2010年12月24日金曜日

W.B.5 アジア系女性の事例

" VOTRE BEAUTÉ " 2010年11月号の特集記事 "WORLD BEAUTY"を参照とする5回目のブログは、アジア系女性の事例から。まずは読後の第一印象を。
「アジア系女性が心地よくキレイを維持するには多くの問題をクリアしなければならないという現実。これは日本市場における化粧品産業の発展を促した要因の一つではないか」

皮膚の特徴が記された冒頭部分に専門家の次のようなコメントがあります。
「アジア系の皮膚は扱い難い。シミ対策、ニキビ対策、テカリ対策に非常に敏感であり、特に保湿前のダブルクレンジングに非常に低刺激のものを求め、選択の目が厳しい」
これに対してアジア出身の私はまさに同感。私自身、スキンケアのうちメイクを落とすクレンジングと洗顔に最も重きを置いているからです。いかに皮膚に余計な負荷をかけずにクレンジングするかを重視しています。


スキンケアに関する記述の中からポイントをまとめてみます。
1と2は、雑誌V.B.の選択した化粧品例も一部ご紹介します。

1,シミ対策
ロレアルグループ(化粧品関連企業)の調査によると、40才以降に多くのシミ(場合によっては1cm大のもの)ができる割合を、中国人女性とコーカサス系女性(いわゆる白人女性)とで比較したところ、後者が8%であったのに対して前者は30%であったとのこと。これにはホルモン要因が関連する可能性も提示。
V.B.からは、ランコムの"BLANC EXPERT…"、資生堂の"…White Lucency"、夜用にとクリスチャン・ディオールの"DIORSNOW …D-NA Reverse…"、外出時にとクリニークの"Derma White…" などが選択されています。

2,テカリ対策
テカリ、吹き出物、ニキビ。これらに対するアドヴァイスとして専門家は、抗ニキビ低刺激のもの、油分を含まないゲル状の保湿ローション、特にTゾーンの皮脂を抑えるタイプの使用をすすめています。 V.B.の選択として最初に挙げられたのは、パリにショップを構える日本人美容家のチコ・シゲタさんプロデュースによる精油ブレンドの製品。こちらにはローズ、ゼラニウム、シダーがブレンドとのことで、皮膚のバランス回復目的におすすめだそうです。その他黒ニキビ、吹き出物対策にはAvèneやVichyの製品、くすみのない明るい肌を取り戻すためにと、DHCのパック剤、粘土ベースのミネラルマスクも挙げられています。粘土粉末、例えばカオリンなどで私も時々パックしますが確かに毛穴の汚れが程よくとれてワントーン明るい肌になりますね。

3,過敏反応肌対策
「過度のクレンジング、皮脂除去は皮膚を過敏にしがち」と、美容家のシゲタさんはコメントされています。つまるところ、クレンジングに過敏になってしまうようなものを予め皮膚にのせないことも大切、と私は思います。その感想に応えるかのように、厚ぼったい感触のクリームはアジア人の皮膚には向いていないので使用せず、乳液状の皮膚に心地よい低刺激のものを用いるようにとのアドヴァイスが添えられていました。

メイクに関するエキスパートたちのアドヴァイスを読んでいたら、アジア系女性こそ描き甲斐、メイク甲斐のあるタイプではないかと感じます。黄み過ぎず赤み過ぎずの肌色と、頬骨や鼻のなだらかなラインだからこそ、イメージ目的にあわせて多様なメイクを楽しめるというわけです。チラリと華やかな祇園の舞妓さんが頭に浮かびます。現に、今回の記事の4人のモデルのうち、唇に最も華やかな朱色をのせているのがこのアジア系中国人女性でした。

化粧品の中でスキンケアやメイク関連商品が圧倒的な売上を占めるというアジア。わかりますね。興味の対象がまずはそちらに行くことは。しかしながら、だからこそ視覚的美観をひきたてるために香りも使って欲しいと私は思います。程よく心地よく香るものの存在はストレスを軽減し、皮膚への負荷も軽減させるでしょう。そして何よりも、自分からふわりとエレガントな香りが立てば、鏡でチェックしなくても笑顔に自信がモテるはずだから。

2 件のコメント:

  1. 貴重な情報提供ありがとうございます。
    朱色に関する日本人のこだわりは、日本の国旗にもあらわれているようですね。
    真っ白に朱色・・・花嫁さんの純白の綿帽子に口紅・・・
    そこに、日本の香りが立つと・・・日本人ならではの文化を感じさせられます。
    日本人として、日本の美を伝えていく事はとても大切なことですね。
    日本人の肌質は、肌理が細かくて柔らかく、透明感があり、ほんのりとピンク色・・・
    日本の女性も自分の美しさに自信を持って美しさに磨きをかけていただきたいと思います。

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  2. Mikaさま

    コメントをいただき有難うございます。
    そうですね。朱色の似合う日本女性は確かに多いですね。
    黄み過ぎず赤み過ぎずの程よい肌色のトーンをファンデーションでつくることのできる皮膚ならではかもしれないです。特性に配慮したケアとメイク、大切にしたいものです。

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