、マレーシア、中国、モンゴル、香港、ブルネイ、オーストラリア、フィンランド、スウェーデン、フランス、ロシア、グァム、カナダ、メキシコ、ポーランド)に70カ所の店舗、スパを展開しています。

日本では2005年、ラポルト青山にコンセプトショップをオープン。そのアーバン&モダンなデザイン性とナチュラルな植物素材を活かしたジェンダーフリーな汎用性は当時から日本でも注目を集め、東京では唯一のデザインホテルであるパークホテル東京にて全室アメニティ製品として採用されました。この年、そのブランドアイデンティティが評価され、ASEANセレクションにおいて、グッドデザイン賞受賞。




落ち着いたデザインの空間に調和するセラピストの服装も、まさにホスピタリティの大切な要素。2006年には、米国の権威ある旅行誌コンデナント・トラベラーで"Hot 55 spas of the world" に選出されています。

タイ本国でも7週間の研修を受けてきたというセラピストによるトリートメントメニューは、古今東西の癒しの技術が巧みに盛り込まれたユニークなものになっているそうです。すでに初日から予約がフル状態の日が続いているようですが、私もそのうちに訪れたいと思っています。

参考情報として…
オープンのニュースを受けて書いた8/18のブログはコチラ


2012年2月18日土曜日

"Despite being complex individuals"・ICB の海外再進出


ICB
オンワード樫山のレディースアパレルブランド。
"Despite being complex individuals" (多様でありながら潔い) とは、上記サイトのブランドコンセプトのページより引用。

私もかつてベイシックなアイテムを購入したことがある。
確か、チャコールグレイのパンツ。某百貨店の中で、シンプルなグレイのパンツ…とブランド名など気にせずアイテムのみを目で探し、見つけたのがこのブランド名だった。

2月16日の日経新聞朝刊13面に、このブランドが今秋から北米、2013年には欧州に再進出するという記事を発見。1995年に同様に北米と欧州に進出したものの、当時は日本での企画商品を展開し、現地での流行などの取り組みが遅れて浸透せず、北米は02年、欧州は11年秋までに撤退したと記されている。失敗を糧に再進出するにあたり、今回は海外デザイナーと契約、現地ニーズに応じた商品を新たに投入するという。

海外事業における現地化。ローカリゼーションの実践。

日本国内のアパレル市場低迷、という背景も確かに感じられる。
先月コチラ で書いた事例もある。

そもそも" ICB "とは、"International Concept Brand" の略。
「現代」という時は共通。
その共通の時を生きる女性は、世界の多様な地域で多様な事情の中を生きている。
一人ひとりの女性が、各々の地域の多様な事情に合わせて着られる服を。
日本のきめ細やかな気配りと丁寧な技術で提供できますように。

日経新聞のサイトより
オンワードの婦人服「ICB」欧米再進出



2012年1月20日金曜日

世界10数か国への地域展開・誕生から18年目を迎えたアパレルブランドの場合

一つのブランドがこの2月をもって日本を撤退するという。
2011秋冬コレクションカタログに掲載されている世界14か国82店舗のうち、日本国内5店舗に加え、中国・上海店舗もクローズとの情報を得た。

それは1994年にフランスで生まれたシャツ・ブラウスを中心とするレディースアパレルブランド。デザイナーはブラジル人とフランス人の両親をもつリオ・デジャネイロ生まれ。2007年にはフランス政府によりフランスファッションを世界に広めた貢献に対し国家功労勲章シュバリエを受勲している。

ブランドとデザイナーのプロフィールは、fashionsnap のコチラの記事に掲載。さらに、2010,9,21のOPNERS記事には、当時のコレクションやデザイナー本人の顔写真も掲載されている。

昨日、クローズ(2/22)まであと約一ヶ月という日本橋高島屋のショップを訪れ、このお店で数年間お世話になった販売スタッフの方からこんな話を聴く。
「東京の店舗よりも名古屋や大阪のほうが売上が良かったようです。日本国内でも関西圏の方が欧州、アメリカの方たちのように自由に大胆な着こなしを楽しまれますよね。日本では東京を中心として店舗展開するよりも、神戸あたりを中心にした方が良かったのかもしれません。」

確かにこのブランドには、勿論シンプルな定番もあるものの、クラシックなシャツ、ブラウスの規制概念を越えた自由で大胆なデザインも多く見られたと思う。ただし、その根底にはデザイナーの哲学ともいえるようなエレガンスがあった。空間の香りを大切に考える側面について「服と人と空間と」で書いたとおりである。香りとともに心地良さの中で着こなし魂みたいなものが刺激されるアイテムが多かった。一枚のシャツで何とおりにも着こなせる柔軟性も魅力だったと思うし、このブランドのシャツを着て私が実感したのは「服に季節はない。あるとしたら着方にある。」ということだったかもしれない。

