まるで都市の建造物のように立ち並ぶ4つの香水ボトル。
"PARFUMS"の文字の下に書かれているのは"SILLAGES URBAINS"。"SILLAGE"とは「残り香」の意味だからこれは直訳すると「アーバンな残り香」。紹介されている4種はそれぞれ、世界の中でも心にとどめておきたいような都市の香りがするのかな…と思って読んでみます。
それぞれについて、" Première impression " (第一印象、トップノートの香りの印象)、" Dans son cœur (中心部、ハートノートの香りの印象)"、" Ce qu'il laisse derrière lui "(最後に残るラストノート) の3段階に登場すると思われる香料とそのイメージについて記されています。
ちなみに、この4種のうち、現在日本入手できるのは右側2種、" BOTTEGA VENETA "(2011,10月発売) と" BURBERRY BODY "(2011,9月発売)のみではないかと思われます。
まずは、" BURBERRY BODY "から。
150か国で発売されたとあって、持続性の高い香り(10日前に吹き付けてもらった試香紙からは今も甘美に滑らかなテクスチュアがゆらめいています)ということを私自身香りを試して実感しています。この記事によれば、第一印象が最もドラマティックなのでその部分のみ日本語でご紹介。
…緑のアブサン、桃、フリージアのみずみずしさがハイドパークの並木道を歩く人をうっとりさせるでしょう。…
次に" BOTTEGA VENETA "。
この香りの私自身の印象については10月のこちらのブログに記したように控え目な洗練された美を体感させてくれるものでした。ブランド初の香水に敬意を込め、記事の香りの記述を訳してみます。
… (第一印象)ベルガモットに続き、ヴェネツィア美女のお気に入りの花、ミュゲとシクラメン。(中心部)このメゾン、ボッテガ・ヴェネタを有名にしたレザー、そしてサンバックジャスミン、パチュリの組み合わせへ。(ラスト)…心地よいパウダリーなシプレは、サンダルウッドやアンバー、トンカビーンとともに心地良く優雅なハーモニーとなる。…
そして左端、ラルチザン・パフュームの" MON NUMÉRO 8" は、ラストノートの記述に、 "l'Opéra -Garnier "(パリにあるオペラ座)にいる女性、というフレーズが登場。オペラ鑑賞中のパリの貴婦人に似合いそうなイメージ。このシリーズ、ラルチザン・パフュームのサイトで色々調べたところ、日本では9と10が発売されているようですが、8は香港・レーンクロフォード(百貨店)における限定販売のようです。
ゲランの" Paris- New York " 。ずばり都市の名前です。記事では、中心部の香りで"les arômes des gâteaux de Noël "(クリスマスケーキの香り)という言葉が登場するので甘~い香りなのかと思いきや、ラストノートの記述では、" cèdre et sapin "(シダーとモミ)といった樹木の名前。なんだかこれぞ都会のクリスマスを彷彿とさせます。2009年に「パリとモスクワ」、「パリと東京」といったヴァージョンとあわせて3種限定発売されていたことが海外のサイトを調べてわかりました。
さて、ハイドパーク(ロンドン)、ヴェネツィア、オペラ座(パリ)、ニューヨーク。
この中で私は、パリのオペラ座付近にしか行ったことがないので、他の3カ所にもいつかは…と思いますが、このボトルを眺めての気分で特に行きたいのはヴェネツィアかな…と感じます。ヴェネツィア美女にも逢いたいです。明日はそう感じさせてくれたボッテガ・ヴェネタのお洒落なボトルの近影画像でブログを書きたいと思います。
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