2012年9月13日木曜日

『ビラルの世界』は、音や映像の素材に信用が置かれた映画

本日の日経新聞朝刊文化面・「文化往来」に目を留めた。
ー盲目の親との生活描く映画「ビラルの世界」ーと中央にタイトル。文中、心に響いたフレーズを二つ書き留めておきたい。

…視覚を除く感覚をフルに使った意思の伝達が、映画を豊かなものにしている。観客も耳をすまし、感触やにおいなどを想像するからだ。親と子の濃密な関係が、より立体的に生々しく感じられる。

…「インタビューに頼らず、音や映像の素材に信用を置いた」という。

二つ目は、インド人監督のソーラヴ・サーランギ氏の言葉。目に見えない世界を映像が表現できる面白さ、想像を膨らませる楽しさこそが映画の醍醐味でもあると私は思っている。だからこの記事を読んですぐに興味をおぼえ、映画のタイトルを調べてみた。

『ビラルの世界』

輝くビラルの瞳が美しい。
全身の感覚を駆使し、生き抜こうとする意志の強さこそが美。
インド・コルカタの街の風景、文化、習慣を背景に、そこでリアルに生きる人々を感じられる映画。10月6日より、東京のオーディトリウム渋谷にて公開。



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