「国際香りと文化の会」の初代会長は、諸江辰男氏(故人)。高砂香料工業株式会社相談役、日本香料協会理事等をつとめられた香りの文化通とされ、昭和53年には紫綬褒章受賞。そして現会長の中村祥二氏は、株式会社資生堂に於いて40年に渡る調香師の経歴をお持ちで、現在資生堂リサーチセンター香料顧問をつとめられています。私は1989年7月に晴海で行われたパネルディスカッションセミナー「香りの時代がやってきた…」にパネリストとしてご出演されたお二人のお話を興味深く拝聴したことを今も記憶しています。
この会には、香り分野を専門の職業とされる法人企業または個人だけでなく、広く香り文化に親しみ愛好される個人の方が入会できます。1年に数回の催事では香り関連施設を見学したり、講演会では専門家による興味深いお話を聴くこともできます。
さて、今年度の会報誌 "VENUS" Vol.22には、紀元前の昔から人が愛しその価値を認めてきた花、薔薇についての情報が満載です。私が寄稿した論文タイトルは、「薔薇の香りを音楽に ~ Le Piano Aromatique ~」。薔薇の天然香料として世界的に名高いブルガリア産ダマスクローズのローズオットーの香りを、ピアニスト&コンポーザーのアキコ・グレースさんに音楽表現いただいたコンサートの試みについて、今夏改めてグレースさんに取材の上で執筆しました。今年のローズヌーヴォーの香りへのグレースさんのご感想は11月の
ブログ「楽器になりたい」 に記しています。
"VENUS" Vol.22目次ページ
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