ちなみに、上海店舗も無くなったというのは、日本橋高島屋店を訪れた中国人顧客からの情報。非常に残念がられていたという話。根強いファンにとって今後自国内で購入できなくなるショックは大きいとのこと。一方で同じアジア圏でも、香港、シンガポール当たりでは好調らしい。

2011年秋冬コレクションカタログの巻末には、世界14か国の店舗がズラリ。国別に数えてみた。フランス20、イギリス6、イタリア1(フィレンツェ)、ドイツ4、オランダ1(アムステルダム)、ベルギー3、スイス3、アメリカ合衆国28、イスラエル3、中国5、日本5、韓国2、シンガポール2、台湾1(台北)。

今後このブランドが地域によっての展開をどのように考えていくか。興味深い。


2012年1月13日金曜日

Carré de parfum par Joel Durand (ジョエル デュランのチョコレート)


チョコレートの調香師・ジョエル デュランでご紹介のチョコレート。26文字の "Carré de parfum" (カレ・ド・パルファム⇨香りの四角) のうち5文字を入手しました。


まずは私のイニシャル、S,H。


Sはフランスで昔から愛されているリグリスのしっとり感がホワイトチョコレートベースで堪能できます。古くはシルクロードを渡ってヨーロッパで親しまれ、トルコの湿原でゆっくりと生育し根に栄養分を貯めた貴重なリグリス使用。
Hはプロヴァンス産クローブ&フレッシュレモンの皮入りブラックチョコレート。レモンの香りが弾けたと思いきや、ツブツブと深みのあるクローブが甘くほろ苦く漂います。クローブを生かすためにレモンを合わせているところが素敵。

そして、家族のイニシャル、K,N,T。


Kはブラジル産ピュアアラビカコーヒーのブラックチョコレート。コーヒー豆の中でもわずか1%だけしか存在しない貴重なアラビカコーヒーを使用。シャープな香りと深い酸味とのバランスがグッド。
Nはイタリア・ピエモンテ産ヘーゼルナッツ使用のサックリとした香ばしさが魅力。白トリュフで有名なピエモンテの土地で育ったヘーゼルナッツは、豆自身が持つ油脂の多さと香り高さが特徴。
Tはイタリア産ティラミスをホワイトチョコレートベースにて。北イタリア生まれの「私を元気にして!」という意味を持つティラミス。マスカルポーネをたっぷり使用し、何層もの階層がこんんなに小さな四角の中でティラミスを忠実に再現。

上記解説は、お店でいただいたコチラのカタログから引用しています。
このカタログはちょっとした「世界のフレーバー事典」。写真も綺麗です。


薄いクーベルチュールチョコレートが包み込む世界の香りの恵み。「小さな四角」でも十分に満足できるのは、その厳選された天然原料の香りとチョコレートとの考え抜かれた組み合わせによるものでしょう。一粒ずつ味わう様々な地域、国の香り。まさに世界をゆっくりと旅するような気持ちになれます。母国語フランス語を構成する26文字で世界中の豊かな香りとチョコレートのマリアージュ(組み合わせ、色、香り、味わいなどの配合)を表現したジョエル デュランの試み。深く記憶に刻まれました。

2012年1月6日金曜日

椿からの回想と本日の注目記事

1月6日は植物の知識が豊富だった亡き祖父の誕生日。
毎年この日には植物を一つ思い起こし、感謝するようになった。

本日浮かんだ植物は椿。
木に春と書く。
艶のある葉と赤い花。

2003年3月へと回想。
日本橋三越にて、「椿物語展 安達瞳子の世界の名花」を観た。
視覚的に、以後忘れられなくなった椿という花の世界だった。

艶やかな葉さながらに、その油分は人の髪や肌を護り
真っ赤な花は、厳しい季節の中にも春を待つ心を育てる。


そんなことをぼんやり思いながら新聞を眺めていた。
注目したのは、資生堂社長末川久幸氏へのインタビュー記事。
(2012,1,6 日本経済新聞朝刊11面)
タイトルは「グローバル人材 どう育成?」
この記事は取っておこうと思った。
特に共感した部分をそのままメモ。


ー新しい企業理念では共有すべき価値観に「多様性こそ強さ」を掲げた。
「年末年始には社員一万人が手書きで回答した会社の満足度調査を読んだ。つぶさに検証すると何に共感し何に不満かが分かる。このギャップを埋めるのが担当役員の宿題。その結果が多様な価値観を受容する組織につながる。これを海外にも広げていくつもりだ」


海外はまさに多様な価値観の集合体。所変われば習慣変わる。
1872年生まれ のこの企業は2012年で創業140周年を迎える。



2011年12月15日木曜日

音楽の国だから…イタリア人が歌舞伎を鑑賞するとき

昨夕、文化学園大学新都心キャンパスにて、平成23年度服飾文化特別講演会「歌舞伎 その色彩とデザイン」を聴講。講師は、松竹株式会社 執行役員 演劇製作部担当の岡崎哲也氏。

