火曜日に行ってきました。
会場の東京ドームは平日にもかかわらず盛況。
会場内にうっすらと漂う蘭の香りに、疲れを癒されました。事実、ほんとうに疲れていたのです。あえて元気をもらうために訪れたようなものでした。
フレグランス部門にて、東洋蘭の香りが奥ゆかしくも妖艶。
薄紫のリボンをかけられた受賞花。名前は忘れてしまいました。
花はとても小さかったのですが、最初にデリケートな香りが感じられたかと思うと徐々に白百合ともイランイランとも思えるような甘くエキゾチックな香りが瞬き、気がつくと薔薇やスミレのような清楚さが残っていました。
ほぼ数秒間での出来事。
この花の複雑な進化の記憶が香りで伝わってくるようでした。
色も形も模様も多種多様。香りは…嗅ぐほどに深く複雑にて繊細。
蘭という花の魅力です。
会場内には大きな資生堂のブースもあり
今回限定のフレグランスも販売されていました。
カトレア トリアナエの香り。
すべてを見尽くすことはできませんでしたが、フレグランス部門の展示の香りを堪能し、会場内を一巡しただけでほんとうに気持ちよくなりました。まさに香りのおかげ。ちょっと痛かった喉まですっきりし、気分も明るく頭の中も晴れやか。
植物は開花にかなりのエネルギーを使い、生殖に文字通り命懸けでのぞんでいるように感じます。そしてなんとしても花である時間をまっとうするために自らを護り協力者を誘う香りを発するのだろうと想像。薔薇や蘭などは、その多様化のために人をも協力者としてしまっている気さえします。こんなにも人に愛され、せっせと種類が増やされているのですから。
「世界らん展日本大賞2012」は日曜日26日まで開催です。
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