2013年7月17日水曜日

「ピカソ 愛と芸術の版画展」から追想した画と女性


ピカソ 愛と芸術の版画展/PARCO MUSEUMが、明後日19日から1ヶ月間、渋谷パルコ パート1の3階で開催。

ピカソ没後40年記念として、誕生40年目のパルコにて。
91才で亡くなるまで、実に多くの作品を残したといわれるピカソ。
私はそんなピカソのことを、忘れられない2つのエピソードとともに
深く記憶に刻んでいる。

1つ目はパリ滞在中に訪れたピカソ美術館で出逢った一枚の画。
一目見て魅きつけられ
実に複雑で深い心境に陥り
長い時間立ち尽くし
物事の見え方というものに衝撃を受けた。
翌日ポンピドゥーセンターでピカソの本を探し
この画について書かれた一冊を入手。
その画がキュビズムの先駆けであったことは後で知った。
そしてこの経験から、芸術というものがどんな力をもつものか
自分なりに感じることができたと思う。

2つ目は
ピカソに「花の女」と言われた女性、フランソワーズ・ジローを
NHK日曜美術館で知った時に感じたこと。

日曜美術館
2010年5月23日放送 再放送:5月30日
ピカソを捨てた花の女
~かつての恋人が語る巨匠の姿~


ロバート・キャパ撮影(1948年)の二人が微笑ましい。
ピカソはこのジローのことだけは
他の女性たちのようには描けなかった、という。
描くということは、見えているように表現すること、
すなわちジローは
他の女性達とは全く違う何かを感じていたと想像。

そんなことを回想しながらも
今回の展覧会を鑑賞したい。

ピカソとジローとの間に生まれたパロマ・ピカソは
宝飾デザイナー、ファッションデザイナーとして活躍、
1984年には彼女の名前のフレグランスも発売されている。

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