2012年7月19日木曜日

涼感の味

お菓子をいただく。



ほぼ寒天の世界にキラキラと映り込む色。

ひんやりとした氷
水槽の中の花
陽炎に浮かび上がる植物…

眺めているだけで涼感をあれこれ想像する。

一角を切ってひと口。
プルンと弾力のある寒天の強さは
うっすらとした甘味とよく調和して
清涼感を残して喉の奥へ。

チリンと風鈴が鳴ったように感じる。

特にこれといった香料は使われていないはずなのに
葉や花の残り香を彷彿とさせるのも
この味の究極のシンプルさゆえかもしれない。
まさに涼感の味。


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