2011年9月28日水曜日

「香水の日」と「アロマの日」

秋の空気感。
特にこの日本においては、文化・芸術に親しむ機会が多くなります。

私は、人をより良い状態に引き上げる「香り」の力を幼少期から体感し、気がつくとこの、香りの文化的価値を伝承していく役割の一端を担う仕事をしています。初めて出逢った「香り」はフレグランスでしたが、その後、良い香りを漂わせるその源として天然香料のことを深く知りたいと思い、アロマテラピーも学び始めました。

フレグランスもアロマもそもそも、「良い香り」という意味の英語なのですが、前者は化粧品、ファッション表現としての香水、後者はアロマテラピーを示す言葉として理解されているようです。

服と同じように身体にさりげなくまとい、自分も周囲もふわりとエレガントなオーラに包んでくれるフレグランス(香水)は重要なファッション表現の一つでもあります。絹やカシミアといった素材だけではドレスがつくれないように、持続性を兼ね備えた香水は単一の香料や天然香料だけでは完成されません。アーティフィシャルな素材と芸術的感性、調香技術が必要です。

アロマテラピーで用いられる天然の様々な香り(精油やアブソリュートとよばれる香料原液)は、適度に希釈された香りを穏やかに体内に取り込み、気分をリフレッシュさせたり、無駄な緊張をゆるめてその時々の心身の最良な状態を導いたりするのに役立てられています。

香水も、アロマテラピーで使用される精油も、用途は違いますが、現代の人の生活を豊かにする香り文化そのものです。

この秋、日本フレグランス協会が定めた「香水の日」(10月1日)とともに、社団法人 日本アロマ環境協会が定めた「アロマの日」(11月3日)を、より多くの人に意識していただきたいと思っています。

嗅覚から取り込める情報の豊かさに気付くと毎日が変わります。











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