楽しい90分だった。岡崎氏の流暢な語りと映像で、歌舞伎を鑑賞している自分を想像できた。さまざまな舞台設営の意味、上方と江戸のセンスの違い、衣装の色彩にこめられた人物の心情や背景などいずれも興味深いものであったが、講演後、海外での歌舞伎の反応に関して質問した人への回答の中で岡崎氏が明かしたエピソードが私にとってはタイムリーに印象的。


イタリア人は同時通訳を耳で聴くのを拒否。「我々の国は音楽の国だから、イヤホンで片耳をふさぐことなどできない」と。そこで舞台上部のイタリア語字幕に頼るしかないのですが、その字幕に関しても「文章はできる限り短く」と注文がつきました。逐語訳などもってのほかということで簡略に伝えなくてはなりませんでした。


「音楽の国だから」。
なるほどそういう言い訳もあったのだと素直に納得。
実は先日私も、外国人による某講演会で同時通訳がきけるイヤホンを渡されたがつける気にならなかった。耳を片方塞がれただけで感度がかなり落ちるような気がするのと、たとえ聞き取れない言葉や意味のわからない言葉を発せられたとしても両方の耳で聴き、目で見て、空気感全体を五感で感知しているとそれなりに伝わってくることがある。概略は目で読める資料もあったのでなおさら。講演会ですらそうなのだから、オペラ同様、歌舞伎に対しては伝わってくる音の世界も純粋に楽しみたい気持ちはよくわかる。

「字幕の文章はできる限り少なく」。
これも然り。とかく異文化圏の人に対して日本人は日本独自の文化を細やかに丁寧にわかってもらおうと押し付け気味な傾向を感じることが多々ある。でもそんなこと、最初から先方は望んでいない。歌舞伎という芸能をまずは楽しみたい。彼らの慣れ親しんできた文化の文脈(コンテクスト)に沿って。楽しんで感激してハッピーになって初めてその先を知りたいと思うだろう。詳細を説明するのはそれからでよいのだ。


2011年11月11日金曜日

内に秘めた女性の幻影・「フェミニテ デュ ボワ/セルジュ・ルタンス」

今から19年前、パリで話題になったフレグランスがありました。
フランスの美容雑誌"VOTRE BEAUTE"1992年11月号にその広告が掲載。


当時、私は香水の記事目当てに数年間この雑誌を購読していたのですが、このページには何度も目が留まりました。しなやかな女性のボディラインとともに浮かび上がる曲線美のフレグランスボトルは印象的。名前は" Féminité du bois "(木のフェミニティ、女性性)。

資生堂で1980年から20年間イメージクリエイターをつとめたセルジュ・ルタンスが資生堂のために創った香りで、当時パリでは発売されたものの、日本では販売されていませんでした。

想像の中の世界でしかありませんが…
私は「木の精」という存在をよく思い描きます。周囲のあらゆる生き物の生を受け入れながら、優雅に、そして時にしたたかに、長い年月を静かにみつめている存在。それはどことなく、しなやかに時の流れをくぐり抜けていく女性性のようでもあります。

2009年春、「フェミニテ・デュ ボワ」は資生堂ザ・ギンザのセルジュ・ルタンスのシリーズに仲間入りしました。フェミニテデュボワ | パルファム セルジュ・ルタンスラインナップ |ザ・ギンザ 。もう日本でも入手できるのです。ボトルは発売当初のものとは異なりますが、香りはまさしく、私が最初に広告ビジュアルを見て想像したものそのものでした。





なめらかなアトラスシダーの温もりは、フルーツや蜂蜜、スパイスの豊かな恵みとともに神秘的な営みが繰り返される森の秘密を香らせます。

11月の初め、私はこのピンクグレイの液体を纏って出掛けてみました。鏡も見ないのに自分が穏やかな表情でいられることに安心し、感じることへの行動にためらいもなく、静かにスムーズに時が流れていきました。特に意識せずして強調しなくても、自分が紛れもなく女性であることを感じられた豊かな時間でした。


ボトルのキャップは光沢のある球形。スプレーとして使用できるアトマイザーもついています。外箱の中には小さく蛇腹に折り畳まれた栞が入っています。セルジュ・ルタンスからのメッセージが10か国語で記されていました。

東洋由来の香料がメインで使われるフレグランスはオリエンタルタイプとも呼ばれます。西欧の人からみると神秘的な魅力として映ったのかもしれません。木の香りからのインスピレーション。西欧人調香師のセルジュ・ルタンスの感覚が第一のフィルターにかけられました。そうした感受性を想定して、20年近く前にすでに日本からヨーロッパの人たちに愛される香りを提供していた資生堂のローカリゼーション発想。ぜひ記憶に刻んでおきたいと思います。

2011年11月8日火曜日

ルラボ・7都市限定の香り「 City Exclusive Collections 」への好奇心

先週土曜日は表参道へ、VOGUE主催のFASHION'S NIGHT OUT のオープニングにあわせていくつかのブランドショップを訪れた。私の場合、お目当ては服そのものよりも最新の香りチェックであり、おかげでそのブランドが表現する空間の中で香りのイメージを自由に感じることができた。

