まるで生き物のように
うねって傾いたボトル。
一度見るとわすれられない。
このカタチをもつKENZOのフレグランスから新作。
Kenzo Homme Night
01/31/14 08:41:00
By: Sanja Pekic
鮮やかな濃紺。ミッドナイトブルー。
イメージムービーを見ても感じられるが
笑顔にあふれ
茶目っ気さえ匂わす彼は
少しくらい危ないことがあろうと
平気だよ、と言わんばかりの頼もしさ。
共にいる女性にとってこんな男性はまさしく"Knight"?
グレープフルーツの瑞々しさ、
スパイスの温もり、
深く神秘的なウッディベース。
さて、この新作の源流をたどると
23年前のKenzo pour Homme Kenzo for men。
アロマティックでアクアティックな香り。
’90年代の香りの一つの代表的な流れをつくったフレグランス。
このトップノートのイメージに
高く巻き上がる波しぶきがある。
これはこの香り誕生の背景で強く影響を与えたといわれる
葛飾北斎の描いた波しぶき。(富嶽三十六景 神奈川沖浪裏)。
『フォトグラフィー 世界の香水 神話になった65の名作』原書房の中でも目にしたあのヴィジュアル。
富士を背景に、水の動きを
生き物のごとく魅力的な存在感でとらえた感性が
KENZOに与えた影響力の大きさを感じながら
ちょうど先ほど日本橋三越で『北斎 ー師と弟子入りたちー』を
鑑賞してきたところ。
やはり
大胆なあの描写からは
生き生きとした水の香りを感じてしまった。
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