2011年9月13日火曜日

「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展

『ココ・シャネル 1962』ダグラス カークランド写真展でその名を初めて知ったダグラス・カークランド。彼は写真家としての活動を、20世紀後半を代表する伝説的な写真家であるアーヴィング・ペンの助手として開始、と記されていた。

アーヴィング・ペンといえば、デザイナーの三宅一生が自身の服の撮影を依頼した写真家。結果、1987年から99年までに250点を超える比類なき写真が生まれたという。

「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展がちょうど今週金曜日9月16日から開催される。

展覧会のタイトルに、"Visual Dialogue" というフレーズがある。
三宅一生は、撮影には一度も立ち会うことなく写真家にすべてを任せたそうだ。三宅一生がつくった服、というビジュアルをアーヴィング・ペンがどう見たのかを写真というビジュアルによって返答する…そういうことなのだろう。

私は、三宅一生初のフレグランスで彼をデザイナーとして強く意識し、
「この人は一見見えないように思われがちなものをちゃんと見ている。」
そう感じたことを記憶している。

見えないものを視覚化するクリエイターの、声にならない言葉を受け止めたアーヴィング・ペンは、
「私にはこう見えます。こんな見え方もいいかも。」
…こんなふうに写真によって対話したと考えると、この二人の表現者の視覚的対話がいかにユニークで魅力的なものとなったかをぜひ観てみたいと思う。

開催期間は2011年9月16日から2012年4月8日まで。





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