面白いなと思ったのは、それぞれの香りが、やはりそのブランドの発祥の地のイメージと重なっていたということ。イギリス、フランス、日本。ブランドがあえて自覚したわけでもないはずなのに、それぞれの祖国をどこかしら彷彿とさせるものがあったという事実。

そんなことを思い起こしてしまったのは本日のOPENERSのこちらの記事を見つけたから。
ルラボ 独自の"メイド・ トゥ ・オーダー"で驚くほど持続する個性的フレグランス 「 City Exclusive Collections 」&「SANTAL 33」

東京限定のガイアック10がウッドの香りを生かしているあたり、なんとなくなるほどな…と思う一方、タイトルから強烈に私が好奇心を魅かれてしまったのは 「New York- Tubereuse40」 と 「London- Poivre23 」と 「Chicago -Baie Rose 26」。3都市ともに、私が訪れたことのない街であり、しかもチェベローズ、胡椒、ピンクペッパーがどんなふうに変身しているのか…と想像がふくらむ。

未知への好奇心。私にはそれが究極の欲求なのかな?とも感じた。ちょうど日曜日の夜にこんなブログ を書いたばかりだったな…と。




ーー

2011年11月2日水曜日

「アロマの日」10周年

昨日から、社団法人 日本アロマ環境協会主催のアロマの日(11/3)にちなむアロマウィークということで、アロマテラピーフェア2011 (11/1~11/7)プランタン銀座本館7階 が開催中。

この試み、なんと今年で10周年。文化の日に香りの記念日を設置しているところ、もともとはヨーロッパ中心の香りを楽しむライフスタイルを地道に日本に広めようとした好例であると思います。

毎年、たいへんな盛況ぶりであると聞きます。

これもひとえに、1996年に日本アロマテラピー協会としてスタートし、2005年に環境省所管の社団法人になった協会の工夫の積み重ねによるものでしょう。

…アロマテラピーという異国発祥の文化を日本人の体質や習慣、嗜好を考慮の上、安全に、ライフスタイルを豊かにするための方法として検定制度から資格認定制度の創出をはかり、普及に貢献…その功績は大きいと常々感じる私もこうした協会の会員の一人。

明日は協会主催の アロマの日記念イベント2011も開催。今年のゲストはファッションモデルの富永愛さん。きっと富永さんもアロマを活用されているのではと想像しています。

人として、嗅覚を含む五感をフルに活かしてより良く生きる、そんなライフスタイルに香りはかならず役立ちます。そして、「香水」というファッション表現の魅力にも敏感になれるきっかけも作ってくれるアロマテラピーは、まさに文化の日に改めて意識したいものだと思います。



2011年10月27日木曜日

3都市の特色を反映したイベントでデビュー・ボッテガ・ヴェネタの香り

以前、こちら にてご紹介のフレグランス。実際にこの香りを試させていただく機会を得たので、感じたことを記録しておこうと思います。

なめらかで穏やかに香りながら深い余韻を漂わせていく…その香りの静かな流れ方には、控えめながら洗練された美を体感。似たような感覚の記憶をたどると…フィレンツェの街を散策した秋の日があり、グレン・グールドのピアノに聴き入った冬の夜があり、生まれて初めてフレグランスを肌にまとい「これは私だけの秘密の時間」と感じた春の夕暮れが浮かび上がりました。

これはおそらく、身にまとう女性の肌によって様々な香り方を描くフレグランス。主役は人であることをわきまえた奥ゆかしいフレグランスとも言えます。日本では本日10月26日から発売ということですが、反響が楽しみです。

ボッテガ・ヴェネタでは、ブランド初のフレグランスを世界展開するにあたり、3か国の3都市、ミラノ、ニューヨーク、東京において発表イベントを開催しました。それぞれの開催都市の個性を反映した伝え方は、ブランドが誇る美のかたちをそれぞれの地域の人びとの記憶に残るような形式を試みた好例と言えるでしょう。

ボッテガ・ヴェネタ/ フレグランス 発表イベント
をご覧いただくと、3都市でどのようなイベントが開催されたかを、それぞれ選ばれた場所の画像とともに知ることができます。選ばれた場所、招かれた人びと、背景に流れる音楽…それぞれとあいまって体感できる特別な香りは、人の潜在意識の中にしなやかに入り込んでいったに違いありません。


2011年8月3日水曜日

"Contents" だけでなく "Context"の伝達を


社団法人 ザ・ファッショングループ 主催、尾原蓉子氏による講演会「これからのファッション・ビジネスを動かす7大潮流ー『感性価値創造』が成功の鍵ー」を昨夜拝聴した。

尾原蓉子氏の講演会受講はこれで2回目。1回目の感想は4月のこちらのブログ にまとめている。昨夜のお話は、 これからのファッションビジネスの方向性というテーマにおいて、4月の内容がさらに深く掘りさげられた内容であったと思う。21世紀初頭、今このタイミングで生きるものが向かうべき道の入り口が見えたような気がした。

