その後、私にとってのメンズフレグランスは…と改めて考えていたら思い起こしたのが、"Higher"という名前のDiorの香り。他人から頂いたのでもなく確かに私自身が某百貨店で購入したのです。プレゼントではなく、自分自身のために。
爽やかなシトラスとウッディの流れに柔らかく絡んでくるのがローズマリーやサイプレスのアロマティックなハーブ。とにかくその名のとおり、天高くひたすら上を見上げたくなるような気分にさせてくれるのが魅力でした。私自身も時々足元にまとっていたものです。
何と発売年は今から10年前。2001年でした。調べてみたらいまも販売されているようです。そうそう、翌年2002年に開いた香水鑑賞会で、最新香水が並ぶ中「前年のものですが…」と、この"Higher"をご紹介したところ早速お気に召して直後に購入された女性がいらっしゃいました。
さてその後、私とリアルに面識のある知人男性が、最近の香水にいまひとつピンとくるものがないというので相談にのりました。最近ガラリと仕事の方向性をチェンジしてリベンジするのだと意欲に溢れたご様子。そこで高くたかく上を見上げるイメージの"Higher"の情報を伝えたところ、早速使ってみて良かったとのことで嬉しいご報告。知人の男性にこう言われたのだとか。
「いい香りですね~何ていう香りですか」
さすがに10年前の香りだけあってそう多くの人は着こなしていないようです…が時を隔てて逆にフレッシュな印象を生むのもファッションならでは、フレグランスならではの魅力かもしれません。"Higher"に限らず、時をわざとずらした使い方で新鮮な魅力を感じられるのも香りならでは。香りのコンセプトによっては、時とともに成長した人の変化を物語るかのように、使う時代ごとに新しさを感じることもあるということでしょう。
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