弥生二日、とはいえ冷たい雨。
膨らみはじめた桃の花から見える鮮やかな桃色に、あたたかな春の陽光やほんのりとフローラルな薫風を想像。
先月の VOTRE BEAUTÉのコチラの記事を思い起こす。パリを離れずしてタヒチへの旅を…。
零下6℃のパリ。極寒のパリにいながらにして2時間のメニューの中で体験する化粧品の香り、空間の香り、優しいハンドタッチによるトリートメントによって、白い花を耳元に飾られた女性が、心地よく青い海とあたたかなそよ風の中へとイメージトリップしている様子を想像できると思う。
日常生活、仕事において現代人の情報源は圧倒的に視覚。対して生き物にとって原始的かつ本能に直結する嗅覚や、なんとなくなおざりにされている触覚を心地良さで満たすことにより、気分はたちまち非日常に飛ぶ。
アロマテラピートリートメントの醍醐味もここにある。
数時間で心地良い体験によって気分が満たされること。最初から美顔とか痩身とか、そんな目的はなくても、まずはこんなに気持ちのよいことがあったのかという感動。人に大切にされるという安心感。楽になるとはこういうことかという実感。素敵な体感覚。その素晴らしさは香り本来の魅力を伝える格好の手段でもある。その提供実現のためには精油、香りと人体についての深い知識が必須。
かつてアロマセラピスト教育を行い監修していたサロンでも、この醍醐味をお客様にお伝えすることの大切さをよく語っていたと思う。このサロンについては、先日パレチカのこちらのブログ でも書いていた。
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