以下、昨夜の内容から私の脳裏に深く刻まれたフレーズ二つをご紹介しながら私の解釈と個人的に想起できた事柄を記録しておきたい。

1.感性価値創造に不可欠なもの ⇨ "Contents" だけでなく "Context"の伝達

例えば日本のある一部の人達aに人気のある製品Aがあるとする。それでは、Aの存在を知らず、aとは異なるライフスタイルや嗜好を持つ人達bにAの価値を伝えるにはどうしたらよいか。ただAを店頭に並べるだけで価値は伝わるだろうか?否。困難である。ましてや、異なる言語を用い、異なる環境、文化背景の中で価値観を築いている外国人に瞬時に伝えることは極めて難しい。
製品Aが "Contents"(製品内容そのもの)であるとするならば、Aの意味すること、すなわちAがこの世に製品として登場し、支持されてきた背景、どんなときに必要とされ、どんなときにどんな場所において人にハッピーをもたらしているのか、これが "Context"(前後関係、状況、背景)である。これをいかにわかり易く丁寧に伝えられるかは、今後ファッション業界に限らず、日本が積極的に異国でビジネスを展開していく上でも極めて重要な視点であると思う。ちょうどその必要性を説くテーマの書籍が先週末に発刊されたばかりなのでここにその書名を紹介しておきたい。
書名:「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?
著者: 安西洋之・中林鉄太郎
発行: 日経BP社

2. 企業の社会的役割・責任の拡大 ⇨ 事業性と社会性の同時達成

事例として挙げられた企業のうち、神戸市に本社を持つ株式会社フェリシモが掲げているというヴィジョン「もっと・ずっと・きっと」が印象的。この言葉から私は、1に挙げた "Context"の考え方から、こんなふうに言い換えることも可能ではないかと感じた。

「(これまでごく一部の人しか感じていなかった幸せを)もっと(多くの人に)
ずっと (文化や考え方の違いを踏まえてその価値の背景を伝え続ければ)
きっと(その価値をこれまでより広い世界で共有できるだろう)」

フェリシモは、私が監修をつとめるブランド、パレチカ の販売におけるビジネスパートナーでもある。ブルガリアと日本の外交復興50周年であった2009年より、ブルガリアが世界に誇るダマスクローズの天然香料を収穫⇨抽出したその年に先行予約で欲しい人にお届けするという企画に協力いただき今年で3年目を迎えている。





2011年7月31日日曜日

フランス人と香水・2


昨日のブログ、
「フランス人と香水」の中でご紹介した番組「所さんの目がテン!」(2011,7,30放映)を録画で視聴してみました。そのうち、香水についての内容を一部ご紹介しながら私の感想をメモしてみます。

最初に日本人リポーターの女性がパリで若い男性、中年の男性(日本ではいわゆる「おじさん」に相当する人々)など数名に「香水を使っていますか?」と質問。全員が使用していると答えたのを受けてリポーターが「ちょっと近付いて嗅がせて頂いていいですか?」と首や肩付近に鼻を近づけます。「いい匂いがする~」と笑顔での確認。

(Sawa's view)
同じことを日本の「おじさん」に試したらどうなるか…と想像すると、不快にさせないほのかな芳香を漂わせる人はまだまだ少ないのではないか…おじさんに限りませんが、満員電車の中で日々真逆の思いをしてきた体験からそう思ってしまいました。

次に、リポーターは「なぜ香水を使うのですか?」と実際に甘い香りをふんわり漂わせていた若い男性に質問。彼からは「他人に自分の体臭で不快な思いをさせたくないから、エチケットのためかな。」と第一声。

(Sawa's view)
この気持ち自体は日本人にも理解できることではないでしょうか。制汗剤や体臭を消すためのグッズに人気があるのですから。

ではその解決のために香水がなぜ選ばれるのか、実際に香水にそれ程体臭を抑える効果があるのかと実験が行われていました。シャワー後の身体にTシャツを着てそのまま30分位運動、汗をかいたあとのシャツのにおいをリポーターが確認すると確かに汗臭いとの感想。

(Sawa's view)
よく、「毎日身体を洗って清潔にしているから体臭なんかしない」と言い張る人がいますが、それは洗った直後だけのことであり、生きていれば新陳代謝があるのは当たり前。食べたものにも体調にも左右されるのはもちろん、蒸し暑い夏はたいして動きまわらなくてもすぐに発汗します。喫煙の習慣がある人などはそれだけで特有のにおいも発する条件を備えています。

この汗臭いシャツに香水を吹きつけたにおいをパリと日本とで道ゆく人に嗅いでもらったところ、概ね好評。むしろ香水のみを吹きつけたものより好評価だったそうです。

(Sawa's view)
香水は、人の汗や体臭と混じり合うことでその人独特の香りになる、そのことを見越してさまざまな香料を駆使できる調香師のおかげとも考えられます。

