2011年2月27日日曜日

日本の感受性とニコライ・バーグマンのフレグランス

春の香りといえば花。淡く優しく儚げな…。
桜を思い浮かべてみればわかるように、日本では、あくまでもふわりと軽く上品に香ってこそ愛でられるようです。そのような香りの感受性をどのように理解されたのかはわかりませんが、まさにこの季節に日本でフレグランスをデビューさせようとしたのはニコライ・バーグマン。北欧デンマーク出身のフラワーアーティストです。

今春デビューのフレグランスについて色々調べていたところ発見したのがこの方のお名前。6タイプの花束をイメージしたフレグランスコレクション、"floral notes"がニコライ・バーグマンから4月27日より発売とのこと。ニュースサイト"Fashionsnap.com" その他、様々なブログやサイトで今月行われた発表会の話題が記されています。

「ヨーロピアンスタイルをベースに北欧のテイストと日本の感受性を組み合わせた独自のスタイル」

ニュース記事中、上記「」がニコライ氏のクリエイションスタイルであるという記述に私は注目しました。1998年に来日以来、彼が日本から感じ、取り入れたいと思ったポイントは、フレグランスにどのように反映され、実際に「香り方の妙」にこだわる日本の香りファンにどう受け止められるのでしょうか。

昨日も某30代日本人女性からこんな言葉を聴いたばかり。
「香りは大好き。いい香りって本当に癒されます~ だから石鹸の香りにもこだわるんです。でも香水はつけない。いい感じに香るのってなかなか無いなって。もっと私のような日本人にもいい香り方だなって思える香水が増えて欲しい。ローカライズ、必要ですよね。」

フレグランス、とは服のように身体に身につけるものなので、着こなしの工夫も勿論必要ではありますが…まずは着てみたい、と思える香りの存在も大切。

梅から沈丁花、桜へ。今この季節、日本にいる私は、改めてその優雅な花の香りを堪能しながら、春爛漫の空気の中で新しいフレグランスのデビューを待ってみることにします。




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