本日の日経新聞第31面。「香る日焼け止めが熱い」に目が留まる。
ただ香らせることを目的にするフレグランス自体はそう簡単に「熱く」ならないこの国では、なにかわかりやすい他の機能と香りがセットされるとヒットするのだろうか。
日焼け止め、ときいて私は一昨日夕刻の「残念なすれ違い」を思い起こした。神宮外苑付近を歩いていたとき、前方からスタイルもファッションも共に清々しい若い女性が歩いてくる。こういうとき私はついつい、どんな素敵な香りとすれ違えるだろうかと期待してしまうのだが、事実は残念なことに「よくある日焼け止めのにおい」だった。せっかく風に揺れる綺麗な長い髪なのに。
もう一つ、日焼け止めで残念というか辛かった思い出は200人以上の母親たちが集まる夏の保護者会会場での空気。明らかにあの独特なにおいの集合体は「よくある日焼け止め」から発せられていたとおもう。
私自身、UVカットクリームにはできるだけにおいを感じさせないもの、皮膚に重苦しくべとつきを感じさせないものを探求している。紫外線が強くなる中、夏の露出スタイルをカバーするためにこうしたクリームを習慣的に塗るなど、特に若い男性などは面倒に思うはず。そのモチベーションが「体臭を消す」とか「付け心地」とか「さわやかな微香が残る」などによってアップするのであれば、それはそれで喜ばしいことなのかもしれない。
日経新聞の記事によると、女子高生中心の若年層に資生堂の「UVカット&ジェリー」(せっけんや青リンゴの香りなど4種あり)が人気で利用者の6割以上が継続使用の意向を示しているという。また、花王の「ビオレさらさらUV アクアリッチ」シリーズも前年より販売額が伸びたとのこと。さらに男性向けにもポーラから7/23に「マージェンス」ブランドより「スキンプロテクター」が発売。消臭機能を持つ香料を配合し、かんきつ系の香りも加えたうえ、べとつかない使用感だという。
香りや使用感の良さがキッカケで紫外線から皮膚を護る人が増えること自体は喜ばしい。こうした体験の積み重ねから、自分から発せられるにおい、香りに意識を向ける人が増えることを切に願う。
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