それは、耳をすませて音楽を聞くときのように。
ドライピールにしてかれこれ一年、大切に木箱に入れてあるのは、
ブラッドオレンジ(タロッコ)・紫のコクと爽快な香り。
木箱に顔をうずめるようにして香りを聞く。
うっすらと、優しくあのブラッドオレンジの香りが囁きかけてくる。
こんな楽しみを覚えてしまった私は、特に果皮の香りがフレッシュに強く立つものをドライピールにしようとこの時期を楽しみにしていた。
2週間前の、柚子・ゆず・yuzu と数日前のたんかん。
左上が昨年3月から腐りもせずほのかな芳香を保つブラッドオレンジピール。
その右が剥いて2週間経過のゆずピール。
その手前が5日前に剥いたばかりのたんかんピール。
ゆずピールは数日カラリと乾いた段階ではまだフレッシュに香りが立つ。
でもだんだん…こちらが嗅ぎにいかないとわからないくらいの奥ゆかしい香り方になっていく。
柑橘果皮の偉大なところは腐らないところ。
実があればすぐにカビが生えてしまうのに、果皮のみ乾燥させると腐らない。
柑橘果皮精油に抗菌効果がありそうなことを実感。
今は、たんかん(2007 )の美味しい季節。まだまだこの濃いオレンジ色の果皮でピールを作る予定。
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