『北斎 ー師と弟子たちー 展』日本橋三越本店 新館7階ギャラリー。
この展覧会のために日本橋へ。
土曜日の午後ということもあってか展覧会場は大盛況。
老若男女あらゆるひとたちが
楽しく眺めていました。
開催期間は2/3まで。
一週間と短いのですが多くの人に楽しまれますように。
人によって
どのような記憶と視点から鑑賞しても
興味深いとは思います。
毎週新幹線で出張している私にとって
東海道の風景あれこれや
富嶽三十六景は
殊の外おもしろくながめられました。
毎週表情の違う富士山やまわりの雲、空の色を見ていますから。
水の描写も大胆なデフォルメで
波も滝も雨も
生き物のよう。
風景の一部としてみごとに溶け込んでいる
あらゆる人間の動きも細やかに描かれています。
さすが彫刻に興味をもった北斎。
90年の生涯でどれほどの時間を観察とデッサンに捧げたことだろうと
その目の力に感銘をおぼえるばかりです。
北斎に影響を受けたフランス人画家アンリ・リヴィエールによる
「エッフェル塔三十六景」も展示されていました。
エッフェル塔の建築中の風景も貴重です。
100年以上昔とはいえ
パリのあんな場所、こんな場所からの
うすぼんやりとした塔のたたずまいに
かつて訪れた地の空気も回想。
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