夏は開放されるテラス。
冷気の中で照らされる夜景はひときわ深いブルー。
2号館3階へ。モーションブルー ヨコハマ にて。コンテンポラリー・JAZZを牽引するピアニスト、コンポーザーのAkiko Grace が新たなTrio "ARK"として、関東圏では初めてそのサウンドを披露したのが昨夜2/6。
Akiko Grace のライブはこれまでに10回以上聴いてきた。
いつも新しい。まるで未知の物語を読みふけったあとのように。
…
いまにも雪が降りそうな冷気の静謐から一転、
巻き上がる大気の流動性…。
秘められた想いの中の淡くせつない恋心、
異国のリアルな空気感。
閉ざされたはずの暗闇の中、一筋の光を探しつづける耳。
…
耳慣れたはずのメロディーラインでさえ
彼女のとらえた今の空気感でまた新しく生まれ変わっている。
そんなピアノに小気味良く共鳴するベースとドラムスも新鮮だった。
ちょうど4年前。
「鍵盤とローズオットー」2010,2,2 AKIKO GRACE VOICEで綴っていただいているように、節分の夜のコンサートでご一緒できたご縁を、今も宝物のように思う。あの夜は2009年のダマスクローズの香りを音で表現いただいたが、……考えてみればAkiko Grace というピアニストは、常にその時そのときの香りも含めた空気感を音で聴かせてくれるアーティストそのものだ。
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