『淋しいマグネット』を鑑賞。
まず、タイトルに魅かれた。
淋しいマグネット。
磁石のさびしさ…?
なにか、この言葉に強烈に魅きつけられた。
終演後、この一つの物語から
いくつもの自分自身の記憶を思い起こし
4人の登場人物それぞれの気持ちに重ね合わせた。
ある一時期魅かれあったものの、数年後に悲しい決別をしたこと…
魅かれあった気持ちが、時に怒りと憎しみに変化する危機を何度も乗り越えて
それでもなお、魅かれずにはいられない存在があること…
脚本がすばらしい。
9 才、19才、29才それぞれの、正直ゆえに残酷な言葉の発露がいきいきと突き刺さるように伝わってくる。ピュアな誠実さと残酷さは表裏の関係にあると痛感する。
コチラ の記事によると、この作品は、スコットランドの人気劇作家ダグラス・マックスウェルのデビュー作。2000年英国での初演を皮切りに、ドイツ、ノルウェー、香港、ニューヨーク、シカゴ、オランダ、スウェーデン、韓国で上演され、今回日本初上演とのこと。
原作はどうやら『Our Bad Magnet 』のようだが、この上演の影響なのか品切れのようす。
仕事に関するもろもろの情報で頭が飽和状態になっている金曜日…たくさんのアーティストの渾身の表現の結集ともいうべき舞台のお芝居を鑑賞することの清々しさを改めて感じた。紹介してくださった翻訳家のMさんに感謝。
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