大好きなりんごのストレートジュース。濃縮果汁還元ではなく、搾ったままのストレート。それだけでもそのフレッシュな香りと味わいに期待してしまいます。縁あって信州の3種りんごそれぞれのストレートジュースを味わうことができました。いずれも甘味と酸味のバランスがとれた上品なフルーツテイストであることは共通していますが…その上で、まずは予備知識を入れないうちに私の主観(五感)で感じたことを書いてみます。
まずは秋映(あきばえ)。
きっと皮ごとジュースにされているのでしょう。ほのかにピンク色。口にふくむとああ懐かしい、やさしいすりおろしりんごの味。香りの印象は「ノスタルジック・マイルド」。人に例えるならば、一緒にいて心落ち着く穏やかな声と言葉の持ち主。
次にシナノゴールド。
淡い黄金のしずく。芳醇です。かすかに梨のような香りに始まるとろみを感じさせるような味わいから一瞬、多種のフルーツが盛り合されたフルーツバスケットを想像。後味にふわりと残る余韻から清純な花の香りも感じられ…まさに「ルミナス・インプレッション」。一度目が合うと忘れられないオーラを感じさせる、気品に満ちた人。
最後にシナノスイート。
淡黄色にほんのりピンクが入った少女の肌のよう。フレッシュな甘さが初々しく感じられて、名称に「スイート」が入っているのも納得。ふわりと新鮮なピーチの香りがよぎる愛らしさ。甘さと爽やかさと可愛らしさのバランスが絶妙なこの香りは「ラブリー・タイム」。人生の中で幾たびか訪れる貴重な時間。そしてそこに存在する人。
…などとまずは私の五感と想像の世界から表現してみましたが、これらのりんごはそれぞれのルーツを持っています。
秋映は、「千秋」と「つがる」から。
シナノゴールドは、「ゴールデンデリシャス」と「千秋」から。
シナノスイートは、「ふじ」と「つがる」から。
バラもそうですが、香り高いものに対するヒトの執着と努力は素晴らしいと思います。こんなにも多品種を作り出してしまうのですから。
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