写真家から転身、調香師となられた
カミーユ・グダールさんへのインタビュー記事を発見。
ELLE オンライン 2013,7,24
カミーユに質問! フランス流香りの楽しみ方
6月の新作発表会のために来日されたときの
気さくで柔らかな笑顔が印象的でした。
カミーユさんの母、アニック・グダールさんも
ピアニストから調香師になられた方ですが
いずれにしても五感を研ぎ澄ませて表現に没頭されたご経験は
五感すべてを刺激して楽しめるフレグランスの魅力を創出するために
十分活かされているように感じます。
五感を刺激する素敵なものと出会うためには
既成概念・先入観に縛られないオープンマインドで。
感覚に訴えてくるインパクトを察知したら
それをどう感じたのかをまずは自分が正直に受け止め
その意味を探りつつ
まだ誰も知らない宝物のようなイメージを
さまざまな方法、たとえば言葉で記録していくことが
必要と私はいつも思っています。
ですから、私が行う香りの講義でもこのプロセスを
大切にしています。
たとえば香料素材。
素材そのものから調香師自身が
まるで恋に落ちるかのように
感覚のアンテナがピンと立つような
「美」を感じとっていなければ
その香料を表現に活かすことはできないでしょう。
フレグランスの選び方としてカミーユさんは
「なによりも直感! 肌につけたとき、ふと香るフレグランスに恋に落ちるような感覚につきます。」
とおっしゃっていますが同感。この感じ方がすべてです。
本人が気に入り、それを適度な香り方を工夫して身につけて初めて
「香りを着こなす」と言えるのでしょう。
白い花の香りが大好きというカミーユさん。
そういえばコチラ の発表会のときも、会場に飾ってあったカミーユさんのフォトの近くには白い花がありました。
「美」とは既に有るものではなく
感じて、発見して、創るもの。
香りを創造する人たちも
そんなふうに考えているのではないかと思います。
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