ここで、スタジオでの所さんたちのコメント。日本人は体臭が欧州人より薄いから、香水をつけても香水そのままのキツイ「香水クサイ人」になりがちなのではないか?とのこと。

(Sawa's view)
これは確かに一理ありとも思いますが、食生活やライフスタイルの変化によって今後日本人がそういつまでも淡い体臭でいられるとも限りませんし、そもそも体臭が濃い薄いうんぬんよりも、香水のつけかたに問題があるような気がします。皮膚に直接つけられることを想定されているのに、服をすべて着てしまってから最後に最も人の鼻に近いエリアを中心に外からかぶるようにスプレーされている光景もよく見かけます。皮膚になじませていないため、体温でまろやかになるというより、香水そのもののツーンという立ち方が鼻を直撃してしまうのかもしれません。

フランス人も日本人も、「他人に不快な印象を与えたくない」という目的においては同じでしょう。その手段としてそれぞれが使いたい、心地よいと思うものが選ばれているわけです。人のいる空間を雰囲気という言葉で表現するとしたら、好印象のキーワードとして「爽やか」「優雅」「清潔」「神秘的」がよく挙げられます。身嗜みととも香りを装うことで周囲にそのイメージを伝えられる人が増えたら…と改めて感じました。



2011年7月30日土曜日

フランス人と香水

今日午後5時から、日本テレビ「所さんの目がテン!」でフランス人の不思議に迫る特集があるとのこと。不思議、といってもそう思うのは日本人から見ればということにすぎません。今日スポットがあたる謎の一つに

「フランス人はなぜ香水をつけるのか」

があるというのです。そもそもこんな質問が出てくること自体、いかに日本ではまだまだ香水が普及しているようで普及していないかが感じとられます。
私はフランス人ではないけれど、香水は服を選ぶように選び、服を着るように身につけます。それは身嗜みとして。物心ついたときから自分の素のままでいいなんて到底思えません。

私がフランスにステイしていた頃、すれ違う人はみなふわりと香りを漂わせていました。その香らせ方は、服のさりげない着こなしさながらに絶妙だったのです。そして食べ物にも、整えられた「香り」はあっても、剥き出しの「匂い」は感じられませんでした。たとえば魚料理一つとっても生臭さなど感じず、ハーブや香辛料で美味しく感じられるよう整えられていたのです。だから一品ずつ順序を大切に料理を賞味するスタイルなのではないか…こうした感性に、フレグランスの着こなしに共通するものを感じていました。

私の知人女性に、フランス人男性と結婚した方が複数います。彼女らからきいた夫の香水の使いっぷりはこんな感じです。

「とにかく香水は定期的に買ってくるわね。しかも一度に三本位がふつう。」

「香水のスプレーを何プッシュするか数えてみたの。身体のあちこちに10回近くも吹き付けていたわ。」

まさに必需品。でも少なくともフランスにいてすれ違う人から不快な位プンプン香って辛かったことはありません。かぶるように香りをふりかけるのではなく、やはり服と同じように全身に着こなすのでしょう。女性がエレガントに香るのはもちろん、男性は非常に魅力的な残り香を漂わせているのです。これはフランスの乾いた空気も関係しているとは思います。

一方、在日フランス人女性からはこんな声をききました。

「日本で電車に乗っても香りがしないのよ、人の「香り」がね。つまらないわよね。で、私がいつものように香水をつけていたら隣に座っていた人にあからさまに嫌がられたわ。」

人が密集し、湿気の多い日本の環境ではやはりフランスのようにはいかないようです。でも、だからといって「素のまま」「剥き出しのまま」というのもどうかという気はします。お風呂に入っているから香水なんかいらないという人が時々いますが、それは生身の人間の生理学をあまりわかっていないように思うのです。

フランス人にとって香水をはじめとする香りは、人として生きて行くためにごく自然に必要としているファクターなのだと思います。フランス語という言語を専攻しなんとなくその世界観に浸った経験がある私に実感できることでもあります。この言語はきわめて音の響きを大切にします。発音しやすいよいに、聞き取りやすいようにと。

香りを大事にしながらも日本の環境下で不快と思われない使い方をする努力は必要ですが、そもそも生まれや育ちは違っても同じ人間として、フランス人がなぜ香水を大切に思うのか、多くの人に知ってもらいたいと思います。





2011年6月1日水曜日

「東京のフレンチはうまい」の勘違い …から感じた味と香りの文化理解に必要なこと

本日午前零時にアップされた、日経ビジネスオンライン・新ローカリゼーションマップの最新記事ー「東京のフレンチはうまい」の勘違い フランスで成功した日本人シェフの軌跡ーを読み、深く共感。この記事はまずは今後海外でビジネスを展開しようと志す多くの日本人に読んでもらいたいと思った。

