「恋は香りから始まる」(2006,10,7 飛鳥新社より発刊)。
まず、タイトルから感じたことを。
私の初恋は確かに香りから始まりました。
それは6才のとき。相手は異性でもなければ他人でもなく。
香りから拡がった想像の中で描いた、未来の「私」に対して。
ふと出逢った外国製フレグランスの香り。それが香水と呼ばれるものであることも知らず、その香りを手首や髪に纏い…一瞬のうちに「大人になったら私はこんなふうになりたい」と着ている服や髪型や話し方を想像しました。そしてこの秘密が芽生えてから、私のこれまでの「生きた」時間が続きます。…確かに私にとって、後に深いつながりを持つことになった人たちとの間には印象的な香りの記憶がありました。
「少しずつユックリと読んでくださいね」とメッセージを頂いたので、仕事の合間に少しずつ、柔らかな物腰の美也さんを思い起こしながら、様々なパリでの香りのエピソードを楽しく読みたいと思っています。
富士山の眺めと美味しい緑茶産地として名高い静岡県ご出身の新間美也さんは、大学でフランス語を専攻され、1997年渡仏。パリにある香水学校にて調香師に師事。2000年には「Miya Shinma」ブランドを立ち上げ、フレグランスをはじめとする様々な商品を展開。その後日本にも香水学校を開設されて現在はパリ、東京、静岡を行き来されています。
「Miya Shinma」ブランドは、フランス・パリにある老舗デパート「ル・ボン・マルシェ」との取り引きをきっかけにスタートしたそうです。木箱に入ったフレグランスの名前も、HANA、TSUKI、YUKI、MIZUなど…日本の気候風土に育まれた香りの感性がフランスの人たちへのメッセージの形となっているように感じます。フランス以外にも、日本、イギリス、ドイツ、アメリカなどでも販売されています。(著書巻末の情報より)
Miya Shinmaブランドについての情報はコチラ 。著書によると、商品は山形県の「広重美術館」、磐田市香りの博物館はじめ、静岡県内のいくつかの場所でも入手できるようです。
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