かつて慣れ親しんだものについて
改めて全体像を知り、今の感覚でとらえると一層魅かれる。
私にとって、そんな対象が今年になって特に増えている。
新宿御苑 もそのひとつ。
大学時代、何度も立ち寄っていた愛着のある場所と思っていたけれど
それはおもに日本庭園のあたりばかりで、敷地内のほんの一部だった。
『東北支援・日仏文化交流事業 「フランスからの贈りもの」』・新宿御苑にて
の18日のイベントに参加した。
午前11時。
まずはイギリス風景式庭園にたたずんでみる。
前日の雨のせいか、程よい湿気があたりにたちこめて
樹々と土の匂いがやわらかく呼吸に混じる。
日本庭園に抜けていくと
ふんわりと白木蓮や梅の花香が追いかけてくる。
今年は梅の開花が50日も遅れたのだとか。
有難さもひとしお。
イベント会場はフランス式庭園に隣接。
見事なプラタナスの並木道。
バラの季節に訪れたら
香りとともにさぞ絶景なことと想像。
明治39年(1906年)に皇室の庭園となって(1949年以降は国民公園)から
新宿御苑100周年を迎えた2006年。
社団法人 日本アロマ環境協会主催の
新宿御苑のかおり風景 イメージフレグランスコンテスト が開催されたときく。当時の担当者によると、受賞した作品の香りはどうやら18日の午前11時ごろに私がこの地で感じ、癒されたイメージに近い。
四季折々に訪れたい場所。
都心の「かおり風景」として
まずは推したくなる場所再発見。
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