私は大学でフランス語を専攻したが、その動機は日本とは異なるフランスという国の文化を少しでも理解したいという思いだった。世界史を学ぶ過程で強烈に魅かれたこの国の理解は、言語の理解なくして有り得ないと感じたからである。

さらに短期間でもフランスで滞在し、その生活様式に浸る経験を持った。(フランスの家庭にホームステイさせて頂いた)パンの美味しいパリに来たのだからご飯なんて食べなくてもいいとさえ思うようになったこと、環境を変えて生活する、適応することで見えてくる文化があると感じたものだった。

こうした体験を通じ、フランス人の大切にしている価値観を頭で理解した上で、日本で生まれ育った感受性を振り返り、初めてその両者の違いや共通点、相互理解に必要な論理展開があるのではないかと思えた。

現在私は香りの文化をテーマに仕事をしている。そのような私の立場からも、この記事の文中至る所に共感できるところが多い。「料理」という言葉をそのまま「香りの文化」と置き換えたくなる。

たとえば、文中こんな言葉が登場する。
「料理人は農家の通訳なんです」
まさに。素材の素晴らしさを味で伝える料理人ならではの姿勢。
この言葉を私は
「アロマセラピストは植物の通訳なんです」
と置き換えたくなった。ひとつひとつの芳香植物の香りとその用いられ方、文化背景、活用法を伝える役割はまさに通訳かもしれない。そして植物の豊かな言葉を用いて芸術的な文学や音楽のような形に作り上げるのが調香師なのかもしれない。

味覚と嗅覚は深く関わりあい、感覚表現の難しさがよく指摘される。だからこそ、文化背景とその感じ方の違いを言語によって説明する論理展開は不可欠。自分の感性がイチバンなんて思うところからは何の進歩もない、それはそれ。かつての日本人が繊細な日本茶(緑茶)の日本人の感じ方にとらわれすぎて、世界市場でインドの紅茶に敗北した歴史も思い起こしつつ、持ち前の繊細な感性が文化理解と適合に生かされていくことを期待したい。








2011年2月27日日曜日

日本の感受性とニコライ・バーグマンのフレグランス

春の香りといえば花。淡く優しく儚げな…。
桜を思い浮かべてみればわかるように、日本では、あくまでもふわりと軽く上品に香ってこそ愛でられるようです。そのような香りの感受性をどのように理解されたのかはわかりませんが、まさにこの季節に日本でフレグランスをデビューさせようとしたのはニコライ・バーグマン。北欧デンマーク出身のフラワーアーティストです。

今春デビューのフレグランスについて色々調べていたところ発見したのがこの方のお名前。6タイプの花束をイメージしたフレグランスコレクション、"floral notes"がニコライ・バーグマンから4月27日より発売とのこと。ニュースサイト"Fashionsnap.com" その他、様々なブログやサイトで今月行われた発表会の話題が記されています。

「ヨーロピアンスタイルをベースに北欧のテイストと日本の感受性を組み合わせた独自のスタイル」

ニュース記事中、上記「」がニコライ氏のクリエイションスタイルであるという記述に私は注目しました。1998年に来日以来、彼が日本から感じ、取り入れたいと思ったポイントは、フレグランスにどのように反映され、実際に「香り方の妙」にこだわる日本の香りファンにどう受け止められるのでしょうか。

昨日も某30代日本人女性からこんな言葉を聴いたばかり。
「香りは大好き。いい香りって本当に癒されます~ だから石鹸の香りにもこだわるんです。でも香水はつけない。いい感じに香るのってなかなか無いなって。もっと私のような日本人にもいい香り方だなって思える香水が増えて欲しい。ローカライズ、必要ですよね。」

フレグランス、とは服のように身体に身につけるものなので、着こなしの工夫も勿論必要ではありますが…まずは着てみたい、と思える香りの存在も大切。

梅から沈丁花、桜へ。今この季節、日本にいる私は、改めてその優雅な花の香りを堪能しながら、春爛漫の空気の中で新しいフレグランスのデビューを待ってみることにします。




2011年2月8日火曜日

Future Solution LX・仏美容雑誌にて受賞

フランスの美容雑誌"VOTRE BEAUTÉ"2月号誌面に、この雑誌主催の2011金賞受賞コスメが発表。その中のひとつとして、日本の資生堂による海外向け高級スキンケア化粧品 "Future Solution LX Crème Nuit" が選ばれています。







アンチエイジングのための最先端の科学を駆使した優れた化粧品として評価され、さまざまな皮膚老化を抑え、より良い状態をキープするための夜使用のクリーム。評価したこの雑誌の読者の声が赤い文字で記されていますのでチョット訳してご紹介。
「うっとりするような感触、心地よい香り、高級感あふれる外観。まさに"bijou"(宝飾品)。」
「使用後、肌の良好な状態を実感。使用後1週間で肌はふっくら、顔からも緊張がとれました。」
「なめらかな感触なのに、ベタつきがまったくないの。」
「すぐにとりこになってしまいました。肌はなめらかになり、もう朝に疲れた皺くちゃの顔をみることはなくなったわ!」
「初めて使ったときから肌が輝いた感じ。まさに全く新しい特別な化粧品ね。」

