ここは、時間経過にともなって華麗に変化する香りのように、この本を購入読後第一印象をトップノートに見たてて記しておきたいと思います。
まず気に入ったのがタイトルの言葉の潔さ。「ゴールデンルール」!
まずは自分が読み、香水を知りたい他人にもすすめたくなるフレーズです。
新間美也(しんま みや)さんという著者のお名前も魅力的。以前ファッションサイトで服飾史家の中野香織さんとの対談を拝読し興味を抱いていたところです。
お名前を一度目にして忘れられなくなりました。
装丁のビジュアルにも魅かれました。表紙…真っ白な中、中央にタイトル、その上に鮮やかなフルーツカラーの衣装をまとう女性のイラストがひとつ。めくると、表紙のスノーホワイトによく映えるレッドが一面に。こうしたモノとしての美観も本の魅力のひとつ。大切に読みたくなります。
さて内容を一読。
幼少期以来誰に教わることなくフレグランスを使いはじめ、感覚的に選び、服を着るように、生きるために、当たり前に使ってきたフレグランスと自分との関わりを見つめ直せたと思います。
特に第2章「個性からの香水選び」を読み、パーソナリティを知るキーワード選びをして感じたのは、私にとって個性とは何なのかということ。私は毎日違うと自分では思っています。毎日気分が違い、着る服も着方も違い…時間の流れ方も違うから。一瞬一瞬の個性表出、というものならいえるかもしれないけれど…そうちょうどツイッターの呟きのように。
でも私のパーソナリティをこじんまりといくつかのフレーズでまとめるのは難しいし、限定すると私自身は窮屈になってしまいそう。他人からよく言われるキーワードは確かにありますが一定ではない。いまの価値観の傾向は自分でも言えそうですが。そのときごとの自分が求める空気に似合うか、その積み重ねが一つの傾向を提示するかもしれませんね。これまで自分が好んで着ていた服、髪型、選んできたいくつかの職業を見直すと見えてくるものが…。あえて言葉にしていく作業の中でおおいに発見があります。
今どんな気分か。それが今のパーソナリティ。そのときごとに出会えた人がその印象で私をとらえるでしょう。一瞬も一生もきらめいて…とどこかの化粧品のPRコピーにありましたが一瞬を大切にすることが継続して一生になるなあと。
読後のトップノートはこの位で。
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