2014年3月7日金曜日

「人が着てこそ」のフレグランス

3月とはいえ肌寒い。
コートを着て某百貨店フロアを歩く。

約8センチ×6センチ?
「新しいドルチェの香りです」
香りが吹き付けられたこのような紙を渡された。


こうした紙は
大概白にブランドロゴのみというものも多い中
フルカラーの写真。
深緑の葉に囲まれた白い花々と白のドレスの女性が印象的。
ドルチェ(甘い)と名乗りつつ、
この女性の雰囲気はかなり強いインパクト?
とおもいきや、トップノートは比較的親しみやすい。
よくあるタイプに一見似ている。

しかし、これは紙だけではわからない。
私自身の肌のにおいと合わせてみよう、
と左手の内側にそっとつけつつ
私の手のひらのにおいが残るコートのポケットへ。

数時間後。
やはり香りは複雑に変化している。
生きた皮膚のにおいと合わさると格段に柔らかくなる。

光を感じさせる強さと余韻の柔らかさのコントラスト。
いきなり鼻に近い部分に纏ったりせず
ウエストやウエスト付近にある手首、脚の内側に纏い
何枚かの服越しに体温で漂わせて。

肌のぬくもりとにおいに合わせたコートのポケットからは
かすかにほのかに
大人の女性の上品さがこぼれてくる。
この、ほとんど気づかないくらいの残り方で
私には個人的にはちょうどよい。

トップノートをつけられた紙だけでは
実は似合うかどうかはわからない。
せめて手首の内側にすこし、直接皮膚につけてから
1時間くらい、その香りの変化を待ってみないと。

日本での発売日は3/1。
ブルーベル・ジャパン株式会社
カフェデパルファムのページより
ドルチェ&ガッバーナ ドルチェ
オードパルファム


美しさは強さである、と考えるひとに。
そして
フレグランス自体の香りだけで判断せず
肌に着こなす香りの不思議な魅力を発見したいひとに。

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