この"Future Solution LX"のサイト(要Flash)をご覧いただいてもよくわかりますが、容器は
抹茶をいれる茶器の棗をイメージさせ、茶のこころ、おもてなしの心を肌へという意図が感じられます。日本で100年以上の歴史をもつ企業が勤勉に研究し続けた結果ですね。皮膚科学と化学の技術が天然植物由来成分を生かしながら、今も未来へも美しくありたいと願う女性の想いに応えようとしています。そういえば、20年以上前に私がパリにいた頃、すでにフランスで資生堂といえば化粧品の高級ブランドとして評価されていたことも思い返しています。



2010年12月24日金曜日

W.B.5 アジア系女性の事例

" VOTRE BEAUTÉ " 2010年11月号の特集記事 "WORLD BEAUTY"を参照とする5回目のブログは、アジア系女性の事例から。まずは読後の第一印象を。
「アジア系女性が心地よくキレイを維持するには多くの問題をクリアしなければならないという現実。これは日本市場における化粧品産業の発展を促した要因の一つではないか」

皮膚の特徴が記された冒頭部分に専門家の次のようなコメントがあります。
「アジア系の皮膚は扱い難い。シミ対策、ニキビ対策、テカリ対策に非常に敏感であり、特に保湿前のダブルクレンジングに非常に低刺激のものを求め、選択の目が厳しい」
これに対してアジア出身の私はまさに同感。私自身、スキンケアのうちメイクを落とすクレンジングと洗顔に最も重きを置いているからです。いかに皮膚に余計な負荷をかけずにクレンジングするかを重視しています。


スキンケアに関する記述の中からポイントをまとめてみます。
1と2は、雑誌V.B.の選択した化粧品例も一部ご紹介します。

1,シミ対策
ロレアルグループ(化粧品関連企業)の調査によると、40才以降に多くのシミ(場合によっては1cm大のもの)ができる割合を、中国人女性とコーカサス系女性(いわゆる白人女性)とで比較したところ、後者が8%であったのに対して前者は30%であったとのこと。これにはホルモン要因が関連する可能性も提示。
V.B.からは、ランコムの"BLANC EXPERT…"、資生堂の"…White Lucency"、夜用にとクリスチャン・ディオールの"DIORSNOW …D-NA Reverse…"、外出時にとクリニークの"Derma White…" などが選択されています。

2,テカリ対策
テカリ、吹き出物、ニキビ。これらに対するアドヴァイスとして専門家は、抗ニキビ低刺激のもの、油分を含まないゲル状の保湿ローション、特にTゾーンの皮脂を抑えるタイプの使用をすすめています。 V.B.の選択として最初に挙げられたのは、パリにショップを構える日本人美容家のチコ・シゲタさんプロデュースによる精油ブレンドの製品。こちらにはローズ、ゼラニウム、シダーがブレンドとのことで、皮膚のバランス回復目的におすすめだそうです。その他黒ニキビ、吹き出物対策にはAvèneやVichyの製品、くすみのない明るい肌を取り戻すためにと、DHCのパック剤、粘土ベースのミネラルマスクも挙げられています。粘土粉末、例えばカオリンなどで私も時々パックしますが確かに毛穴の汚れが程よくとれてワントーン明るい肌になりますね。

3,過敏反応肌対策
「過度のクレンジング、皮脂除去は皮膚を過敏にしがち」と、美容家のシゲタさんはコメントされています。つまるところ、クレンジングに過敏になってしまうようなものを予め皮膚にのせないことも大切、と私は思います。その感想に応えるかのように、厚ぼったい感触のクリームはアジア人の皮膚には向いていないので使用せず、乳液状の皮膚に心地よい低刺激のものを用いるようにとのアドヴァイスが添えられていました。

メイクに関するエキスパートたちのアドヴァイスを読んでいたら、アジア系女性こそ描き甲斐、メイク甲斐のあるタイプではないかと感じます。黄み過ぎず赤み過ぎずの肌色と、頬骨や鼻のなだらかなラインだからこそ、イメージ目的にあわせて多様なメイクを楽しめるというわけです。チラリと華やかな祇園の舞妓さんが頭に浮かびます。現に、今回の記事の4人のモデルのうち、唇に最も華やかな朱色をのせているのがこのアジア系中国人女性でした。

化粧品の中でスキンケアやメイク関連商品が圧倒的な売上を占めるというアジア。わかりますね。興味の対象がまずはそちらに行くことは。しかしながら、だからこそ視覚的美観をひきたてるために香りも使って欲しいと私は思います。程よく心地よく香るものの存在はストレスを軽減し、皮膚への負荷も軽減させるでしょう。そして何よりも、自分からふわりとエレガントな香りが立てば、鏡でチェックしなくても笑顔に自信がモテるはずだから。