2012年7月17日火曜日

香りが語る夏の人

本格的な夏。
この時期、私が毎年残念に感じる香りがある。

日焼け止めクリームのにおい。

私はこれが苦手。数年前、東京にて大勢の女性が集まる会が真夏に行われたとき、私はこのにおいに圧倒され、気分が悪くなり最後まで聴いていられなかった。なぜ40代以降のオトナな女性達の集まりなのに、エレガントなフレグランスの余韻ではなく「日焼け止め」なのだろう。悲しいと思った。

最近は、「いかにもオシャレしてきました風」の若い女性までもが時折すれ違いざまにこの日焼け止めのにおいを流す。もう残念で仕方がない。ほとんど無香に近い日焼止めもあるのに。

こんな高温多湿の季節だからこそ、一歩外に出るならば自分という人間から「生の」においをそのまま無防備にさらしたくはない。

かといって「フレグランスを上半身に浴びるようにスプレーしましたか?」
とききたくなるような香り方も辛い。

体温も高くなり汗も多く出るからこそ、風透しのよい涼やかな服装で。
露出で肌を多くさらすよりも、涼感のある色や素材、上品な透け感が素敵。

フレグランスを肌につけるなら衣服で隠れるウエストまわりや脚に。
長い髪の人はまとめ髪の中身や毛先に。
ブラウスや薄手のジャケットの裾、スカートの裾に。
フレグランスを吹き付けたハンカチをいつも携帯して。
そんなさりげなさで香りをオーラの一部に溶け込ませてほしい。
あくまでも着ている服や化粧や香りだけが目立つのではなく。

香りは夏こそ特に、その人のエレガンスを語る。



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